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実店舗の通路が“ECの入口”になる日 — Amazon「Lens Live」が変える“その場買い”の常識 : 価格比較はもう指先より速い

実店舗の通路が“ECの入口”になる日 — Amazon「Lens Live」が変える“その場買い”の常識 : 価格比較はもう指先より速い

2025年09月04日 00:38

— 価格比較アプリから15年、ショールーミングはここまで来た


何が起きたのか(2025年9月2日)

Amazonは新機能「Lens Live」を米国のiOS版Amazonショッピングアプリで公開した。スマホのカメラを向けるだけで、画面下にAmazon上の「該当または類似商品」のカルーセルがリアルタイム表示され、ワンタップでカート投入やウィッシュリスト保存ができる。従来のAmazon Lens(静止画・バーコード・画像アップロード)を置き換えるのではなく、“ライブ”な視覚検索を上乗せする位置づけだ。加えて同社のAIショッピングアシスタント「Rufus」が要点サマリや質問提案を返し、その場で軽い商品リサーチまで完結させる。まずは米国の「数千万」規模のiOSユーザーに展開し、今後数週間で拡大予定としている。 TechCrunch aboutamazon.com


使い勝手:レンズを向ける→タップ→即比較・即購入

Lens Liveでは、カメラが自動で主要な物体を検知。ユーザーは画面内の任意のアイテムをタップするとその対象にフォーカスでき、下部カルーセルにマッチ商品が並ぶ。プラス(+)でカートへ、ハートで保存。いちいち写真を撮って検索に切り替える手間が消え、「見た瞬間に比較」する導線が実現した。 TechCrunch


競合との違い:Gemini LiveやGoogle Lensとの距離感

リアルタイム視覚検索はGoogleも強い領域だ。だがAmazonのLens Liveは「見えたもののすべてに“買う”ボタンを与える」という設計思想が徹底している。The Vergeは、Gemini Liveと同系統の操作感に触れつつも、より強いEC志向を指摘。Rufus統合での説明・Q&Aは、比較から意思決定までの「最後のひと押し」を狙う。 The Verge


技術の裏側:オンデバイス検出×大規模商品照合

Amazonは、軽量な物体検出モデルを端末側で走らせ、視界内の主要オブジェクトをリアルタイム抽出。抽出結果はOpenSearch×SageMaker基盤により、カタログ上の「数十億単位の商品」と高次元ベクトルで照合される。RufusのLLMは要点サマリや質問生成で意思決定を補助する。クラウド大規模検索×端末側推論のハイブリッド構成により、遅延と操作負荷を抑えた“視覚EC”を成立させている。 aboutamazon.com


ショールーミング2.0:実店舗の通路で“買う気”が最大化する

2010年代初頭のバーコード比較アプリが「ショールーミング(店舗で確認→オンライン購入)」を普及させたが、Lens Liveはそれを“構えずに起動する”日常動作に近づける。店舗で気になった家電、友人のバッグ、街で見かけたインテリア——視界に入ったその瞬間、Amazonのカルーセルが価格・在庫・評価を提示する。これは実店舗の「検討→離脱→オンライン購入」をよりシームレスにし、特に家電・日用品カテゴリでの価格比較圧力を強める可能性が高い。歴史的に見れば、モバイル比較の潮流は2010年代から続くが、Amazonが“常時スキャン的”体験を公式アプリの一等地に埋め込む意味は重い。 WIRED


SNSの初期反応まとめ(X/メディア投稿中心)

 


  • テック系メディア(The Verge、GeekWireなど)が速報投稿。トーンは「何でも見たまま買えるAI」「Amazon版の視覚AIショッピング」という興味先行の反応が多い。 X (formerly Twitter)

  • プライバシーへの懸念も即時に浮上。「カメラ依存」の買い物体験が一般化すると、アプリ側の権限設定や起動状態の可視性が重要になるという指摘。過去のLens関連スレッドでも“カメラが必要以上に動作するのでは”との不安が定期的に話題化してきた。 Reddit

  • 小売関係者・評論家界隈では、店舗内での“価格逆転”がさらに起こりやすくなるとの見立て。逆に店舗側の勝ち筋としては、体験・即時持ち帰り・アフターサービスなど“非価格価値”の強化が改めて論点化。 Retail TouchPoints


小売側の打ち手:価格以外の価値で戦う

価格と在庫の即時比較が常態化すると、実店舗は「触って納得」「その場で持ち帰り」「専門スタッフの助言」「限定イベント」など、デジタルが置き換えにくい価値で差別化せざるを得ない。研究・業界紙でも、体験設計やロイヤルティ計画の拡充が抗ショールーミング戦略として推奨されてきた。 テックエクスプローラーJohnny Grow


生活者のベネフィットと落とし穴

ベネフィット

  • 見た瞬間に“似ている商品”の候補と価格・評価がそろい、買う・比べる・保留の操作も最短。

  • Rufusによる要点サマリで、レビュー海を泳がずして“自分に合うか”の判断材料が得られる。 TechCrunch

落とし穴(留意点)

  • カメラ利用が前提のため、アプリの権限やON/OFF挙動の透明性は不可欠。過去のコミュニティ議論にもあったように、ユーザー側の安心感を損なう挙動は炎上の火種になり得る。 Reddit

  • “なんでも即購入”は衝動買いを誘発しやすい。Rufusの要点サマリが購買背中押しに傾き過ぎると、説明責任(説明の偏り)も議論対象になるだろう。 The Verge


Amazonにとっての意味:検索の主戦場を“現実世界”へ

検索体験の主導権は、テキスト検索→画像検索→“視界検索”へと移っている。Lens Liveは「現実世界そのものを検索窓にする」挑戦であり、ホームフィードや検索バーの外側で意思決定を獲得する布石だ。Google(Lens/Gemini)との主導権争いは、検索広告・アフィリエイト・価格比較の生態系にも波紋を広げる。 The Verge


どこまで広がる?今後の見どころ

  1. 対応範囲の拡大:米国iOSの「数千万」ユーザーから、Android・他地域への展開速度はどの程度か。 aboutamazon.com

  2. 精度と説明可能性:カルーセルの妥当性、偽ブランドや誤認識への対処、説明文の生成品質。 TechCrunch

  3. 店舗との攻防:大型小売のアプリ内価格保証・限定クーポン・体験型売場づくりとの力学。 テックエクスプローラー

  4. プライバシー実装:起動状態の明示、デバイス側処理の範囲、データ保持方針の透明化。 aboutamazon.com


まとめ

Lens Liveは、視界=検索窓という発想を“買い物に最適化”して実装した機能だ。Rufusと組み合わさることで「見つける→比較→納得→購入」までの摩擦を削り、ショールーミングを日常動作に落とし込む。実店舗にとっては厳しい挑戦だが、体験価値の再設計による反撃余地もある。ユーザーにとっては超効率的——その一方で、カメラ起動とAI説明の“透明性”こそが長期的な信頼の担保になる。



参考記事

アマゾンが現実世界で使用できるAI搭載のショッピングツール「Lens Live」を発表
出典: https://techcrunch.com/2025/09/02/amazon-launches-lens-live-an-ai-powered-shopping-tool-for-use-in-the-real-world/

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