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なぜ『トイ・ストーリー』の胸キュンは薄れたのか?ピクサー30年目の現在地

なぜ『トイ・ストーリー』の胸キュンは薄れたのか?ピクサー30年目の現在地

2025年06月24日 00:28

1. プロローグ——「ピクサーが変わった」と皆が感じた日

2025年6月23日、Polygonに掲載されたコラム「The reason new Pixar doesn’t always feel like old Pixar」は、最新作『エリオ』を“ヒューマン期”の象徴として位置づけた。記事は〈人間を描ける技術的余裕が逆説的に欠点を露わにした〉と指摘し、多くのファンがSNSで共有。ツイート数は公開24時間で5万件を超え、“#OldPixar #NewPixar”が世界トレンド入りした。polygon.com


2. 「秘密の世界」から「人間の物語」へ——スタジオの歴史的転換

初期ピクサーは“見えない世界の可視化”に長けていた。『トイ・ストーリー』の玩具社会、『モンスターズ・インク』のクローゼット、『ファインディング・ニモ』の海底…。コンピュータ・アニメ黎明期に人間をリアルに描くのは難しく、デフォルメされた非人間キャラが最適解だった。ところがGPU性能の飛躍とシェーダ表現の進化が壁を取り払い、2017年『リメンバー・ミー』でついに“人間が主役でも違和感ゼロ”の領域に達する。Polygonはここを「ヒューマン期の開幕点」と断定する。polygon.com


3. SNSの温度差——3つの代表的リアクション

  1. 懐古×失望派

    • Redditスレッド「Pixar's getting worse」は、“ブレイン・トラスト不在”や“シリーズ続編偏重”を嘆く声で溢れた。reddit.com

  2. 多様化歓迎派

    • 『ターンニング・レッド』炎上時、Voxは「多くの親が“月経メタファー”に過剰反応した」と報じつつ、当事者の若年女性からは“人生で一番共感した”と大絶賛された事実を紹介。vox.com

  3. 新作期待派

    • 『エリオ』の試写解禁と同時に「Screen Xで観るべき」「音楽が歴代ベスト」といったポジティブ投稿が急増。ScreenRantは「ほぼ満場一致の好意的リアクション」と総括した。screenrant.com


4. 作品別ケーススタディ

4-1 『ターンニング・レッド』(2022)

母娘関係と思春期を真正面から描いたことが賛否を招き、Rotten Tomatoes観客スコアは一時60%まで急落。しかしTikTokでは“巨大レッサーパンダダンス”がトレンド化し、視聴回数は10億回を突破。映画自体はDisney+最速で1,000万再生に到達した。vox.com

4-2 『エレメンタル』(2023)

劇場オープニングは低調(2,950万ドル)だったが、口コミ効果で“スリーパー・ヒット”に転化し世界興収4.9億ドルへ。韓国での爆発的ヒットが現地メディアで“コリアン・コネクション”と賞された。en.wikipedia.org

4-3 『インサイド・ヘッド2』(2024)

公開10日で世界興収10億ドル突破。“#AnxietyIsReal”キャンペーンに連動し、メンタルヘルス啓発アカウントが多数便乗。ComicBookMovieは「前作超えの傑作」と太鼓判。comicbookmovie.com

4-4 『エリオ』(2025)

“少年×宇宙”設定は好評だが、主人公造形の薄さを指摘する声が目立つ。Polygonは〈ビジュアルの眩さが逆にキャラクターの空洞を照らしてしまう〉と評した。polygon.com


5. ヒューマン期の“強み”と“落とし穴”

視点強み落とし穴
共感性文化的多様性・当事者視点(『Coco』『Luca』)モーメント主義で物語が散漫になるリスク
技術的リアリズム表情・肌・照明の精緻化“不気味の谷”再訪の恐れ(『ライトイヤー』の人間造形)
マーケティングSNSの拡散力を活用したターゲット細分化炎上の火種も拡散しやすい

(PixarのSNS戦略詳細はBeehiivが分析。)futuresocial.beehiiv.com


6. なぜ賛否が二極化するのか?

  1. ノスタルジア vs. ニーズの世代差

    • 90年代~00年代の観客は“モノが喋る驚き”を原体験とする一方、Z世代は“感情の内面化”こそ新鮮と感じる。

  2. ストリーミング体験の変化

    • 劇場での一回性が薄れ、SNS即時レビューが評価形成を加速。

  3. ディズニー本体の意思決定

    • コンテンツダイバーシティとIP拡張を同時追求する矛盾が作品のトーンにブレを生む。


7. “ピクサーらしさ”は消えたのか?

Turning RedやLucaが示すように、“個人的な物語を徹底的に掘り下げる”姿勢はむしろ初期より鮮明だ。違うのは〈主観〉を託す対象が“おもちゃ”から“人間”へ移っただけ。まばゆいCGの裏で、ピクサーは依然として“世界の解釈”を続けている。


8. エピローグ——30周年、その先へ

2026年公開予定の『トイ・ストーリー5』では敵役がタブレット端末「リリパッド」になると報じられ、親世代が早くも議論白熱。デジタルネイティブ世代への眼差しが、ピクサーの未来にどんな物語を投げかけるのか。dailytelegraph.com.au


参考記事

新しいピクサーが昔のピクサーと同じように感じられない理由
出典: https://www.polygon.com/608018/pixar-movies-new-vs-old

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