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トランプ氏の一手がNASAを揺さぶる?SpaceX依存が浮き彫りに

トランプ氏の一手がNASAを揺さぶる?SpaceX依存が浮き彫りに

2025年07月22日 00:22

1. 〈序章〉“宇宙”で火花を散らすふたり

米国大統領ドナルド・トランプと実業家イーロン・マスク──いずれも SNS を自在に操り、巨大なファンベースを抱え、政治・経済・テックの境界線を軽々と越えてきた二大スターだ。だが 2025 年 7 月、両者の蜜月は突然の終焉を迎えた。発端はトランプの Truth Social 投稿。「マスクは史上最高額の補助金を受け取っている。補助金をカットすれば、ヤツは店を畳んで南アフリカに帰るしかない」──憎悪すらにじむ一文は瞬く間に拡散され、大統領自らが SpaceX の政府契約を“見直す”と脅迫したことで火勢は急拡大した。POLITICO


2. 〈トランプの「補助金爆弾」〉

ホワイトハウス筋によれば、宇宙開発と国防を管轄する各省庁は即日で契約精査を開始したが、「打ち切れば国家安全保障に重大な空白が生じる」との結論に達したという。The Economic Times


一方、ワシントン・ポストの試算では、マスク関連企業が過去 20 年で獲得した政府支援総額は 380 億ドルに上る。Fox Business


トランプの狙いは「反 EV ・財政保守」路線のアピールだけでなく、自身の看板法案「One Big Beautiful Bill」に反旗を翻したマスク陣営を牽制する意味合いが強いと見られる。フィナンシャル・タイムズ


3. 〈マスクの応戦──“CUT IT ALL”〉

挑発を受けたマスクは X(旧 Twitter)で「全部カットでいい」と一刀両断。POLITICOX (formerly Twitter)
さらに「補助金ゼロでも競争力は揺るがない」と強気の姿勢を示し、共和党議員に対し「本法案を支持すれば予備選で対立候補を支援する」と通告した。テスラ株は一時 7 % 下落したが、終値では半値程度まで回復。投資家は“口撃合戦”より SpaceX の長期契約継続を重視した格好だ。Texas Standard


4. 〈SpaceX 契約の現実〉

SpaceX は 2024 年時点で 220 億ドル規模の連邦契約を保有し、NASA・国防総省・NRO 向け打ち上げの大黒柱だ。Built In
とりわけ国防総省の NSSL Phase 3 では 59 億ドルを単独受注。Federal Budget IQ
仮に契約を解消すれば、GPS・偵察衛星・有人 ISS 便まで連鎖的に遅延する恐れがある。ホワイトハウス内部でも「政治的パフォーマンスとしては過激すぎる」との声が漏れる。Al Jazeera


5. 〈SNS が映す民意──賛否両論のタイムライン〉

時間投稿者要約反応数*温度感
07/01 04:46@trump_repost「マスクは南アに帰れ」3.2 万いいね強硬派
07/01 05:46@PopBaseトランプの補助金カット発言を速報80 万閲覧中立
07/01 11:49政治学者 Ian Bremmer「前代未聞の恫喝外交」1.1 万RT批判
* 出典はいずれも X ポストの公開指標。X (formerly Twitter)X (formerly Twitter)X (formerly Twitter)





SNS 上では愛国派が「税金吸血鬼を追放せよ」と喝采を送り、テック業界は「政策不確実性がイノベーションを阻む」と反論。極右論客スティーブ・バノンでさえ「マスクを国外追放せよ」と過激な発言を放った。ニュースウィーク


6. 〈共和党内のパワーゲーム〉

2024 年大統領選で多額の資金援助をしたマスクは、トランプ陣営にとって本来“保守IT界の金庫番”だった。しかし EV 税額控除撤廃や支出拡大を巡り亀裂が顕在化。


党内強硬派は「マスク切り」を喝采するが、中道派は“宇宙利権”維持を最優先とする。結果、共和党は「補助金改革」を綱領に盛り込みつつも、具体的な SpaceX 契約破棄までは踏み込まない折衷案を模索している。The Daily Beast


7. 〈テスラ・SpaceX・米国経済へのインパクト〉

  • 株式市場

    • テスラ:一時 -7 % → 終値 -3 %(7/1)

    • 防衛関連 ETF:+1.2 %(SpaceX 代替銘柄期待)

  • 雇用

    • SpaceX は米国内で 14 万⼈雇用を生み、うち 3 割がフロリダ州。契約停止は州経済に直撃する。

  • 技術覇権

    • Starlink は DoD 作戦通信の要。ウクライナ支援でも 2,300 基が稼働中。Reuters


8. 〈歴史的文脈──蜜月から敵対へ〉

2017 年、マスクは大統領製造業評議会メンバーとしてトランプと共闘。しかし 2018 年のパリ協定離脱で決裂すると、COVID-19 規制、インフレ削減法、そして 2025 年の「Big Beautiful Bill」と摩擦を重ねた。今回の補助金騒動は、その帰結点にすぎない。


9. 〈今後のシナリオ〉

  1. 和解:トランプが補助金縮小を象徴的措置に留め、SpaceX の主要契約は維持。

  2. 部分凍結:新規契約のみ凍結し、既存案件は履行。マスク側は Starship の海外打ち上げを示唆。

  3. 全面衝突:国防・NASA 契約の一部破棄→ 有人月面計画 “Artemis III” が遅延し、中国の月面先行を許す。


10. 〈結語〉

「補助金 vs. 自助」──両者の言葉は表面的には財政論争だが、実際には 21 世紀の宇宙覇権・テック主導権をめぐる政治ゲームである。トランプは“アメリカ・ファースト”を再演し、マスクは“マーケット・ファースト”で応酬する。だが、ロケットが撃ち上がる軌跡のように、二人の利害はどこかで再び交差するかもしれない。



参考記事

トランプ氏のマスク氏との契約解除の試みが裏目に出る。レビューによりNASAのSpaceXへの依存が明らかに
出典: https://www.dailymail.co.uk/news/article-14923569/Trump-Musk-South-Africa-SpaceX-contracts.html?ns_mchannel=rss&ns_campaign=1490&ito=1490

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