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ドイツ経済は“手術”が必要だ:関税・高エネ・規制 — 三重苦の独経済、メルツの賭け

ドイツ経済は“手術”が必要だ:関税・高エネ・規制 — 三重苦の独経済、メルツの賭け

2025年08月25日 00:28

「景気の弱さ」ではなく「構造危機」——メルツ発言の重み

ドイツのフリードリヒ・メルツ首相が8月23日、経済立て直しは「当初の想定よりもはるかに難しい」と語り、ドイツ経済は一時的な景気減速ではなく「構造的な危機」にあると認めた。演説はニーダーザクセン州オスナブリュックで行われ、自己批判も交えた踏み込んだ表現が注目を集めた。ブルームバーグロー


背景:Q2マイナス成長、輸出・投資の鈍さ、外部環境

直近の統計では、2025年4–6月期(Q2)の実質GDPが前期比▲0.3%に下方修正。輸出の伸び悩みと設備投資の低迷(▲1.4%)が重荷となった。米国向け需要は関税を巡る不確実性の高まりで失速、回復時期は「少なくとも2026年までは見込みにくい」との見方も出ている。Reuters


加えて、7月末にまとまったEU—米通商合意は「最悪の事態」は回避したものの、15%の関税ベースが導入され、ドイツ輸出産業の逆風は続くとの警戒感が広がる。メルツ氏自身も「もっと良い条件は実現しなかった」「ドイツ経済には有意な打撃」と述べていた。Reuters


政策:減税・投資促進・官僚制の削減へ

メルツ政権は、企業減税や投資減税、エネルギーコストの低減、過剰な規制の整理など、競争力回復のための「手数」を並行して進める構えだ。経済相レイヒェも、Q2の落ち込みを受け「大胆な構造改革が不可欠」と具体的に、労働時間の柔軟化、付随的労務コスト削減、税負担の緩和、エネルギー価格の引き下げ、レッドテープ削減を挙げている。Reuters


一方で、足元の景気サイクルだけでは説明できない「構造的」課題(高エネルギーコスト、デジタル化の遅れ、人口動態、対外需要のシフトなど)が複合的に作用していることを、首相自身が明言した意味は大きい。ブルームバーグロー


小さな追い風:PMIと金融環境

足元では、8月の民間部門PMI速報に「製造業の新規受注改善を伴う微増」という明るさも見えた。加えて、欧州中銀の利下げサイクルや拡張的な財政姿勢が、景気の底入れをサポートするとの見立ても出ている。ただし「構造問題」と米関税は上振れを抑える重石になり得る。Reuters


SNSの反応:期待と不信、処方箋めぐり真っ二つ

ニュースが配信されると、X(旧Twitter)では各メディアのポストが拡散しつつ議論が活発化した。BloombergやThe Straits Timesのポストを起点に、「状況認識が現実的になった」と評価する声と、「認めるだけでなく即効性のある実行計画を」と迫る声が交錯した。X (formerly Twitter)

 



一方、Redditのr/europeでは「構造危機」をめぐり、(1)減税・規制改革を最優先とする意見、(2)福祉や年金の見直しを含む痛みの伴う改革に慎重な立場、(3)自動車中心の産業構造からの転地を促す声など、立場の分かれる議論が続いた。全体として「口先ではなく制度と投資の設計変更を」という実務志向のコメントが目立った。Reddit


何がカギになるのか:3つのチェックポイント

  1. コスト構造の再設計:電力料金と労務副次コストの持続的な引き下げが実現するか。規制簡素化の定量的な効果(企業コストで年数十億〜数百億ユーロ相当の節減)が見えてくるか。Reuters

  2. 外部ショックの吸収力:米関税・対中依存低減・サプライチェーン再編の組み合わせで、輸出の振れを小さくできるか。Reuters

  3. 投資のスイッチング:デジタル・電力網・防衛・住宅など公共投資の波及で民間投資が戻るか——PMIの小幅改善が実体投資に接続するか。Reuters


展望:正直な診断の先に

メルツ氏の「構造危機」発言は、処方箋を難しくする一方で、議論の前提を揃える効果は大きい。短期の景気下支え(金融緩和+財政)と、中期の制度改革(税・労働・エネルギー・規制)を“同時並行”で進められるかが試金石だ。具体策の実装——とりわけ行政プロセスの簡素化・可視化・効果測定——が、市場と有権者の信認を左右するだろう。ブルームバーグローReuters


参考記事

メルツ氏、ドイツ経済の問題解決は予想以上に困難と発言
出典: https://financialpost.com/pmn/business-pmn/merz-says-tackling-germanys-economic-woes-tougher-than-expected

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