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「“子猫サイズ”のネズミが街に――歌舞伎町で何が起きているのか」

「“子猫サイズ”のネズミが街に――歌舞伎町で何が起きているのか」

2025年10月26日 12:28

1)いま歌舞伎町で起きていること:現場の声と数字

2025年10月26日に公開された現地ルポは、バーの店内に“丸々と太った”ネズミが落ちてきた生々しい体験から始まり、新宿区が約1229万円の補正予算で本格対策に動いた経緯を改めて伝えています。区の担当部署は、**「苦情・相談の急増」(2023年秋)**を受けて調査と駆除を実施。歌舞伎町の約200カ所に毒エサを設置するなど、面的・継続的に動いています。東洋経済オンライン



この「1229万円」は、環境調査や一斉駆除、新規事業費などを束ねた規模感で、2023年9〜11月にかけての発表・可決経緯が各メディアで報じられました。SNSで拡散した**「ゴミ置き場に30匹超」動画などが引き金となり、区は“見える化→原因特定→面的駆除”**の流れを採用しています。集英社オンライン+1



2)なぜ増えた?――コロナ後の人流復帰と“都市の構造”

区の聞き取りによれば、ネズミ増加の主因は大きく2つ。



  • (A) ゴミの増加と管理の乱れ:人流回復に伴い深夜の飲食ゴミが増え、袋の出し方・回収タイミング・保管環境の乱れが吸引力(ネズミの餌)になります。

  • (B) 建物の老朽化と隙間:古い雑居ビル、密な裏路地、複雑な配管は“隠れ家”や“通路”になりやすい。


    これらはニューヨークや香港、ロンドンの繁華街でも共通の論点です。歌舞伎町は「高密度・夜間経済・ゴミ多発・古い建築が混在」という“ネズミ繁殖の4条件”が重なりやすい街区だといえます。東洋経済オンライン



3)新宿区の対策:200カ所の毒エサ設置だけではない

報道では約200地点の毒エサ設置が目を引きますが、実務はそれだけでは回りません。一般に自治体の本格対策は、



  1. 調査(営巣・通路の把握)

  2. 環境改善(ゴミ・水・隙間を断つ)

  3. 駆除(毒エサ・罠)

  4. モニタリング(再発防止の巡回・評価)


    のサイクルです。新宿区も**「環境調査+面的駆除+順次評価」**をセットで回す設計で、単発の“駆除だけ”に頼らない姿勢がうかがえます。2023年当時の区の説明でも、補正予算の中に環境調査費や新規事業費が含まれる旨が示されていました。日刊ゲンダイDIGITAL



4)「子猫サイズ」は誇張?――体感と生物学のギャップ

「子猫サイズ」は海外記事でもバズる表現です(Kabukichō has long been a site for rats… kitten-size rats)。ただし、都市に多いドブネズミ(Brown Rat)の成体は尾まで含めると見た目が大きく、“薄暗い環境+驚き”で体感的に大型化して感じやすい点もあります。現場写真や動画は“体感の強さ”を増幅しますが、個体差と撮影条件を勘案した冷静な評価が必要です。Unseen Japan



5)旅行者への実用アドバイス(夜の繁華街を楽しむために)

① 路上ゴミ周辺を避ける:匂いと食べカスは最強の“呼び水”。近づかない/立ち止まらない。
② 軽い足元注意:ネズミは人影に驚いて走ります。サンダルの場合は特に。
③ 飲食店の選び方:外観・入口の清潔感、ゴミ保管の様子、厨房周りの整理整頓をチェック。
④ 夜の写真撮影:路地の撮影に夢中になって足元の視野を狭めない。
⑤ かまれた・引っかかれたら:速やかに流水洗浄+消毒+医療機関へ。念のため破傷風ワクチン歴の確認を。
(※一般的な注意であり、医療アドバイスの代替ではありません)



6)店舗・ビルオーナー向け:最低限の「やることリスト」

  • ゴミは“密閉・短滞留”:集積所までの時間差を最小化。袋二重+フタ付き容器。

  • 建物の隙間封鎖:配管や壁の穴、扉のスキマは金属メッシュ+シーリングで塞ぐ。

  • 屋外の水・油分を断つ:排水溝、グリストラップ、屋外の油汚れは高頻度で洗浄。

  • モニタリング:黒いラットトラッキングパウダーやスナップトラップで通路を“見える化”。

  • 専門業者とPDCA:単発駆除ではなく季節×イベントに合わせた年間計画で。



7)“日本だけ”ではない:グローバル都市の現実

近年は食品衛生インシデントも注目を集め、2025年3月には日本最大級の牛丼チェーンが一時的に約2000店の営業停止に踏み切る事案が報じられました(原因は“ネズミや虫の混入リスク”への対応)。都市の外食産業は、動画時代の透明性と衛生水準を同時に突きつけられています。The Japan Times



一方、シンガポールは違反の厳格取り締まりを強化(2025年4月から罰則強化)、英国では地方自治体が2024年だけで£4,000万超をネズミ対応に費やしたとの調査も。**「大量発生→苦情→駆除」だけではなく、責任とコストを「排出者(店舗・建物)側の管理」**へ回す動きが世界的に進んでいます。nea.gov.sg+1



8)歌舞伎町で“効いた”・“効かない”は何か?

効いた:

  • 面的な毒エサ設置(約200地点)+調査のセット運用

  • 広報・注意喚起(ポスターや現地指導)


    効きにくい:

  • 個別ビルの“穴”が放置されるケース

  • 深夜のゴミ滞留(回収サイクル/置き方がバラバラ)

  • 単発駆除(周辺から再流入してリバウンド)



これらは世界中の繁華街で見られる“あるある”で、日本固有の問題ではありません。**「街区の構造」と「人の行動」**の両輪で弱点をつぶすことが、費用対効果の高い現実解です。東洋経済オンライン



9)観光都市・東京が学ぶべき3つの教訓

  1. データ基盤:区レベルで発生状況の地図化と季節変動の見える化(通報データ、清掃会社のログ、SNS検知など)。

  2. 規制×インセンティブ:悪質事例は罰則、模範店舗は表彰・可視化。

  3. “夜経済”の衛生UX:夜間のゴミ回収ダイヤ最適化、共同集積所のスマート鍵・監視、観光案内所での多言語注意喚起。



10)旅行者の安心のために――最後のチェックリスト

  • 夜の路地は“歩行優先”(足元→撮影の順)

  • 飲食店の“外観”で7割わかる(ゴミ・排水・厨房周り)

  • トラブル時の連絡先:ホテル、旅行保険、最寄りのクリニック

  • 子ども連れ:ゴミ置き場・建物裏の近接を避ける

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