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AI時代の情報セキュリティ:ChatGPTに伝えてはいけない5つの情報

AI時代の情報セキュリティ:ChatGPTに伝えてはいけない5つの情報

2025年06月15日 01:38

――ブラジル発レポートと日本のSNSの声から読み解くリスクと対策――

はじめに:便利さの陰に潜む“取り返しのつかない”代償

生成AIはもはや検索エンジンやSNSと並ぶ日常インフラになりました。ChatGPT、Copilot、Gemini、Notion AI――私たちは24時間いつでもAIに質問し、企画を練り、家計を組み立てることができます。ところが入力した内容はクラウドに残り、モデル改善や広告ターゲティングの材料として二次利用される可能性があるという事実は、意外なほど知られていません。

6月14日に公開されたブラジル・InfoMoneyの解説記事「Gemini, ChatGPT e mais : 5 informações para nunca compartilhar com IAs」は、**「これだけは絶対にAIに渡してはいけない5種類の情報」**を列挙し、大きな反響を呼びましたinfomoney.com.br。本稿では同記事の要点を日本語で詳しく紹介するとともに、国内外のSNSで交わされた賛否両論、そして日本人ユーザーが今すぐ取るべき実践策を約1万字で徹底解説します。



第1章 InfoMoneyが警告する「5大NGデータ」

InfoMoneyの記事は、次の5項目を“絶対NG”と断言しています。

#カテゴリ具体例主なリスク
1個人情報氏名、住所、電話番号、CPF/RG(ブラジルのマイナンバー相当)など個人特定・なりすまし
2ログイン情報ID・パスワード、ワンタイムコードアカウント乗っ取り
3職場の機密社内チャット全文、契約書ドラフト営業秘密・特許の流出
4金融・医療データカード番号、投資残高、診断書金融詐欺・雇用差別
5思考・感情うつ症状や恋愛相談など深い悩み心理プロファイリング

記事は**「AIは友達でもセラピストでもない」**と強調し、感情に関する生々しいテキストまでも学習対象になる危険性を指摘していますinfomoney.com.br。



第2章 日本の法規制と文化的背景

1. 個人情報保護法とAI

日本でも「個人情報の保護に関する法律」が改正され、2022年から個人関連情報の第三者提供規制が導入されました。プロンプトに顧客データを貼り付けた時点で「外部提供」に該当するケースがあり、企業は利用目的の特定や安全管理措置が不可欠です。


2. “空気を読む社会”が抱える別の落とし穴

日本人はプライバシーに慎重である一方、相談ごとをAIに「だけ」吐き出す傾向もあります。「人に迷惑を掛けたくない」という文化的圧力が、かえってセンシティブな感情データを大量投入する誘因になり得るのです。



第3章 5大NGデータを深掘りする

1. 個人情報:裏アカでも安全圏ではない

国内SNSでも「生成AIに氏名を入れたら、そのまま検索結果に露出した」という報告が相次いでいます。Note投稿者の @safe_lynx さんは「氏名や取引先を抽象化して入力するだけで漏えい確率が激減する」と提案していますnote.com。


ポイント

  • 氏名を「山田太郎→T社担当者」へと置換。

  • 年月日を「2025年6月14日→先月中旬」にぼかす。


2. ログイン情報:パスワードマネージャー以外に渡さない

「パスワードを管理して」とAIに頼みたくなる気持ちは分かりますが、暗号化ストレージでない限りは第三者の目に触れると心得ましょう。InfoMoneyは「暗記か信頼できる専用管理ツールのみを使え」と強調していますinfomoney.com.br。


3. 職場機密:社外相談は“社外流出”と同義

社内ライブラリを丸ごと貼り付けてコードレビューを依頼するケースが散見されます。Tottori県庁がChatGPT業務利用を全面禁止した際、**「時代遅れだ」「でも情報漏えいは怖い」**とSNSで論争になりましたnlab.itmedia.co.jp。結論が出たのは、「専用社内GPTを立てるか、外部モデルにはサマリーだけ渡す」――この二択です。


4. 金融・医療データ:AIと“お金・健康”の距離感

Fintech業界では「AIに自動家計簿を読ませよう」とする動きが活発ですが、InfoMoneyはカード番号や診断書を直接貼るのは自殺行為と断言していますinfomoney.com.br。国内でも銀行APIは暗号化通信+アクセス制御がセット。個人利用のAIチャットでは実現できません。


5. 思考・感情:メンタルヘルス系“AI友達”は諸刃の剣

生成AIは「思考・感情」をベクトル化し、ユーザーをプロファイリングします。ブラジル記事は「誤ったアドバイスで心理的ダメージを負う可能性」を挙げ、感情相談は専門家か信頼できる人間へと呼び掛けていますinfomoney.com.br。



第4章 SNSは何を語ったか――日本のリアルな声

代表的な投稿反応の方向性引用元
「会社でChatGPT使いたいけど“何を貼ったらダメか”が分からん」不安・情報不足Note記事のコメント欄note.com
「鳥取県だけ昭和か」「いや賢明な判断」利用禁止を巡る賛否ITmedia報道nlab.itmedia.co.jp
「AIに恋愛相談したら元彼そっくりの回答が返ってきた。怖い」感情データの扱いへの恐怖Note体験談note.com


主なトレンド

  1. ルールを求める声:「明確な“入力禁止リスト”が欲しい」

  2. AI活用と競争力の葛藤:「禁止は分かるが使わないと置いて行かれる」

  3. 心理的データ恐怖:「弱みを見せたら広告が刺さり過ぎるのでは」



第5章 企業・自治体ガイドライン最新動向

  • 社内プロンプトガイドラインを作り、「共有NG項目」を赤字で明示する企業が増加note.com。

  • 入力前に自動マスキングする「プロンプトゲートウェイ」導入例が登場。

  • **学習除外契約(Data Processing Addendum)**をクラウドAI提供側と締結し、意図しない再学習を防止。



第6章 深層リスク――ディープフェイクと国家レベルの情報戦

ウォール・ストリート・ジャーナルはディープフェイク詐欺が前年比700%増と警告していますjp.wsj.com。また、中国がAI生成コンテンツで台湾・米国の有権者操作を試みたとの報道もあり、高度な偽情報攻撃は他人事ではありませんjp.wsj.com。



第7章 日本人ユーザーのための「AI安全チェックシート」

  1. 貼り付け前に“5大NG”を口に出して唱える

  2. どうしても必要なら

    • 個人情報→イニシャル化

    • 機密→要約のみ

    • 金融・医療→数値をダミー化

  3. 感情相談は人間へ:専門家・友人・自治体のホットラインを活用

  4. プロンプト履歴を定期削除:サービス設定を必ず確認

  5. β機能・サードパーティ拡張に注意:学習オプトアウト有無を読む



おわりに:AIを“使う側”にとどまるために

生成AIは驚異的なアウトプットをもたらす一方、私たちの一挙手一投足をデータ化し、無期限に保持します。InfoMoneyが列挙した**「決して渡してはいけない5種類の情報」**は国境を超えて適用できる“レッドライン”です。

日本のSNSでは「怖いから利用しない」か「怖いけど使う」の二極化が進んでいます。しかし極端な二択ではなく、**リスクを具体的に理解し、技術的・組織的ガードレールを設けたうえで“適切に使い倒す”**ことが、デジタル競争力を保つ唯一の道です。

この記事が、みなさんのAIリテラシー向上と安全な利活用に少しでも役立てば幸いです。


参考記事

「Gemini、ChatGPTなど:AIに絶対に共有してはいけない5つの情報」
出典: https://www.infomoney.com.br/consumo/informacoes-nunca-compartilhar-ia/

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