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盛れるほど怪しい? “不格好こそ本物”が加速するインスタの未来

盛れるほど怪しい? “不格好こそ本物”が加速するインスタの未来

2026年01月03日 09:43

1) 「肉眼では無理」宣言が意味するもの

「AIっぽい」「不自然だ」といった違和感で真贋を見分ける——それが通用しなくなる。Instagramを率いるAdam Mosseriは、AI生成の画像・動画が現実を精密に模倣しはじめたことで、プラットフォームが“目視”ベースで偽物を判別し続けるのは難しくなる、と事実上の敗北宣言を出した。NDTV Profitの記事は、その発言を「裸眼ではAIスロップ(低品質なAI生成コンテンツ)を見抜けない」と要約し、SNS運用の前提が変わる転換点として報じる。 NDTV Profit


ここで重要なのは、Mosseriが単に「判別が難しい」と言っただけではない点だ。彼は、AIコンテンツの検出やラベル付けは当初うまくいっても、AIが進化するほど“検出側が不利になる”と見立てる。そして提案したのが逆転の発想——**「偽物を追いかける」よりも「本物に印を付ける(fingerprint real media)」**という方向転換である。 NDTV Profit


2) 「本物に指紋」——“チェーン・オブ・カストディ”という発想

Mosseriが念頭に置くのは、コンテンツが生成・編集・再投稿される“流通”のどこかでラベルを貼る方式ではなく、撮影の瞬間(capture)で真正性を固定することだ。Engadgetが引用する形で紹介した案では、カメラ(スマホを含むメーカー)が撮影時に暗号学的な署名を付与し、改ざんされていないことを辿れる“chain of custody(出自の連鎖)”を作る。 Engadget


これが実現すると、私たちが将来目にするのは「これはAIか否か」という単純な二択ラベルではなく、

  • その画像は“いつ・どこで・どのデバイスで”撮られたのか

  • 途中で編集されたなら、どこまでがオリジナルで、何が変更されたのか

  • その履歴を、誰がどの基準で保証しているのか
    といった、**コンテンツの来歴(プロベナンス)**に近い情報になる。


ただし、現実は簡単ではない。署名付きの“本物”が増えるほど、署名のないコンテンツは「怪しい側」に寄る。古い写真、スキャン画像、既存の映像資産、匿名の告発動画——社会的に重要でも署名がない素材は多い。技術が信頼を生む一方で、**信頼の“格差”**も生みうる。


3) 「盛れてるほど怪しい」時代へ? “不格好こそ本物”論

NDTV Profitの記事で目を引くのが、Mosseriのクリエイター向けアドバイスだ。AIは往々にして“綺麗で整ったルック”を量産しやすい。だから当面は、**あえて「不格好」「未加工」「生っぽい」**方向に寄せた方が、本物のシグナルになる——という。InstagramのStoriesのような、手ブレ動画、ピンボケ、至近距離の不利なアングル、作り込まない表情が「リアルの証拠」として価値を持つ可能性がある。 NDTV Profit


Business Insiderも、Mosseriが“磨き上げたグリッド(整った投稿の並び)”の時代が終わり、未加工な日常共有へ重心が移ったと述べた流れを紹介している。 Business Insider


ただ、この「不格好こそ本物」は、あくまで暫定解だ。The Vergeが引用するMosseriの論旨はさらに先を見ている。AIはいずれ“欠点”や“不完全さ”すら再現する。そうなれば、人々は「何が映っているか」から、「誰が言っているか」へ判断軸を移さざるを得ない。 The Verge


つまり、**美しさが安くなった世界で、次に希少になるのは“本人性”や“関係性”**だ。


4) 私たちは「まず疑う」社会へ移行する

NDTV Profitが強調するのは、ユーザー側の態度変化だ。アルゴリズムがおすすめしてくる画像や動画を、私たちはこれまで「基本は本物」として受け取ってきた。しかし今後は逆になる。最初に懐疑を置き、共有者の動機や背景を確認し、情報の文脈を読む——そうした“疑って見る”が当たり前になる、という見通しである。 NDTV Profit


The Decoderはこの点を、「人間は目で見たものを信じやすい」という生物学的・心理学的な前提に触れつつ、デフォルト懐疑への移行は“不快でストレスフル”になり得ると解説している。 The Decoder


疑うことが標準化すると、私たちは日々のスクロールの中で、軽い娯楽すら“検証作業”に変えてしまう。真贋判定コストが上がれば、疲弊した人は「もう何も信じない」か「見たいものだけ信じる」へ流れやすい。ここに、社会分断や誤情報拡散の温床が潜む。


5) プラットフォームの責任はどこまでか——「誰が後始末をするのか」問題

Engadgetの書きぶりは手厳しい。AI生成の識別が難しくなる現実を認めつつも、「それはMetaの問題というより“誰か別の人の問題”にしていないか」と批判的に描く。水印(ウォーターマーク)など従来の識別策が不十分であること、ラベルの分かりにくさ、そして“検出できない”ことをプラットフォーム側が認めてきた経緯にも触れ、結果としてAIスロップが勝ってしまう構図を示す。 Engadget


つまり論点はこうだ。

  • AI生成が増えるのは不可避だとして、被害(詐欺・なりすまし・誤情報)の負担は誰が背負うのか

  • 署名をカメラメーカーに任せるなら、OSやアプリ、SNSはどこまで連携するのか

  • 国境を越えた標準化や、検証インフラは誰が費用を払うのか

「本物に指紋」は技術として筋が良く見える一方で、実装と運用は政治と経済の問題でもある。


6) SNSの反応:賛同、皮肉、そして“信頼経済”の話へ

今回の発言は、ニュースとして拡散する過程で多様な受け止められ方をした。Threads自体の直接閲覧は環境上難しかったが、周辺SNSや投稿の引用・要約から反応の傾向は見える。


(1) 「ラベルは無理、出自の証明へ」—ジャーナリスト的な整理
Engadgetの記者Karissa BellはBlueskyで、Mosseriの主張を「AIラベルを先回りして付けるのは諦め、カメラ側が“何が本物か”を証明する方向」と要約し、論点をはっきり言語化した。 Bluesky Social


(2) クリエイター視点:「不格好を求めるのは競争ルールの変更」
LinkedInでは、Mosseriの長文を“9つの要点”にまとめる投稿が出回り、「本物らしさ=信頼が通貨になる」「無限生成の時代は“誰が言ったか”が価値になる」といった“信頼経済”の議論が伸びている。コメント欄でも、個人の一貫性や判断力が差別化要因になるという見方が示された。 LinkedIn


(3) 批判:「プラットフォームが作った洪水を、外部に押し付けるのか」
EngadgetやThe Vergeの記事コメント・二次拡散では、プラットフォームがAI機能を推進してきた側面を踏まえ、「検出不能」を前提にするなら責任の所在をどうするのか、という疑問が繰り返し提示されている。 Engadget


7) これから起きる3つの変化(予測)

最後に、今回の論点が現場の運用をどう変えるか。記事内容と周辺報道を踏まえると、少なくとも次の3つが進む可能性が高い。

  1. 「真正性メタデータ」を巡る標準化競争
    暗号署名・来歴・編集履歴を“どの形式で”持つか。業界標準の主導権争いが始まる。 Engadget

  2. クリエイターの戦い方が「美」から「文脈」へ
    綺麗に作るだけでは差別化しにくくなり、日常性・関係性・継続性・語り口といった“その人固有の積み上げ”が重くなる。 The Verge

  3. ユーザーは“目”ではなく“出どころ”で判断する
    疑って見るのが前提化し、アカウントの作成時期、過去投稿、共有動機、関連コミュニティといった情報が重要になる。プラットフォームは「メディア」より「アカウント文脈」を提示する方向へ圧力がかかる。 NDTV Profit


参考記事

「本物のメディアを見分けるのが容易に」— インスタグラムの責任者、肉眼ではAIの粗さを見抜けないと認める
出典: https://www.ndtvprofit.com/technology/easier-to-fingerprint-real-media-instagram-head-admits-naked-eye-not-enough-to-spot-ai-slop

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