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なぜXは“iOS偏重”になったのか:Androidが崩れ、Grokが奪う - Xのサブスク失速の二重苦

なぜXは“iOS偏重”になったのか:Androidが崩れ、Grokが奪う - Xのサブスク失速の二重苦

2025年08月20日 00:13

序章:モバイルで何が起きているのか

Xの足元で、静かな「断層」が動いた。2025年7月、Xのモバイル総ダウンロードは前年比で26%減。内訳を見ると、iOSが15%増と健闘する一方、Androidの新規インストールは44%減と急落し、6月には49%減に達していた。プラットフォーム間の二極化が、いまや収益にも影を落としている。 TechCrunch


データで読む「二極化」

Appfiguresの推計では、Xのアプリ内課金による純収益は7月に1,690万ドル。3月の1,880万ドルから後退し、Android側のインストール減がサブスク成長を引き下げた格好だ(6月は1,680万ドル)。もっとも、広告が依然として収益の大宗で、サブスクは伸び悩む。 TechCrunchAppfigures


ここで重要なのは「規模×転換率」の式だ。インストール(到達)が減れば、同じCVRでもサブスク純増は鈍る。とりわけ新興市場ではAndroid比率が高く、入口の減衰は直撃になる。StatCounterのOSシェアでもAndroidは世界で大きなプレゼンスを持ち、そこを取りこぼす痛手は小さくない。 StatCounter Global Stats


原因仮説:品質とメッセージ、そして“AIのカニバリ”

TechCrunchは、Android版Xアプリが「バグが多く、クラッシュしがち」という評判を背景要因として指摘する。新たに就任したプロダクト責任者Nikita Bierは「Android Dream Team」結成を宣言し、アプリの作り直しに着手する構えだ。一方で、BierはiOSで「記録的なインストール週」を強調。広報の光と影が交錯する。 TechCrunch


もう一つの論点は“AIのカニバリゼーション”。Xのサブスク動機の一部は、AI機能へのアクセスだったが、xAIの「Grok」が独立アプリとしてiOS/Androidに展開され、AI目当ての課金がXからGrokへ移動している可能性がある。 TechCrunchAppleGoogle Play


競合環境:Threadsが迫る、Blueskyは限定的

モバイルの利用者規模で見ると、MetaのThreadsがXに肉薄。2025年6月時点のモバイルDAUはThreadsが1.151億、Xが1.32億と報じられ、成長率ではThreadsが優位だ。他方、BlueskyのGoogle Playダウンロードは7月に11.9万と、Xの桁とは隔たりがある。対抗勢力の勢いは一様ではないが、XのAndroid停滞がThreads側に相対的な追い風になっている構図は否めない。 TechCrunchAppfigures


SNSの反応:失望、諦観、移住、そして「使い分け」

TechCrunch記事のReddit r/technologyスレッドでは、感情の温度差がはっきり出た。「ElonがTwitterを台無しにした」と嘆く短い書き込みや(「It’s almost like Elon ruined Twitter…」)、*「ボットだらけ」という指摘、「以前は企業対応や情報収集に使えたのに」*という活用価値の喪失を嘆く声が並ぶ。中には「Blueskyに移った」「取引情報や公共機関の発信だけ見る」といった“限定的利用”の声も見られ、完全離脱と局所利用に分極している印象だ。 Reddit

「It’s almost like Elon ruined Twitter …」(約言)
「It’s just a platform for bots now」
「企業へのクレームや搭乗トラブル対応に役立ったのに、そのTwitterはもうない」
(※いずれも25語以内に抑えた抜粋) Reddit


プロダクト視点:Android再構築の“重さ”

Androidはデバイス・OS断片化、メーカー独自UI、権限・最適化の差異など、品質担保の難易度が高い。一般論として、同種の要因はiOS先行・Android後回しのプロダクト運用を招きがちだ。2025年時点でも「新アプリがまずiOSから」という傾向は指摘されており、Xのプロダクト再建は“開発現実”との戦いでもある。 Android Central


収益のパズル:広告が主、サブスクは「補助線」

Xのモバイル収益はサブスクが話題になりやすいが、主柱は広告。したがって、Android新規が減っても直ちにPLが崩壊するわけではない。ただし、サブスクはARPUの底上げとリスク分散の要。その成長が止まると、広告市況の波を受けやすくなる。Grokへの需要移行が続くなら、Xサブスクの“差別化特典”を再定義しなければならない。 TechCrunchApple


何が打ち手になり得るか

  1. Android版の信頼回復(最優先)
     クラッシュ率・ANR・起動時間・スクロール性能といったコアKPIの短期改善。Bierの「Dream Team」結成は正しい第一歩だが、再設計とABテストの継続が前提になる。 TechCrunch

  2. サブスク価値の再設計
     AI特典の内製一体化か、逆にGrokと棲み分けた“バンドル/クロスサブスク”の検討。AI目当て層の取り戻しには、モバイルの課金動線と体験(オンボーディング、無料体験→有料転換)の磨き込みが効く。 Apple

  3. 競合への対抗軸の明確化
     ThreadsはモバイルDAUで急伸。Xは「速報性」「オープンな議論」「コミュニティノーツ」など、固有の強みの磨き込みが必要だ。 TechCrunch


シナリオ:V字回復か、iOS偏重の定着か

短期:Android品質と配信(アップデート・最適化)が奏功すれば、ダウンロードの“底打ち”は比較的早い。一方、AI特典の二重化が続くと、サブスク純増は伸びにくい。
中期:Android回復が遅れれば、iOS偏重が構造化し、広告主の配分・施策もiOS寄りにシフト。Threadsの存在感は相対的に増す。
長期:GrokとXの関係再設計が鍵。ユーザーが「Xに課金する理由」を、AI以外でどれだけ積み上げられるかが勝敗を分ける。



参考記事

XのAndroidアプリのインストール数の減少が、サブスクリプション収益に悪影響を及ぼしています。
出典: https://techcrunch.com/2025/08/18/xs-declining-android-app-installs-are-hurting-subscription-revenue/

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