メインコンテンツにスキップ
ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア ロゴ
  • 記事一覧
  • 🗒️ 新規登録
  • 🔑 ログイン
    • English
    • 中文
    • Español
    • Français
    • 한국어
    • Deutsch
    • ภาษาไทย
    • हिंदी
クッキーの使用について

当サイトでは、サービスの向上とユーザー体験の最適化のためにクッキーを使用しています。 プライバシーポリシー および クッキーポリシー をご確認ください。

クッキー設定

クッキーの使用について詳細な設定を行うことができます。

必須クッキー

サイトの基本機能に必要なクッキーです。これらは無効にできません。

分析クッキー

サイトの使用状況を分析し、サービス向上に役立てるためのクッキーです。

マーケティングクッキー

パーソナライズされた広告を表示するためのクッキーです。

機能クッキー

ユーザー設定や言語選択などの機能を提供するクッキーです。

中国のAI企業智譜が急成長!“AI覇権戦争”第2幕:Zhipu AIの海外攻勢に潜む中国戦略

中国のAI企業智譜が急成長!“AI覇権戦争”第2幕:Zhipu AIの海外攻勢に潜む中国戦略

2025年06月25日 23:26

1. 速報:OpenAIが鳴らした“警報”

OpenAIは6月25日朝(米国時間)に社内向けメモを共有し、**「Zhipu AIが複数地域で政府案件を急速に獲得している」**と報告した。内容はInvesting.comやReutersを通じて即座に拡散し、米テック・政策コミュニティをざわつかせた。investing.comreuters.com


▸ ロックイン戦略:「中国製モデルと運用基準を途上国に先行導入し、欧米が追いつけない状態を作る」
▸ “Responsible & Transparent AI” の打ち出し:西側が抱えるAI安全論争を逆手に取り、中国版の“責任あるAIテンプレ”を輸出


2. Zhipu AIとは何者か――清華大学発ベンチャーの軌跡

2019年に清華大KEG研究室からスピンアウトし、独自アーキテクチャ GLM を開発。ChatGLMシリーズをオープンソース化して知名度を博し、2023~25年で累計2,000億円超を調達。国有ファンドやサウジAramco系Prosperity7も株主に名を連ねる。note.com


▸ 技術ポートフォリオ:対話・画像・コード・エージェント系を“マルチモーダル遊撃隊”で展開
▸ 政府案件モデル:農業支援LLM(ケニア)/多言語教育AI(マレーシア)など、ローカル化に強み


3. Huaweiとのタッグ:ハード+ソフトのダブルロック

OpenAIメモが危惧するもう一つの論点は「Huawei製推論サーバーごと納品」モデルだ。米国制裁でGPUが制限される中、華為のAscendチップが“脱NVIDIA”の切り札となり、契約国のデータ主権要求にも合致する。investing.com


4. 急拡大の地政学:なぜ新興国はZhipu AIを選ぶ?

国・地域採用理由(現地報道・当局発表)潜在リスク
マレーシア多言語行政チャットボットを低コストで導入データ移転の透明性
UAEエネルギー官民データの統合分析米国制裁時の二重依存
ケニア農業アドバイザリーモデル、年$1/農家の課金モデルバイアスと検証体制


5. SNSはどう見たか?リアルタイムの温度差

  • X(旧Twitter)英語圏

    • 「🇨🇳は“レギュレーション競争”を狙ってる」(ポリシー研究家 @pstAsiatech)twitter.com

    • 「OpenAIが焦りを隠せない証拠」(AI投資家 @Algos4Alpha)

  • Weibo中国圏

    • 「国産大模型が中東・アフリカで花開くのは誇り」(ホットコメント1位)

    • 「政府案件ばかりでは民間エコシステムが育たないのでは?」(人気評論家“科技冷眼”)

  • 日本語圏X

    • 「また“デジタル植民地”の取り合いか」(国際政治クラスタ)

    • 「途上国のテック主権に選択肢が増えるのは良い」(開発経済系アカ)

 



6. OpenAI側の対抗カード

OpenAIは5月に発表した**“OpenAI for Countries”**構想で、UAE(Stargate UAE)へ100億ドル規模のLLMデータセンター建設を公表済み。今後は相互運用性と安全基準を売りに「AI版G7」的なブロックを形成する動きが強まるとみられる。axios.com


7. グローバル標準を巡るガバナンス合戦

中国は今年4月に**「国際AIリスク協働枠組」を上海サミットで提案し、ASEAN+中東+アフリカ22カ国が賛同を表明。対する米欧はOECD/G7の“広島AIプロセス”**を深化。Zhipu AIの案件増加は、中国標準を実地で既成事実化する戦術の一部と見るべきだ。hub.baai.ac.cn


8. 今後の論点とビジネスインパクト

  1. 安全保障と輸出規制:米商務省がZhipu AIをエンティティリスト入りさせる可能性。

  2. データ主権 vs コスト:新興国がどこまで“国産運用”を求めるか。

  3. AIスタックの二極化:クラウド/チップセット/フレームワークまで“米系”と“中系”で別れ、相互運用コストが企業の新負担に。


9. まとめ

OpenAIの警告は単なる競合分析ではなく、AIインフラが地政学の主戦場へ完全シフトしたことを示す。Zhipu AIの拡張ペースは「中国がAI標準で先回りする」実験場でもあり、米中の規制・提携・標準づくりが投資判断やイノベーションの重力場を決める時代に入った。日本企業・研究機関が中立を保ちつつ実証機会を取り込むには、“二重サプライ”と多国間連携が欠かせない――それが今回の騒動が投げかける最大の教訓だ。


参考記事

OpenAIによると、中国共産党が支援するAI企業である智譜(Zhipu)が急速に拡大しているとのことです。
出典: https://www.investing.com/news/company-news/openai-says-chinas-ccpbacked-ai-firm-zhipu-is-expanding-rapidly-93CH-4110527

← 記事一覧に戻る

お問い合わせ |  利用規約 |  プライバシーポリシー |  クッキーポリシー |  クッキー設定

© Copyright ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア All rights reserved.