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新米5キロ“8,800円”が即完売――コメ店は「一番多く売れる」、一方で渇水が直撃する産地のリアル

新米5キロ“8,800円”が即完売――コメ店は「一番多く売れる」、一方で渇水が直撃する産地のリアル

2025年08月25日 00:02

1. 「高いのに一番売れる」――2025年の新米商戦で何が起きているのか

2025年の新米が出始めた直後から、高価格帯の5kg袋が最速で消える現象が各地で観測されている。テレビ朝日の取材では、5kg 8,800円の高知産コシヒカリや**5kg 6,800円の沖縄産「ちゅらひかり」**が“すでに完売”。店側は「一番多く売れるのは高価格帯」と語る。これは例年の「ご祝儀買い」に加え、銘柄・産地にこだわる層の厚み、SNSの可視化による“推し銘柄”の拡散などが複合した結果とみられる。テレ朝NEWS



需要側のロジック:高値でも“確実な満足”を選ぶ

  • 初物・新米プレミアム:年一度の旬体験として、味の当たり外れが少ない“上位銘柄”に需要が集中。

  • 記念・贈答需要:高価格帯の“映え”と贈答適性。

  • 価格三極化:報道では、銘柄や販売経路の違いで高級・標準・お買い得の三極化が進む構図が語られている。YouTube



2. 価格の足元:統計が示す“高止まり”

市場の統計を確認しても、値段は高止まりだ。農林水産省によれば、2025年7月の相対取引価格(全銘柄平均)は26,918円/玄米60kg。さらに同省の「米の流通状況」では、2025年7月の消費者物価指数(CPI)で米類が212.2(2020=100)と、コロナ前水準を大きく上回る。小売現場の体感とも整合的だ。農林水産省+1


一方、メディア報道では**5kg 4,200〜4,500円前後が“標準価格帯”**との指摘が続く中、8,000円超の袋が完売する“二極化・三極化”ぶりが際立つ。価格分布の広がりは、供給不確実性と銘柄志向の強まりを反映したものだ。YouTube



3. 産地の現場:渇水・猛暑が稲作を直撃

2025年は梅雨の降水が少なく、猛暑が長引いた。関西テレビは**「平成の大渇水」に匹敵し得る雨不足を指摘し、ダムの貯水率低下と取水制限の連鎖を報じた。実際、宮城県の鳴子ダムは貯水率0%に落ち込む局面が伝えられ、出穂遅れや登熟不良**に直面する農家の声が相次ぐ。現地報告やコラムでも、田んぼへの給水確保に奔走する姿が描かれた。関西テレビ放送 カンテレテレ朝NEWSCoki


さらに、複数水系で段階的な取水制限が導入されるなど、地域間の水の偏在が顕在化。平年並みの降水量でもエリア差が極端化する**“雨の偏り”**が、栽培計画の不確実性を一段と高めている。note(ノート)karasawanouki.co.jp



4. 「概算金」引き上げと産地間の競争

新潟県のJA全農にいがたは、2025年産の概算金(仮渡金)を公表。魚沼産コシヒカリで3万2,500円/60kg(税込)と、前年当初比で1万3,000円引き上げた。これは作柄不安と集荷競争が背景とされ、産地の担い手支援の性格も強い。生産現場のコスト上昇とリスクの顕在化が、**上位銘柄の“強い価格”**を裏づける構図だ。JAcom



5. 小売現場の“価格三極化”を読み解く

新米の標準帯(4,000円台)、上級帯(6,000〜9,000円)、直販・PB等の“掘り出し”帯が併存。情報番組の取材では、**「どこで、誰から買うか」で価格が大きく変わる様子が繰り返し示されている。精米直販・産直EC・量販PB・専門店のいずれにも支持層が付く一方、“最初の一袋は上を選ぶ”**動きが今年は特に強い。YouTube



6. 高値でも売れる理由:心理と味覚のエコノミクス

  • 鮮度価値の最大化:炊飯一回ごとの満足度が高く、可処分時間あたりの効用が大きい。

  • 味のリスク回避:検証系メディア・SNSのレビューで上位銘柄の**“外しづらさ”**が可視化。

  • 贈答・シェア需要:少量高品質を配る・分ける文化と相性が良い。

  • “銘柄で選ぶ”体験価値:米は日用品でありながら嗜好品でもある。



7. 生活者の実践ガイド:賢く美味しく買う・使う

① 購入先を分ける:

  • **家庭用の“いつもの米”**は標準帯の安定銘柄を定番化。

  • イベント・ご褒美は上位銘柄を小分け購入(2kg×2など)で鮮度を管理。


② 情報の“旬”を追う:

  • 産地直販・専門店・量販PBの週替わり企画をチェック。

  • 新米期は精米日が味を左右。パッケージ裏の情報を確認。


③ 家計の味方:ブレンドと保存:

  • 標準帯をベースに、上位銘柄を2〜3割ブレンドで“味の底上げ”。

  • 密閉×低温で保存し、2〜3週間で使い切る単位に。


④ 炊飯の技:

  • 洗米後はしっかり吸水(夏場は30分目安)。

  • 浸し水は冷蔵庫で、炊き上がり後はすぐほぐす。

  • **硬さは水加減±5%**で微調整。



8. 産地のサバイバル:水管理とリスク分散

  • 取水制限の早期情報共有:水利組合・行政からの通達を早めに回覧。

  • 区画ごとの給水優先順位を事前合意、緊急時の輪番給水を円滑化。

  • 用水路の漏水点検や簡易止水で**“流す前に失う水”を最小化**。

  • 作期分散・品種分散で高温・渇水リスクを分散。

  • ポンプ・タンクの融通などコミュニティ連携を平時に設計。上記は各地の実務記事・解説で繰り返し示される要点だ。地域差が大きいため、地元の水利・JA・普及センターの指導に必ず従いたい。karasawanouki.co.jpCoki



9. 政策と在庫:供給不安はどこまで緩和できるか

政府は**「米の流通安定化に向けた対策パッケージ」を取りまとめ、情報発信や備蓄の運用で流通の平常化を狙う。消費者物価など関連統計も随時更新されており、“買い急ぎ・買いだめ”の抑制**に資する透明性の確保が進む。短期的には、政府備蓄米の活用・買戻し条件付売渡しの運用といった弾力策で、**ひっ迫時の“橋渡し”**が期待される。農林水産省



10. 先行き:いつ“落ち着く”のか

  • 天候の正念場:8~9月の降雨・台風動向が作柄と品質を左右。関西テレビが指摘する「平成の大渇水級」懸念が回避されるかが焦点。関西テレビ放送 カンテレ

  • 上位銘柄の強さ:概算金の引き上げや集荷競争が続く限り、ブランド米の強含みは持続しやすい。JAcom

  • 店頭価格の“幅広さ”:標準帯は情報番組の示す4,000円台中心、上位帯は6,000~9,000円が当面の目安。需給と天候次第で振れ幅は残る。YouTube



まとめ

“高くても売れる新米”と“水が足りない田んぼ”。この二つの現実が同時に進行したのが2025年だ。生活者にできるのは、目的別の買い分けと鮮度管理。産地と政策に求められるのは、水の確保・分配の合理化と、情報の透明化だ。家計が無理なく美味しさを享受でき、田んぼが来年も続く――そのための知恵と連携が試されている。


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