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お腹を抱えて笑うことの驚くべき健康効果 — たとえそれが「作り笑い」でも

お腹を抱えて笑うことの驚くべき健康効果 — たとえそれが「作り笑い」でも

2025年12月28日 12:25

1. 「笑い」は気分転換以上の“身体イベント”になりうる

お腹を抱えて笑う、いわゆる“腹笑い”は、単なる感情表現ではなく、呼吸・筋肉・循環・神経を巻き込む小さな「全身イベント」です。短い時間でも、息を吸って吐くテンポが変わり、横隔膜が大きく動き、胸郭や腹部の筋肉が反復して収縮します。顔の表情筋も連動し、声を出すなら喉や胸の共鳴も加わります。


この“動き”が重要で、面白いかどうか(主観)に左右される「ユーモア」よりも、測定しやすい「笑いの生理反応」へ研究の焦点が寄ってきました。特に近年は、ジョークが刺さらない人でも参加しやすい「笑いヨガ」やグループの笑いのセッションが、研究対象になりやすいと言われています。The Independent+1



2. 「作り笑いでもいい」って本当?——鍵は“身体が先、気分は後”という順序

「楽しくないのに笑うなんて、逆に疲れそう」と感じる人は多いはずです。ところが、笑いヨガの考え方は逆で、身体の動き(呼吸と筋活動)を先に起こし、気分の変化は後からついてくるという発想を取ります。


実際、記事では“強制(作り)笑い”が「simulated mirth(模擬的な愉快さ)」として研究されてきたこと、そして自発的な笑いより有益な可能性すら議論されていることが紹介されています。The Independent
ここで大事なのは、「作り笑い=嘘」ではなく、**笑いの“筋トレ”**に近いという点です。腕立て伏せだって最初は気が進まなくても、やれば心拍が上がり、血流が変わり、終わった後にスッキリすることがあります。笑いも同じで、入口が“ぎこちない”だけで、途中から自然に移行することがある——これが現場の実感として語られています。The Independent+1



3. 心臓・血管に起きること:笑いは“血管のストレッチ”のように働く可能性

健康効果として分かりやすいのが、循環器系(心臓と血管)です。記事に登場する循環器の専門家は、運動の頻度を言うように「腹笑いも週に複数回」と勧める比喩を使います。The Independent


この背景にあるのが、血管内皮(血管の内側)と、そこから放出される物質の話です。学術レビューでは、笑いが血管機能に影響しうるという仮説が、運動で知られていた内皮反応(例:一酸化窒素など)と結びつけて説明されています。PMC


一酸化窒素(NO)は血管を広げる方向に働くことで知られ、結果として血圧や炎症、血流の状態に関連する可能性が議論されます。ただし、ここは誤解しやすい点でもあります。「笑えばすぐ血圧が下がる」「心疾患が治る」といった断定ではなく、研究の多くは短期的な生理反応や関連指標(血流、血管反応、ストレス指標など)を観察している段階です。過度な期待を避けつつ、「運動に似た方向の反応が起きうる」という理解が安全です。PMC+1



4. ストレスとホルモン:笑うと“緊張のスイッチ”が切り替わりやすい

笑いがストレスに効く、という話は直感的にも納得しやすいでしょう。実際、医療機関の解説でも、笑いがストレス反応を和らげ、気分を持ち上げ、対人関係を助ける可能性がまとめられています。Mayo Clinic+1


ここでポイントは、ストレスを「気合いで消す」のではなく、身体反応のレベルで切り替えること。深く息を吐く、顔の筋肉を動かす、声を出す、肩の力が抜ける——こうした要素が合わさると、緊張状態(交感神経優位)から回復モード(副交感神経優位)へ移りやすくなります。笑いの最中は忙しく動いていても、終わった後にドッとリラックスが来るのは、この切り替えの体感かもしれません。


加えて、笑いの介入研究をまとめたシステマティックレビュー/メタ分析では、患者群に対する「笑いを誘発する介入」が、症状や心理指標の改善と関連した可能性が検討されています(研究デザインや対象はさまざま)。PubMed
つまり「笑い=気休め」ではなく、医療・ケアの現場で“補助的に使える可能性”が議論されている、という位置づけです。



5. 痛みへの作用:「笑った後、体が軽い」の正体

「腹の底から笑った後、体が軽い」「痛みが紛れる」という経験は、多くの人にあります。医療機関の一般向け解説でも、笑いが体内の“自然な鎮痛物質”の産生を促し、痛みを和らげる可能性が言及されています。Mayo Clinic


記事内でも、笑いが脳内でエンドルフィンの産生に関わりうること、そしてそれが“鎮痛薬を飲んだみたい”という比喩で語られています。The Independent
もちろん痛みは原因を見極めるべき重要なサインで、笑いで根本治療が不要になるわけではありません。ですが、慢性的な痛みは「痛みそのもの」だけでなく、不安、緊張、孤立、睡眠不足と絡み合って増幅することがあります。そこに笑いが入り込む余地がある——この現実的な見方が、笑い介入が注目される理由です。PubMed



6. 免疫:期待しすぎない、でも“ゼロではない”かもしれない

免疫に関しては、昔から「笑うと免疫が上がる」と語られてきました。記事では、笑い(あるいは愉快な刺激)と免疫系の関連を探った研究史(血液中の免疫関連細胞の変化など)にも触れています。The Independent
一方で、免疫は睡眠・栄養・運動・持病・年齢・ストレスなど多要因で揺れます。笑いはその中の一要素であり、効果があるとしても“小さく積み重なるタイプ”だと考えるのが現実的です。


医療機関の説明でも、笑いがストレス反応の低下を通じて免疫に間接的に良い影響を及ぼす可能性が示されつつ、断定は避ける形で書かれています。Mayo Clinic+1
ここは「笑えば風邪をひかない」といった話より、**“生活の回復力(レジリエンス)を底上げする行動の一つ”**として捉えるほうが、過不足ありません。



7. 「笑いヨガ」「ラフタークラブ」はなぜ続く?——1990年代インド発の“習慣化の仕組み”

笑いヨガ(Laughter Yoga)は、1995年にインド・ムンバイで医師マダン・カタリア氏らが始めた活動として知られ、まず公園でのラフタークラブから広がりました。The Independent+1
特徴は、ジョークを言い合うのではなく、**呼吸・動き・遊び心で「笑いを起動する」**こと。笑いが「面白い出来事の結果」から、「健康のための実践」へと位置づけが変わります。


この形式が強い理由は3つあります。

  1. 誰でも参加できる
    ユーモアの好みや文化差、言語差を超えやすい。

  2. 測定しやすい
    セッション時間(30〜45分など)、笑う時間、心拍・呼吸など、研究の“形”にしやすい。The Independent

  3. グループ効果
    笑いは伝染しやすく、ひとりより人と一緒のほうが起こりやすい。結果、継続しやすい。



8. じゃあ実際、どうやって「笑い」を増やす?——無理なく続く7つの方法

「笑うのが健康に良いのは分かった。けど、日常でそんなに腹は抱えられない」
ここからが本番です。コツは、“笑う理由”より“笑いの回数”を増やす設計にあります。


方法1:1分だけ「ハハハ」をやる(まずは音量控えめでOK)

記事でも紹介される基本形の一つが、向かい合って「ha」を続ける、という練習です。The Independent
ひとりでやるなら、鏡やスマホのインカメでも可。最初は棒読みでいい。大事なのは、呼吸が“笑いの形”になっていくこと。


方法2:「息を吸って、吐きながら笑う」をセット化する

深呼吸→数秒キープ→吐きながら笑う、という流れは、呼吸のスイッチを切り替えやすい。記事内でも類似の手順が説明されています。The Independent


方法3:笑えるコンテンツを“保存”しておく

その場で探すと続きません。短いコント、動物動画、推しのバラエティ切り抜きなど、自分のツボを3〜5本ストックしておくと、疲れている日ほど効きます。


方法4:人と話す時間を“笑い前提”で確保する

笑いは社会的な現象でもあります。雑談、オンライン通話、同僚とのランチなど、「笑っていい場」を先に予定に入れてしまうのが強い。


方法5:あえて“くだらない遊び”をやる

笑いヨガが「わざと変な動き」を取り入れるのは、羞恥心の壁を壊すためです。The Independent+1
家なら、変顔、替え歌、意味のないダンス——この手の“くだらなさ”が、むしろ回復力になります。


方法6:ストレス場面で「笑いの儀式」を入れる

記事の例では、請求書を見て“信用カード明細笑い”のような、敢えて笑う動作が紹介されます。The Independent
これは現実逃避というより、「固まりそうな神経をほどく」ための小技。3秒でもいい。


方法7:週2回だけ“腹笑い枠”を作る

医師が「週に複数回」と勧める言い方が象徴的です。The Independent
毎日は無理でも、週2回なら現実的。曜日固定にすると続きます。



9. 注意点:笑いは万能薬じゃない(むしろ“安全に使う”が大事)

笑いは基本的に安全で、コストもほぼゼロですが、例外はあります。

  • 喘息や呼吸器症状が悪化しやすい人:激しい笑いで咳き込みやすい

  • 術後・腹圧をかけられない時期:傷や痛みが増す可能性

  • ヘルニアや骨盤底の不安がある人:腹圧で違和感が出る場合

  • 顎関節症:大きく口を開ける動作がつらいことも


医療機関の一般向け情報でも、「笑いはストレス緩和に役立つが、体調に合わせて」というニュアンスで語られます。Mayo Clinic
心配がある場合は、まずは「口を大きく開けない微笑み+息を長く吐く」から始め、無理に“爆笑”を狙わないのが安全です。



10. 結論:笑いは「健康習慣として設計できる」数少ない行動

運動・睡眠・食事の重要性は分かっていても、忙しいと崩れがちです。その点、笑いはハードルが低く、時間もお金もあまり要りません。そして、面白い出来事がなくても、“作り笑い”から起動できるのが面白いところです。The Independent+1


大事なのは、気分が上がるのを待つのではなく、身体のスイッチを先に入れること。
まずは今日、30秒だけ「ハハハ」をやってみてください。ぎこちなくてOK。ぎこちなさを許した瞬間に、笑いは意外と“本物のほうから”近づいてきます。



参考記事

「お腹を抱えて笑うことの驚くべき健康効果 — たとえそれが無理やりでも」
出典: https://www.independent.co.uk/life-style/health-and-families/belly-laugh-health-benefits-doctors-b2888641.html

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