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「学校に行きたくない」はSOSの合図。親が最初にかけるべき“言葉”と、今日からできる伴走ガイド

「学校に行きたくない」はSOSの合図。親が最初にかけるべき“言葉”と、今日からできる伴走ガイド

2025年09月17日 00:34

1. まず、現実を一緒に見る——いま日本で起きていること

近年、日本の小中学校で「不登校」の子どもは増加しています。最新の調査(令和5年度)では、小中学校の不登校児童生徒は 346,482人(在籍の3.7%) と前年度から大きく増え、高校でも 68,770人(2.4%) が不登校でした。背景にはいじめや学習・対人不安、健康問題、学校文化のミスマッチなど多因子が絡みます。無理に“登校”だけを目標にすると、かえって本人の回復を妨げることもあります。 文部科学省


ポイント
・「学校に行けない」には必ず理由がある(1つとは限らない)
・“怠け”と決めつけず、まずは安全と健康の確認から
・数字の増加は、見える化や相談先の整備が進んだ側面もある



2. 最初にかけるべき“言葉”と、避けたい“言葉”

OK(受容・安全の言葉)

  • 「教えてくれてありがとう。言いづらかったよね。」

  • 「行きたくないって感じるのは大切なサイン。今は休んでもいいよ。」

  • 「一緒に考えよう。あなたのペースで話して大丈夫。」

  • 「あなたの安全と健康がいちばん。必要ならいつでも助けを呼ぼう。」



NG(否定・圧力の言葉)

  • 「甘えるな/みんな行ってるのに」

  • 「今日だけは行け」

  • 「サボりでしょ?」

  • 「理由をはっきり言いなさい(詰問調)」


言葉にならない“サイン”を汲み取ることも重要です。成育医療センターは、沈黙や作り笑い、体の不調など 非言語の変化 にも注意を向け、いつでも話せる姿勢や具体的なサポートの伝え方を示しています。 国立成育医療研究センター

また、親や先生以外にも「この人なら話せる」という大人の存在が子どもを守ります。周囲の大人の姿勢が子どもに与える影響は大きいことを、専門医も指摘しています。 朝日新聞



3. 初動48時間チェックリスト——“安心の土台”を先につくる

  1. 睡眠・食事・痛み(頭痛・腹痛・吐き気)を確認。

  2. 安全確認:いじめ・暴力・過度な指導・ネット被害の有無。

  3. 学校へ連絡:「体調・安全の確認を優先するため本日は休ませます」。

  4. 静かな時間:スマホやゲームを全面禁止にせず、回復のための時間として扱う。

  5. 会話の入口:「今日はどう過ごすと少し楽?」「助けてほしいことはある?」

  6. 相談先を並走で確保:夜間や休日もつながる窓口をメモに。

  7. 親のケア:感情が揺れたら深呼吸→中断→再開の“安全手順”を。



4. 1週間の伴走プラン(例)

  • Day 1–2:休息と安全・体調の確認/短い散歩/好きな活動15〜30分。

  • Day 3–4:学校と方針共有(別室・遅刻・短時間登校の選択肢)/家庭学習は短時間・成功体験重視。

  • Day 5–7:面談 or 電話で学校と次週の小さな目標を設定(例:11時から保健室30分)。できたことの記録を親子で可視化。


小さなステップを本人が選べる形に。日々の“成功”を言語化して自信を回復させます。



5. 学校・制度とどう組む?——「出席扱い」「教育支援センター」「相談窓口」

  • 教育支援センター(適応指導教室):自治体が設置。学習やカウンセリング、在籍校との連携が受けられます。まずは在籍校・教育委員会へ相談を。 文部科学省

  • 学校外の学びの「出席扱い」:小中学生では、学校外の公的機関・民間施設・自宅学習等でも、学校長の判断で出席扱いとなる制度があり、要件(学習内容・評価・連携等)が定められています。 文部科学省

  • 再登校“だけ”を目標にしない:文科省は「学校に登校するという結果のみを目標にしない」と通知。社会的自立に向け、本人の状態に応じた支援を重視しています。 文部科学省



6. 緊急時・困ったときの公的相談先(保存版)

  • 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(なやみいおう)/24時間・通話料無料。いじめ等子どものSOS全般に対応。 文部科学省+1

  • 相談窓口を探す(こども家庭庁):地域の相談窓口検索。 子ども自転車振興センター

  • 児童相談所虐待対応ダイヤル:189(いちはやく)/通話料無料。虐待かも?と思ったら迷わず。 農林水産省 公式サイト

  • こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556(ナビダイヤル・各地の公的窓口に接続)。 厚生労働省+1


危険サイン(強い希死念慮、自傷・他害の恐れ、急激な不眠・拒食、意識混濁等)がある場合は、ためらわずに**119(救急)**や地域の救急医療に連絡してください。



7. 会話を前に進める——“聴く→返す”のスクリプト

  • 子「学校に行きたくない」
    親「教えてくれてありがとう。どんなところが特につらい?」

  • 子「うまく言えない」
    親「言えないことがあるのも普通だよ。言葉にならないときは、体の感じ(頭・お腹・ドキドキ)でもOK。」

  • 子「朝がしんどい」
    親「朝しんどいんだね。今日は休んで回復を優先しよう。学校へは親が連絡するから大丈夫。」

  • 子「嫌われたかも」
    親「そう感じたんだね。安全は大事だから、困ったときは一緒に相談先に連絡しよう(ここ→メモ)。」



8. 家での“回復ルール”——禁止より合意で

  • 睡眠:就寝・起床の幅を固定(例:就寝22:30±30分、起床7:30±30分)。

  • スクリーン:完全禁止ではなく時間・用途の合意(友達と連絡/創作/学習アプリはOKなど)。

  • 家事:できる範囲で貢献(洗い物10分・ゴミまとめなど)→「役に立てた感」を育てる。

  • 好きの時間:絵・音楽・ゲーム制作・散歩・推し活など毎日15分を“予約”。



9. 学校との連携テンプレ(そのまま使える)

  • 件名:【欠席連絡】○年○組 ○○(保護者)

  • 本文:

    いつもお世話になっております。○年○組○○の保護者です。
    本日は体調・安全の確認を優先するため欠席いたします。
    学校での配慮(別室・遅刻・短時間登校・課題調整等)についてご相談したく、近々お時間を頂けますと幸いです。
    なお、当面は無理な登校を目標とせず、回復を優先いたします。どうぞよろしくお願いいたします。



10. 「復帰の形」はひとつじゃない

  • 段階的:保健室・別室登校、午後から、週1〜2回、行事のみ等。

  • 場所の選択:教育支援センター、フリースクール、オンライン併用、自宅学習の出席扱い。 文部科学省

  • 目標の再定義:文科省も「登校のみ」を唯一の目標にしない方針。自分らしい自立とウェルビーイングに軸足を。 文部科学省



11. 親のメンタルを守る

同じ屋根の下で不安と向き合い続けるのは大仕事。親のケアは“子のケア”の一部です。しんどい時は、学校のスクールカウンセラー、自治体の教育相談、上記の公的窓口に親自身が相談してOKです。 文部科学省



12. よくあるQ&A(コンパクト版)

Q. ゲームはさせないほうがいい?
A. 完全禁止は逆効果になりがち。時間と目的の合意(友達との連絡・創作・学習)は柔軟に。


Q. 何日休ませていい?
A. 回復と安全が整うまでは休んでOK。短時間・別室など低負荷の選択肢を学校と共有。


Q. 兄弟姉妹への説明は?
A. ラベル貼りは避け、「今は体と心の回復期間」と家族共通ルールで説明。


Q. いじめが背景かも?
A. 子だけで抱え込ませない。安全確保を最優先、必要なら学校・教育委員会・公的窓口へ。24時間子供SOSは保護者も可。 文部科学省

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