メインコンテンツにスキップ
ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア ロゴ
  • 記事一覧
  • 🗒️ 新規登録
  • 🔑 ログイン
    • English
    • 中文
    • Español
    • Français
    • 한국어
    • Deutsch
    • ภาษาไทย
    • हिंदी
クッキーの使用について

当サイトでは、サービスの向上とユーザー体験の最適化のためにクッキーを使用しています。 プライバシーポリシー および クッキーポリシー をご確認ください。

クッキー設定

クッキーの使用について詳細な設定を行うことができます。

必須クッキー

サイトの基本機能に必要なクッキーです。これらは無効にできません。

分析クッキー

サイトの使用状況を分析し、サービス向上に役立てるためのクッキーです。

マーケティングクッキー

パーソナライズされた広告を表示するためのクッキーです。

機能クッキー

ユーザー設定や言語選択などの機能を提供するクッキーです。

卒塔婆を振り回し、供え物を口に——“日本の墓地”での迷惑行為、外国人男性を直撃取材。笑顔まじりの謝罪が問いかける〈文化の線引き〉

卒塔婆を振り回し、供え物を口に——“日本の墓地”での迷惑行為、外国人男性を直撃取材。笑顔まじりの謝罪が問いかける〈文化の線引き〉

2025年09月04日 16:39

1. 何が起きたのか——時系列で整理

2025年8月上旬、来日中の外国人男性が墓地内で供物に手を付けたり、卒塔婆を振り回す行為を撮影・投稿。場所は山梨県富士河口湖町の民間墓地とされ、映像がSNSで急速に拡散すると批判が殺到しました。警察(富士吉田署)は「映像を把握し、事実確認中」と説明しています。報道各社は動画に映る行為や投稿日時(8月4日投稿)などを確認し、問題の広がりを伝えました。 J-CAST ニュースFNNプライムオンライン


9月2日にはテレビ各局が特集を放送。お供えの缶チューハイを飲み干し、墓石に缶を当てるしぐさ、卒塔婆を振り回すなどの一連の場面が報じられ、在日オーストラリア大使館が注意喚起を行った事実も伝えられました。 FNNプライムオンライン+1


9月4日にはテレビ朝日が現地で男性を直撃。謝罪の言葉を口にする一方、終始笑顔が見られたとして、受け止めをめぐる議論が拡大しました。番組は墓地内を歩きながら供物に触れるなどの行為を改めて紹介しています。 テレ朝NEWS


(動画中の発言・要旨)「怒りながら死んだなら、復讐できますように」——挑発的な独白も確認されています。※報道映像に基づく引用(25語以内)。 FNNプライムオンライン



2. 文化の背景——なぜ日本の墓地で問題になるのか

卒塔婆(そとば)は、故人供養のために立てる木板で、戒名・経文などが記されます。宗教的・文化的に極めてセンシティブな対象であり、これを抜いたり、持ち上げたり、まして振り回す行為は、遺族・檀家・地域共同体に対する重大な不敬・冒涜と受け止められます。


また供物(飲食物・花等)は、故人や遺族の思いが託された私的財物でもあります。勝手に飲食・持ち去ることはマナー違反を超え、窃盗等の法益侵害たり得ます(詳細は「法的リスク」節)。こうした点は、外国人観光客・在留者にとって見過ごしがちですが、日本では広く共有された社会通念です。



3. 法的リスク——どんな罪に問われ得るのか

  • 礼拝所不敬罪(刑法188条)
    神祠・仏堂・墓所その他の礼拝所に対し公然と不敬な行為をした者が対象。6月以下の拘禁刑または10万円以下の罰金が規定されています(2025年施行の用語改正により「拘禁刑」表記)。 ウィキブックス

  • 器物損壊罪(刑法261条)
    他人の物を壊す・本来の効用を失わせる行為。3年以下の拘禁刑または30万円以下の罰金。卒塔婆や墓石・供物を損壊した場合に検討され得ます。 弁護士への相談ならデイライト法律事務所横浜ロード法律事務所

  • 窃盗罪(刑法235条)
    他人の財物を無断で取得・消費した場合。10年以下の懲役または50万円以下の罰金。供物の飲食は、事情次第で窃盗の構成要件に触れる可能性があります。 弁護士への相談ならデイライト法律事務所アトム法律グループ


※本件でどの罪が成立するかは捜査機関と司法の判断に委ねられます。現時点での報道は「警察が映像を把握し確認中」という事実にとどまります。 J-CAST ニュース



4. 報道が伝えたポイント——「直撃」「謝罪」「笑顔」の受け止め

テレビ朝日は、現地での直撃取材と男性の謝罪を放送。しかし終始笑顔が見られた点に視聴者の反発が集まり、「反省が感じられない」との評価がSNSで拡散しました。取材映像は墓地でのふるまいを再掲し、行為の問題性を可視化しています。 テレ朝NEWS


一方、FNNは、当該男性がオーストラリア出身の渡航者であること、大使館が注意喚起したこと、動画の投稿日(8月4日)や行為の具体像(供物の飲酒、卒塔婆の扱い等)を整理して報じました。 FNNプライムオンライン+1

J-CASTは、場所の特定(富士河口湖町の民間墓地とされる)や警察対応を中心に、批判の広がりを時系列で解説しています。 J-CAST ニュース



5. 日本の墓地で守るべきエチケット(外国人向け実践ガイド)

1) 供物には手を触れない
飲食物・酒・花・装飾はいずれも遺族が供えた私物。撮影小道具にも使用不可。残量があっても飲食は厳禁です(窃盗に問われ得ます)。 弁護士への相談ならデイライト法律事務所


2) 卒塔婆・墓石・仏具を動かさない
抜く・持ち上げる・叩く・寄りかかるなどは厳禁。破損がなくても不敬行為として受け止められます。 ウィキブックス


3) 撮影は最小限・フレーミング配慮
故人名・戒名・家名が映り込む構図は避け、第三者の墓所を背景に自撮りしない。宗教施設と同様の配慮を。


4) 飲食・喫煙・大声での会話を慎む
墓地は追悼の場。飲食・喫煙・音楽再生・ダンス・コスプレ撮影等は避ける。


5) 許可・ルールの確認
寺院・霊園管理者の掲示や受付に従う。民間墓地は開放時間や撮影可否が異なります。



6. 観光地としての富士河口湖——“人気と品位”の両立

富士山麓エリアはインバウンド人気の高まりで観光圧が続く地域。湖畔や神社仏閣・墓地など静謐な空間では、世界共通のリスペクトと地域固有のルールの両面理解が求められます。本件は、一部の個人の振る舞いが地域イメージに及ぼす影響の大きさを示しました。自治体・観光協会・宿泊事業者は多言語のサインやチェックイン時の注意喚起を一層進める必要があります。



7. クリエイター/配信者へのメッセージ——再生数より“尊重”

  • 宗教・死者関連の演出は避ける:刺激的なカットは社会的反発とアカウント停止リスクを招きます。

  • 「やらせ」「演出」を正直に:誤認を招く投稿は炎上・信頼失墜につながります。

  • 公開前チェックリスト:①私有物使用の有無 ②個人情報映り込み ③施設の禁止事項 ④地域感情の配慮。

  • 撤回・謝罪の作法:即時削除→被害者・管理者への直接謝罪→再発防止策の明示。観光地名・宗教名を「釣り」に使わない。



8. もし見かけたら——安全にできる通報の手順(訪日客・在留者向け)

  1. 安全距離を確保し、挑発しない。

  2. 施設管理者(寺務所・霊園管理事務所)へ連絡。

  3. 緊急性が高ければ110番(英語対応のメモを用意すると安心)。

  4. SNSでの無断晒しは慎重に。捜査妨害・肖像権の問題が生じ得ます。

  5. 証拠映像は管理者・警察へ直接共有。



9. よくある質問(FAQ)

Q. 卒塔婆って何?
A. 故人の供養のために立てる木製の板。仏教由来で、戒名や経文が記されます。動かすこと自体が失礼に当たります。


Q. 供物は誰のもの?
A. 提供者(遺族等)の私物であり、寺院・霊園が処分管理することもあります。第三者が手を付けることは窃盗に問われ得ます。 弁護士への相談ならデイライト法律事務所


Q. 何が犯罪になり得る?
A. 礼拝所不敬(墓所での不敬行為)、器物損壊(卒塔婆や墓石等の損壊)、窃盗(供物の飲食・持去り)など。量刑は上記の通り。 ウィキブックス弁護士への相談ならデイライト法律事務所+1


Q. 本件の男性は逮捕?
A. 現時点の報道は警察が映像を確認中で、処分は未定です。捜査と司法判断を待つ段階です。 J-CAST ニュース



10. 事件が投げかけるもの——「違い」を学ぶ、悲しみを尊ぶ

今回の出来事は、日本の“死者への敬意”という見えづらい規範と、再生数を競うネット文化の衝突でした。“知らなかった”では済まされないラインが確かに存在します。訪日客・在留者がルールを“罰”としてではなく“尊重の言語”として学ぶこと、そして地域側が伝わる多言語コミュニケーションを磨くこと——この両輪なくして、持続可能な観光は成り立ちません。私たちが守るのは、法だけでなく、遺族の記憶と祈りの場です。


Powered by Froala Editor

← 記事一覧に戻る

お問い合わせ |  利用規約 |  プライバシーポリシー |  クッキーポリシー |  クッキー設定

© Copyright ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア All rights reserved.