メインコンテンツにスキップ
ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア ロゴ
  • 記事一覧
  • 🗒️ 新規登録
  • 🔑 ログイン
    • English
    • 中文
    • Español
    • Français
    • 한국어
    • Deutsch
    • ภาษาไทย
    • हिंदी
クッキーの使用について

当サイトでは、サービスの向上とユーザー体験の最適化のためにクッキーを使用しています。 プライバシーポリシー および クッキーポリシー をご確認ください。

クッキー設定

クッキーの使用について詳細な設定を行うことができます。

必須クッキー

サイトの基本機能に必要なクッキーです。これらは無効にできません。

分析クッキー

サイトの使用状況を分析し、サービス向上に役立てるためのクッキーです。

マーケティングクッキー

パーソナライズされた広告を表示するためのクッキーです。

機能クッキー

ユーザー設定や言語選択などの機能を提供するクッキーです。

「台湾映画、今が最前線」受賞ラッシュの裏側 — VRから家族劇まで、世界の映画祭で起きたこと

「台湾映画、今が最前線」受賞ラッシュの裏側 — VRから家族劇まで、世界の映画祭で起きたこと

2025年09月27日 11:00

2025年の映画祭地図を広げてみると、台湾という小さな島の輪郭が、いつになく濃く縁取られて見える。アートアニメから家族劇、そして没入型VRまで——台湾映画は“多様な強度”で世界のスクリーンとヘッドセットを席巻した。きっかけは立て続けに届いた受賞ニュースだ。digitalmedianet.com


ロカルノで鳴った号砲:短編アニメが掴んだ実験の頂

スイス・ロカルノの第78回で、呉承筠(Angel Wu)の『Force Times Displacement』がMedien Patent Verwaltung AG Awardを射止めた。鉛筆や水彩、ストップモーション、実写を組み合わせ、労働と信仰、動物の視座までを滑らかに横断する12分。満席の初上映でスタンディングに近い拍手が起きたという報は、実験的アニメーションの“今”を象徴する出来事だった。現地報道やCNA/Taipei Timesの続報も受賞を裏付ける。digitalmedianet.com


NYが見た“家族”の普遍:『Family Matters』の衝撃

ニューヨーク・アジアン映画祭(NYAFF)では、潘客印(Pan Ke-yin)監督の長編デビュー『Family Matters(我家的事)』が、最優秀長編=Uncaged Awardを獲得。台湾作品としては史上初の快挙だ。舞台は彰化。養子であると知った18歳の“春”を起点に、家族の24年分の秘密がほどけ出す。ローカルな風景から、血縁・借金・生殖医療といった普遍的トピックへと橋を架ける語り口は、NYの観客にも“自分ごと”として受け止められた。さらに女優の宋芸樺(Vivian Sung)が、韓台合作作『The Secret House』の演技でBest from the East Awardに選ばれ、台湾の表現幅を印象づけた。Focus Taiwan - CNA English News


ベネチアが示した“映画の拡張”:VRとクラシックス、そして新鋭

ベネチアでは、陳芯宜(Singing Chen)のVR叙事詩『The Clouds Are Two Thousand Meters Up』がImmersive部門のグランプリ。雲豹とルカイ族の神話を縫い合わせ、喪失から再生へ向かう“体験としての映画”が最高位に立った意義は大きい。Forbesや台湾政府系広報も勝利を速報し、公式ページが作品の全容を示した。同じベネチアで、蔡明亮の新作ドキュメンタリー『Back Home』がアウト・オブ・コンペで公式上映、1994年の金獅子作『Vive l’amour』はVenice Classicsに。映画史と現在が、台湾を軸に同じ地平で語られた瞬間だった。フォーブス


コンペで初メガホン:舒淇『Girl』と短編アニメ『Praying Mantis』

俳優・舒淇(Shu Qi)の長編初監督作『Girl(女孩/Nühai)』はメインコンペ入り。撮影監督に余靜萍、編集に張叔平ら名手が名を連ね、俳優9m88らのキャスティングも含め“スターの初監督”の域を超えた本格布陣だ。一方、謝文德(Joe Hsieh)&楊凡(Yonfan)の『Praying Mantis』はオリゾンティ短編部門に選出。マタニティの本能を寓話化した18分の手描きアニメが、国際短編の場で強い存在感を放った。La Biennale di Venezia


SNSの反応:賞賛はどこに集まったか

 


・Screen InternationalのX公式は「台湾の『The Clouds Are Two Thousand Meters Up』がベネチア・イマーシブのトップ賞」と速報。業界メディアの即時性がバズの起点となった。X (formerly Twitter)
・ベネチア公式Xもグランプリを発表し、フェス側のプラットフォームで祝福が拡散。受賞写真の共有は作品への導線を明確にした。X (formerly Twitter)
・NYAFFでは審査員の一人が「Uncagedの審査に参加できて光栄」と投稿。『Family Matters』受賞をめぐるタイムラインが当事者の声で熱を帯びた。X (formerly Twitter)
・台湾文化広報のFacebookもVRグランプリを強調し、国内外の観客に“VR=映画祭の主役級”という認識を浸透させた。Facebook


なぜ“同時多発”で評価が跳ねたのか

  1. 表現レンジの拡張:実写・アニメ・VRを横断し、どのメディアでも“物語の核”を立てる力がある。『Force Times Displacement』の手仕事的アニメ、『Clouds…』の没入叙事はその両極。Focus Taiwan - CNA English News

  2. ローカルからユニバーサルへ:『Family Matters』の家族と秘密、移動と記憶のテーマは、都市と地方をまたぐ現代の普遍を射抜いた。Focus Taiwan - CNA English News

  3. 映画史との対話:蔡明亮の新作と『Vive l’amour』再臨が同じ年に並ぶことで、台湾ニューシネマの遺伝子と最新の感覚が一本の線で結ばれた。La Biennale di Venezia

  4. 越境コラボの推進力:韓台合作『The Secret House』での宋芸樺の受賞は、アジア域内の制作エコシステム強化を印象づける。nyaff.org


余波:配信・上映・次の航路

『Left-Handed Girl(左撇子女孩)』はカンヌ批評家週間で配給支援賞(Gan Foundation Award)を得て、Netflixの買い付けや各地の映画祭出品へと波及した。台湾映画の海外展開で“劇場+配信+フェス”の三面作戦が機能していることの象徴だ。Focus Taiwan - CNA English News


結び:成熟と拡張、その先へ

2025年のハイライトは、単なる“受賞ラッシュ”ではない。**台湾映画はいま、メディウムを問わず物語を届ける術を獲得し、ローカルな生活世界から普遍的な感情へと跳躍する方法論を磨き上げている。**この成熟と拡張は、来年のベルリン、カンヌ、トロントへと確実に連鎖するだろう。ベネチアの海風、ロカルノの広場、NYの観客席——そこで立ち上がった拍手は、次の物語の始まりを告げている。digitalmedianet.com


参考記事

台湾映画が大規模な国際映画祭で世界的な評価を受けている
出典: https://digitalmedianet.com/taiwanesisches-kino-erfahrt-weltweite-anerkennung-auf-grosen-internationalen-filmfestivals/

Powered by Froala Editor

← 記事一覧に戻る

お問い合わせ |  利用規約 |  プライバシーポリシー |  クッキーポリシー |  クッキー設定

© Copyright ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア All rights reserved.