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地球の肺が息切れ?記録的CO₂増加とOCO-2停止危機:アマゾンと地球の“カーボンバランス”崩壊前夜

地球の肺が息切れ?記録的CO₂増加とOCO-2停止危機:アマゾンと地球の“カーボンバランス”崩壊前夜

2025年10月23日 00:05

1)「史上最速」のCO₂増加という現実

2024年の大気中CO₂は約3.7ppmという前例のない伸びを記録した。ハワイ・マウナロアなどの長期観測に加え、衛星観測の解析でもこの急増が裏づけられている。増加速度の加速は、化石燃料の排出に加えて、自然の“吸収装置”が息切れしている兆候だ。


2)アマゾンで何が起きたのか

衛星OCO-2によるデータ同化の結果、2023〜24年は熱帯域、とりわけアマゾンで炭素吸収の鈍化が顕著だった。植生の光合成の微弱な「光(SIF)」や衛星が測る“緑度”の指標も、同期間の活動低下を示す。要因の中心は高温で、他の熱帯域では降水・土壌水分の変化も効いた。重要なのは、強いエルニーニョがなくても、平年より乾いた背景条件の上にわずかな温度上昇が重なると、吸収力が急に落ちる点だ。


3)弱いエルニーニョでも大きく効いたワケ

2015–16年の強いエルニーニョ時にも炭素吸収は鈍化したが、2023–24年はエルニーニョが相対的に弱かったにもかかわらず影響が大きかった。2023〜24年のアマゾン流域は記録的干ばつに見舞われ、河川の低水位や森林火災が広がった。乾燥ストレスで木々の蒸散・光合成が落ちると、吸収されずに大気へ残るCO₂の比率が一時的に増える。


4)“監視の目”に迫るリスク:OCO-2の運用停止問題

CO₂の出入りを地球規模で「見える化」してきたOCO-2は、なお良好な状態で2040年頃まで運用可能とされる一方、最近の予算削減案で運用停止・任務終了のリスクに晒されている。もし喪失すれば、自然の炭素循環の変化を迅速に把握する能力が低下し、短期的イベント(エルニーニョ等)と長期的変化の切り分けが難しくなる。運用コストはNASA全体予算に比べわずかで、費用対効果は高いと指摘されている。


5)SNSの反応ダイジェスト

  • Reddit(r/space):OCO-2/3終結案に「数億ドルの投資を無駄にするのか」「地球観測の後退だ」といった批判が相次ぐ。技術的・費用面の具体情報を交えた議論も多い。

  • Reddit(r/nasa):「科学切り捨て」「地球観測の軽視」とする投稿が拡散。教育・市民科学への波及を懸念する声も。

  • X(旧Twitter):科学コミュニケーターや研究者のアカウントから、OCOシリーズ停止の影響を“不透明化の拡大”として懸念する投稿が目立つ。CO₂急増の年に監視機能を弱める“タイミングの悪さ”を指摘する声もあった。

※投稿は要旨の紹介であり、個別の見解は発信者に帰属します。


6)なぜ今、観測を強化すべきか

人為起源排出の約半分は陸と海に吸収されるが、その吸収力が一時的に落ちるだけで大気中濃度の上昇が加速する。アマゾンのような巨大生態系の健全性と、CO₂吸収の“体力”を見張るには、高頻度・広域の観測が不可欠だ。衛星は地上観測を補完し、異常の早期警戒(早期火災検知、干ばつの広がり、吸収力の低下)に役立つ。


7)私たちにできること

  • 政策:監視基盤(衛星・地上)の持続的投資、森林火災対策、干ばつ適応、違法伐採の抑制。

  • 企業:サプライチェーン(森林リスク)の開示と削減、自然解決策(NbS)への資金拠出。

  • 市民:省エネ・再エネ切替、森林保全団体の支援、科学的情報源のフォロー。


8)“次”の注目点

  • アマゾン流域の雨季入り後、吸収力はどこまで回復するか。

  • 2025年以降のエルニーニョ/ラニーニャ転換の影響。

  • 国際交渉(COP30:ブラジル・ベレン)での森林と観測体制への支援合意。

  • OCO-2/3の継続是非と、民間・国際機関との連携による代替・補完の可能性。


参考記事

記録的な二酸化炭素の増加はアマゾンの衰退を示しているが、これを観測した衛星は間もなく運用停止となる可能性がある
出典: https://phys.org/news/2025-10-carbon-dioxide-amazon-faltering-satellite.html

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