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グラフが上がり、電力が足りない:AI相場の“実物”リスク :数十億ドルバブルの真相に迫る

グラフが上がり、電力が足りない:AI相場の“実物”リスク :数十億ドルバブルの真相に迫る

2025年10月07日 00:15

序章:熱狂と違和感が同居する2025年のAI

AIブームが始まって以来、「これはバブルだ」という指摘は絶えません。ここ数カ月は、当の推進派からも“相場の膨らみ”を認める発言が増えています。巨額の資金が前例のないスピードでチップやデータセンターに流れ込み、資金調達も株式・負債・さらには変則的なアレンジへと広がっています。背景には「遅れたら終わり」という競争圧力と、AGI(汎用AI)への期待がある一方、収益化の道筋はなお霧の中です。InfoMoney



いま何が起きているのか:数字で見る“過熱”

  • インフラ投資の雪崩:シティは2029年までにAI関連投資が2.8兆ドルに達すると試算。2026年のAI設備投資は4,900億ドル規模との見立てです。電力需要は2030年までに追加55GWが必要になるとも。Reuters

  • 電力と部材のボトルネック:IEAはデータセンター消費電力が2030年までに倍増する可能性を指摘。記憶媒体(HBM/DRAM/SSD/HDD)価格にもタイト化の波が広がり、「10年続く高止まり」リスクが語られています。IEA

  • 象徴的な大型案件:OpenAI×AMDの巨額チップ調達、xAI(Elon Musk)の超巨大データセンター建設など、単独案件で“国家級”の電力・資金を要する計画が続出。懐疑と期待が交錯する理由でもあります。ウォール・ストリート・ジャーナル


バブル懸念が強まる論点(5つ)

  1. 需要の前倒しと資金の先回り
     “将来の需要”を見込んだ設備投資が先行する一方、マネタイズは部分的。ローンや社債でフリーCFを圧迫する構図は、持続性への疑問を招きます。Reuters

  2. 収益化の遅れ・ROIの不確実性
     企業導入は急伸しているものの、「どこで、どれだけ払ってもらえるか」は固まっていません。InfoMoney(Bloomberg)は多額の投資に対し、収益モデルが未証明の部分が大きいと総括。InfoMoney

  3. 電力・立地・認可の制約
     電源・系統・送電網の制約が物理的な上限として立ちはだかる可能性。政策・地域社会との調整コストや時間も無視できません。IEA

  4. サプライチェーンの逼迫
     HBM/DRAM/ストレージなど部材価格の上昇が、モデルの“規模拡大でコスト逓減”前提を揺らしかねません。Tom's Hardware

  5. 相場の脆さを露呈したショック
     中国DeepSeekの波及で2025年初にテック時価総額が1兆ドル吹き飛び、NVIDIAが一日で17%下落したエピソードは、AI相場の感応度の高さを象徴しました。InfoMoney


それでも「バブルだけ」と言い切れない理由(4つ)

  1. 巨額キャッシュフローを生む“担い手”が違う
     1999年と異なり、いま投資を牽引するのはマグニフィセント・セブンなど潤沢な現金と利益を持つ大手。耐久力が高い。InfoMoney

  2. 実利用の拡大
     大規模モデルの導入は企業実務に入り込み、売上の伸長やコスト削減の事例も着実に積み上がっています(医薬・製造・法務・ソフト開発など)。Reuters

  3. 需要の“硬さ”
     最新の大型契約(半導体・データセンター・クラウド)は複数年のコミットを伴い、景気循環だけでは止まりにくい面があります。ウォール・ストリート・ジャーナル

  4. エネルギー転換との相互作用
     英Octopus Energyの見解のように、再エネと系統拡充で賄えるとの反論も。技術進歩・規制整備が追いつけば供給制約は緩和し得ます。ザ・タイムズ


SNSでは何が語られているか:ざっくり3派

 


  • 悲観派:「AIバブルは半年~1年で破裂」とするスレや、年金を一時的に現金へ退避する個人投資家の投稿が拡散。勝者・敗者を冷静に仕分ける議論も増えています。X (formerly Twitter) Reddit

  • 現実派:「バブルでも技術は残る。ドットコム後にインターネットが定着したのと同じ」との見方。Reddit

  • 強気派:「需要が続く限り崩れにくい」「エネルギーコストや電力の制約が最大の盲点」という“強弱混在”の指摘が並走。X (formerly Twitter)


投資家のための”現実的チェックリスト”

  1. 需要の質:推定トークン消費や利用時間→有料化率とARPUの実績に変換されているか。

  2. ユニットエコノミクス:推論コスト÷単価。粗利の天井はHBM・電力価格に強く依存。Tom's Hardware

  3. 資金調達構造:増資・社債・プロジェクトファイナンスの混合比率と利払い負担。Reuters

  4. ボトルネック回避力:電力・用地・水・認可の確保能力(長期PPA/系統接続の早道など)。データセンター動向

  5. 規制と地政学:輸出規制や安全評価ガイドラインでモデルの計算規模が制限されるリスク。

  6. 代替の台頭:低コスト競合(海外勢/小型モデル)が価格を下押ししないか。InfoMoney


シナリオ別の見取り図

  • ソフトランディング:投資はやや減速。企業の有料ユースケースが拡大し、CAPEXの伸びと収益化が接続。

  • 部分的バブル崩壊:周辺スタートアップの淘汰が進み、基盤層(半導体・電力・クラウド)は粘る。Reuters

  • ハードランディング:電力・部材・規制が同時に詰まり、高債務のプレイヤーから連鎖的に資金繰り難へ。IEA


結語:バブルを“割らずに”しぼませる条件

価格と生産性の釣り合いが取れる速度でのモデル進化、電力の脱炭素・増強、そしてコスト構造の透明化。この3点が同時に前進すれば、投資の膨張は“泡”ではなく新しいインフラ形成へ近づきます。とはいえ、深夜に建て増しする巨大データセンター群を眺めると、まだしばらくは期待と恐れの綱引きが続きそうです。InfoMoney Reuters


参考記事

「AIにおける数十億ドル規模のバブルへの懸念が高まる理由を理解する」
出典: https://www.infomoney.com.br/mundo/entenda-porque-crescem-os-temores-de-uma-bolha-bilionaria-em-ia/

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