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“治療不能の謎病”は本当? 英国アデノウイルス騒動をデータでほどく

“治療不能の謎病”は本当? 英国アデノウイルス騒動をデータでほどく

2026年01月02日 15:34

1)英国を覆った“風邪のようで風邪じゃない”空気

年末の英国で、「謎の病が広がる」「治療不能(untreatable)」といった言葉が見出しに踊った。ある報道では、複数の呼吸器感染が同時に回っている状況の中で、アデノウイルスが“混ざっている”ことが強調され、「治療不能の病」という強い表現まで登場した。 Berliner Morgenpost


この手の言葉は、パンデミックの記憶がまだ生々しい社会では、ほんの一瞬で“現実味”を帯びる。しかもアデノウイルスは、体感として「しつこい」「いろいろな症状が同時に来る」ことがあり、恐怖の物語に組み込みやすい。


2)まず押さえるべき事実:アデノウイルスは“新種の怪物”ではない

アデノウイルスは珍しい新ウイルスではなく、一般に広く存在するウイルス群だ。主にかぜ様症状(上気道炎)を起こす一方、種類によっては気管支炎・肺炎、結膜炎、胃腸炎、膀胱炎など多様な病像をとり得る。 疾病管理予防センター


感染経路も「空気(咳・くしゃみ)」「接触」「汚染された物品」「便」「(まれに)水」など複数あり、“日常の生活導線”と重なりやすい。 疾病管理予防センター

つまり怖いのは「未知の病」だからではなく、身近で、しかも症状の出方が多彩な点にある。


3)「流行している」の中身:数字で見ると“爆発”というより“波の一部”

では英国では、アデノウイルスが本当に急増しているのか。


UKHSA(英国保健安全庁)のダッシュボードは、PCR検査を受けた人のうち同一週に陽性となった割合(weekly positivity)を公開している。そこで示されるアデノウイルス陽性率は、2025年12月中旬で 約1〜2%台(例:12/15週 1.69、12/8週 1.22、12/1週 1.73)という推移だ。 UKHSA データダッシュボード


さらに同データでは、2025年春先に 3〜4%台の週が複数あり、冬だけが突出しているとは言いにくい。 UKHSA データダッシュボード


一方で、同時期の英国は「冬の定番」も強い。GOV.UKの週次サーベイランスでは、2025年12月中旬時点でインフルエンザの陽性率が約20%、RSVも**約11%**と報告されている(医療現場の逼迫感は、こうした複数流行の合算で増幅しやすい)。 GOV.UK


結論:見出しが切り取った“主役”がアデノに見えても、実態は「冬の呼吸器ウイルス総力戦」の一部であり、アデノだけが単独で暴走している構図とはズレがある。


4)それでも怖く感じる理由:「長引く」+「症状の広さ」+「言葉の強さ」

今回の不安が膨らんだ最大の燃料は、体感のギャップだ。
NHS(マンチェスターの眼科病院)資料では、アデノウイルスによるウイルス性結膜炎は自然軽快が期待される一方で、6〜8週間続くことがあると明記されている。 マンチェスター大学NHS財団


“長引く風邪”は、本人にとっては「治らない」に近い感覚になる。そこへ「治療不能」という強い言葉が乗れば、恐怖は一気に輪郭を持つ。


ただし「治療不能=何もできない」ではない。多くのウイルス感染症と同様、基本は支持療法(休養・水分・対症薬)で経過を見ることが多い。重要なのは、**重症化リスクが高い人(免疫が弱い人、基礎疾患、乳幼児・高齢者など)**が早めに医療相談できる導線を確保することだ(アデノの臨床像の幅広さ自体はCDCも整理している)。 疾病管理予防センター


5)SNSの反応:同じ情報でも“感情の回路”が違う

今回の話題は、ニュースより先にSNSで体温を上げた側面がある。投稿やコメントの流れを眺めると、反応は大きく4タイプに分かれる(※以下はSNS投稿・記事コメントで頻出した論調の要約)。


A:パニック/警戒強め派
「次のパンデミック?」「子どもがかかるのが怖い」「学校や職場で一気に広がりそう」——不確実性への恐怖が前面に出る。SNSでは、英国で“厄介な症状が長引く”という説明とともに拡散が起きた。 Instagram


B:冷静派(データ・ファクトチェック)
「“謎の病”って煽りすぎ」「データを見ると減ってる/大流行ではない」——センセーショナルな言い回しへの反発。実際、SNS上でも“治療不能”報道に対して、最新データでは状況が誇張されているという指摘が出回った。 Facebook


C:生活防衛派(具体策・ハック共有)
「手洗い、換気、タオル共有しない」「目が痛い時は触らない」など、行動に落とし込む投稿。アデノは接触・飛沫だけでなく物品や便なども介し得るため、“生活導線の衛生”に話題が寄りやすい。 疾病管理予防センター


D:情報疲れ派(またこの感じ…)
「見出しが強すぎて逆に信用できない」「不安商法みたい」——コロナ禍の経験から、強い単語に警戒する層。今回の“メディア・ハイプ”論点は、まさにここに刺さった。


6)「煽り」に飲まれないためのチェックリスト(読者向け)

最後に、こうした感染症ニュースを読むときの“ミニ手順”を置いておく。

  • (1)見出しの強い単語を外して読む:「治療不能」「謎」などを一旦外し、何が起きた話か確認する。

  • (2)指標を確認する:陽性率・入院・年齢層など。UKHSAのように定義が明記されたデータが強い。 UKHSA データダッシュボード

  • (3)同時流行を前提にする:冬は“複数ウイルスの合算”で医療が混む。インフルやRSVの状況も合わせて見る。 GOV.UK

  • (4)体感の長さ=危険度ではない:長引くことはあるが、重症化サイン(呼吸苦、ぐったり、脱水、意識障害など)が重要。

  • (5)守るべき人を決める:乳幼児・高齢者・基礎疾患・免疫低下の人がいる家庭は、“早め相談”を優先。


参考記事

アデノウイルス - 本当に病気の波があるのか?
出典: https://www.swr.de/swraktuell/baden-wuerttemberg/adenovirus-krankheitswelle-grossbritannien-medien-hype-100.html

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