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8月1日は新冷戦の引き金か ― 大規模関税発動間近!トランプ政権と合意を結んだ国々とブラジルの苦境

8月1日は新冷戦の引き金か ― 大規模関税発動間近!トランプ政権と合意を結んだ国々とブラジルの苦境

2025年07月29日 00:35

序章――五日後に迫る「通商タイムリミット」
1日まで残りわずかとなった27日午後、ホワイトハウスのレッドルームでトランプ大統領は「誰であれディールが欲しければ電話をよこせ。私は待っている」と強調した。既にEUとの15%妥協が成立し、残る大物はブラジルとインドだ。InfoMoneyの集計によれば、英国・中国・ベトナム・インドネシア・フィリピン・日本の6カ国・1地域が合意済みである 。


第1章――各国が選んだ“痛みと引き換えの安全弁”


  • 英国:関税10%、代わりに米国製品への平均関税を5.1%→1.8%へ。

  • 中国:相互115ポイント引き下げの暫定協定 。

  • ベトナム・インドネシア・フィリピン:20〜19%の単一関税+市場全面開放。

  • 日本:15%相互関税と5500億ドル規模の対米投資。


これらの「痛みの先払い」は自国企業への予見可能性を担保し、市場・為替の乱高下を抑える狙いが大きい。EUも日欧EPAの延長線上で“15%統一率+エネルギー・防衛大型発注”を呑み、最悪30%を回避した。


第2章――政治が絡むブラジル孤立
ブラジルだけが50%という“天井”を突き付けられた背景には、トランプが「ボルソナロ訴追は魔女狩り」と語りLula政権を牽制する構図がある 。副大統領アルクミンの電話攻勢も成果なく、関税撤回の条件に司法介入をほのめかす米側にブラジリアは譲歩不能。輸出企業は「為替が3%動けば利益が消える」と悲鳴を上げるが、政府内では「屈服は来年の選挙に致命的」と強硬論が優勢だ。


第3章――SNSに火を点けた“Vampetaço”
通商ニュースが速報された7月10日深夜、ブラジルのX(旧Twitter)トレンド1位に「#Vampetaço」が躍り出た。元サッカー選手ヴァンペッタのヌード写真を改変し、抗議メッセージを貼り付けて投稿する独特のデジタル抗議である Agenda do Poder。


  • 16日、USTR公式ポストのリプ欄はPixロゴで局部を隠した画像で埋まり、米政府はコメント制限を実施 Poder360。

  • トランプ本人のInstagramも同様に制限へ追い込まれ、VEJA誌は「大統領がミームに敗北」と報じた VEJA。

  • 検閲逃れにミームはThreads、Blueskyへ拡散し、同日24時間で推定4億インプレッションを記録(Crowdtangle推計)。


ウィキペディアには「2025年7月、関税発表を契機に過去最大規模のヴァンペタッソが発生」と記録され、インターネット史にも刻まれた ウィキペディア。

第4章――経済インパクト:数字で読む関税50%
ブラジル外務省試算では、50%発動で24〜26年の対米輸出が年平均▲27%(約180億ドル)減少、GDP影響▲0.4pt。米国側も輸入コスト上昇で消費者物価が0.1pt押し上げ、鉄鋼・農産品のサプライチェーン再編が不可避。EUは「15%で済んだ」と胸をなで下ろすが、自動車・半導体での価格競争力低下は避けられず、ドイツ経済研究所は「5年で雇用2.5万人減」と警告する。


第5章――“ディール外交”の真意
トランプは選挙前年に“闘う大統領”像を演出しつつも、短期的に財源を確保したい意図が透ける。英国や日本からの投資コミットメントは累計6900億ドル超、米中合意もIP保護条項で中国企業を米市場に縛る狙いがある。「同盟国は低率、ライバルは高率」という線引きは冷戦型ブロック経済への回帰でもある。


第6章――ネット世論は政策を動かせるか
ブラジル政府は「ミーム外交」で同情を呼び込み、米国内世論を揺さぶる戦略を模索する。実際、米輸入業界団体はコメント制限事件後に「政策再考」を求める公開書簡を発表。CNNは「企業ロビイングがトランプの怒りを怖れ沈黙している」と報じた CNN Brasil。


しかしホワイトハウス高官は「Xのノイズで国家戦略は変わらない」と一蹴。とはいえ選挙キャンペーンが本格化する秋以降、コスト増に不満を抱く有権者が増えれば、ミームの延長線上にリアルな票計算が現れる可能性は無視できない。


終章――8月1日、その先へ
残り五日、ディールの扉は半開きだ。ブラジルが政治カードを切るのか、米国が“土壇場延長”を演出するのか。鍵を握るのは交渉力だけでなく、タイムラインを埋め尽くす数え切れないヴァンペタたちかもしれない。


参考記事

「大規模関税発動まであと5日、トランプ政権とすでに合意を結んだ国々はどこか」
出典: https://www.infomoney.com.br/mundo/a-cinco-dias-do-tarifaco-veja-quais-paises-ja-fecharam-acordo-com-trump/

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