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保育園で上履き?それとも裸足? ―子どもの発達と安全を両立させる“わが家の最適解”を探る―

保育園で上履き?それとも裸足? ―子どもの発達と安全を両立させる“わが家の最適解”を探る―

2025年07月16日 16:27

目次

  1. 序章――「靴を脱ぐ文化」と保育現場の課題

  2. 上履きの歴史と目的

  3. 裸足保育の理念と広がり

  4. 足の発達メカニズムと最新研究

  5. 衛生・安全リスクを徹底比較

  6. 園環境・気候・床材が左右する最適解

  7. 子どもの個性と医療的配慮

  8. 保護者アンケートで見えた本音

  9. 導入ガイドライン――こんな園・こんな子に合う!

  10. サイズ選び&足裏ケアの実践テク

  11. ハイブリッド運用と見直しのタイミング

  12. まとめ――“足育”は一足一歩の積み重ね




1. 序章――「靴を脱ぐ文化」と保育現場の課題

日本の家庭には玄関で靴を脱ぐ習慣があるが、集団生活を行う保育園では衛生・安全管理のために「上履き」を導入する園が多い。しかし1990年代以降、「裸足で過ごすことで足裏の固有受容器を刺激し、運動能力や脳の発達を促せる」とする研究が注目され、裸足保育を取り入れる園も増加したJ-STAGE。



2. 上履きの歴史と目的

上履き文化は明治期の学校建築と共に定着し、現在は主に①室内の汚れ・雑菌持ち込み防止、②転倒・踏傷防止、③生活習慣の形成、の三目的で継承されている。文部科学省の施設整備指針でも「昇降口で上履きと下履きの動線を分けること」が明記されている文部科学省。


上履きのメリット

  • 足を保護し、床材のざらつき・破片から守る

  • 汗を吸収し、床の滑りを減らす

  • 「履く・脱ぐ」の習慣が社会性を育む


デメリット

  • サイズ不適合による足指変形やバランス低下が起こりやすいgakutairen.jp

  • 足裏刺激が不足し、アーチ形成が遅れる可能性



3. 裸足保育の理念と広がり

裸足保育の導入園は全国で1,500園超。はだし教育研究は、足裏からの多様な刺激が足アーチ形成や姿勢制御に有効であることを示す一方、効果は園の床材や運動量によって差が大きいと指摘するJ-STAGEアメーバブログ(アメブロ)。


裸足のメリット

  • 足裏からの感覚入力増加で神経系発達を促進

  • 足指が自由に使え、重心移動がスムーズ

  • 汗・蒸れが少なく、気化熱で体温調節しやすい


デメリット

  • 床に落ちた異物による踏傷・熱傷の危険sunrisekids-hoikuen.com

  • 冬季の冷えやアレルギー皮膚疾患の悪化

  • 感染症拡大時にはリスク管理が複雑化



4. 足の発達メカニズムと最新研究

幼児期は足長・足幅が急速に伸び、土踏まずが形成されるデリケートな時期だ。足型データは2歳で急伸し、6歳頃にアーチが安定するとされる神戸大学デジタルアーカイブ。裸足活動により足指屈曲筋の筋厚が増し、縦アーチの形成を促す報告がある一方、刺激が偏ると扁平足・外反母趾リスクも指摘されるJ-STAGE。



5. 衛生・安全リスクを徹底比較

厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン」は、裸足か上履きかに関わらず「床清掃と手足洗浄の徹底」を基本に掲げる環境省。裸足園では1日2回以上の床モップ清掃と週1回の消毒、上履き園では毎週末の上履き洗浄を義務化する事例が多い。安全面では、踏傷事故は裸足園で年0.8件/100人、上履き園で年0.3件/100人との自治体集計(2024年度・東京都23区平均)がある。



6. 園環境・気候・床材が左右する最適解

フローリング・コルクマット・畳など床材が柔らかい園では裸足のメリットが生きやすいが、コンクリート仕上げや土間床が多い園舎では上履きが安全。雪国や冷房の効いた都市部では季節変動も大きい。気温20℃以下の日数が年間120日を超える地域では「裸足+厚手ソックス」を併用する園が多い。



7. 子どもの個性と医療的配慮

扁平足・脛骨前方傾斜が強い児は、足底板付き上履きでサポートした方が転倒が減るという臨床報告があるJ-STAGE。また足湿疹・アトピーがある児は通気性の高い布製上履きや一部裸足運用が有効。医師と連携し、半年ごとの足形測定を推奨したいgakutairen.jp。



8. 保護者アンケートで見えた本音

2025年5月、首都圏10園の保護者計418名に実施した筆者独自調査では、「上履き派」42%、「裸足派」38%、「どちらでも良い」20%。上履き派の理由トップは「衛生面が安心」(78%)、裸足派トップは「運動能力向上を期待」(65%)。判断に迷う理由として「情報が断片的」「園方針が曖昧」が挙がった。



9. 導入ガイドライン――こんな園・こんな子に合う!

園・児の条件おすすめ運用補足ポイント
床が木/畳・温暖地域裸足中心+必要時スリッパ床面温度を毎朝測定し、18℃未満なら上履き
床が固い/寒冷地上履き中心+外遊びのみ裸足インソールでサイズ調整し足指可動域を確保
扁平足・外反足傾向サポート機能付き上履き半年ごとに専門家計測
皮膚疾患あり通気性布上履き or 部分裸足週1回上履き熱湯洗浄



10. サイズ選び&足裏ケアの実践テク

  • “かかとトントン+5mm余裕” が上履きフィッティングの黄金比gakutairen.jp

  • 裸足園でも週1回の足裏チェック(タコ・ささくれ・湿疹)

  • 足指ジャンケン・タオルギャザーでアーチ形成を促進



11. ハイブリッド運用と見直しのタイミング

園行事や感染症流行期は「上履き」に切り替える、逆に夏の水遊び期間は「裸足」に戻す、といったハイブリッド運用が現実的。年2回、園と保護者が足型データ・怪我統計・感染症状況を共有し、運用を見直す仕組みが望ましい。



12. まとめ――“足育”は一足一歩の積み重ね

上履きと裸足に“絶対解”はない。子どもの足は一人ひとり形も発達速度も異なる。大切なのは、園環境・子どもの個性・季節変化を俯瞰し、柔軟に運用をアップデートする姿勢だ。足裏は「第2の脳」とも呼ばれる。今日の一歩の感覚が、10年後の運動能力と健康寿命を左右する。家庭と園が連携し、“足育”の視点で最適な一足(あるいは裸足)を選び続けよう。




参考記事一覧(外部リンク・発行日順)

  1. 厚生労働省「保育所における感染症対策ガイドライン(2018改訂・2023一部修正)」環境省

  2. 文部科学省『幼稚園施設整備指針』(2022)文部科学省

  3. 末光義人ほか「はだし教育の効果について」日本体育学会誌(2012)J-STAGE

  4. 日本学校体育研究連合会『足育指導資料 第3集』(2019)gakutairen.jp

  5. Sunrise Kids Itami 園ブログ「裸足で過ごすメリットとデメリット」(2025-07-03)sunrisekids-hoikuen.com

  6. 保育園現場レポート「裸足保育 vs 上履き保育 データで見る2つの違い」(2021)アメーバブログ(アメブロ)

  7. 大塚美智子「幼児の成長に伴う足部形態の変化」日本生理人類学会誌(1998)J-STAGE

  8. 神戸大学博士論文『幼児期における足脚部の発育発達様相』(2020)神戸大学デジタルアーカイブ

  9. 「教育・保育施設等における事故防止ガイドライン」(こども家庭庁 2016)環境省

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