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サム・アルトマン、GPT-5の課題と4oの復活について語る:ベンチは最強、体験は未完成? GPT-5発表会の“Chart Crime”と信頼のコスト

サム・アルトマン、GPT-5の課題と4oの復活について語る:ベンチは最強、体験は未完成? GPT-5発表会の“Chart Crime”と信頼のコスト

2025年08月10日 11:20

1. 何が起きた? 48時間のタイムライン

8月7日(米国時間)、OpenAIは新フラッグシップ「GPT-5」を発表。素早い応答系と“考える”系を裏側で切り替えるリアルタイム・ルーターを核に「統合モデル」へ舵を切った。翌8日、サム・アルトマンCEOらがRedditでAMAを実施し、「初日はルーターに重大障害(sev)があり、自動切替が死んでいた時間帯があった。そのせいで“GPT-5がバカになった”と感じられた」と説明。Plusのレート上限倍増や、どのモデルが答えているかの表示強化を約束した。さらに「4oを戻してほしい」という強い要望に対し、Plusでの継続提供を検討すると明言した。


2. GPT-5の狙い——“モデル選択の負担”を消す

公式発表文でOpenAIは、GPT-5を「一つの統合システム」と定義。通常は軽量な賢いモデル、難問は“思考”モデル(GPT-5 Thinking/Pro)をルーターが自動判断する、としている。指示追従や事実性の改善、コード・創作・ヘルス領域でのベンチ向上も掲げた。つまり、ユーザーに“どのモデルを選ぶか”を考えさせないUXが核だ。OpenAI


この設計は、大多数の利用者にとっては歓迎だ。だが“モデルの個性”を使い分けていたヘビーユーザーから見れば、選択権の縮減として受け止められやすい。今回の騒動は、まさにこのギャップが表面化した格好だ。


3. 「4oを返して」現象——SNSの実感ベース

発表直後、Redditのr/ChatGPTなどには「GPT-5は文章が硬い」「創作のノリが落ちた」「4oの声・会話感が恋しい」といった投稿が殺到。「Bring back 4o」「#keep4o」等の呼びかけや署名サイト共有も見られた。一方で「5の方が速く実務的」「コードは良くなった」とする反応も少なくない。8月9〜10日には「Plusの“レガシー表示”で4oが戻った/順次展開中らしい」という報告スレが伸び、実際に切り替えできたという声も複数上がった。TechRadarReddit


メディアでも「4oが戻ってくる」との報道が出ており、早期にユーザーの声へ対応した格好だ。ただし地域・プラン・アプリの反映には時差があるとのユーザー報告が混在している。Tom's Guide


4. “チャート・クライム”という痛手——可視化の信頼

発表会では、数値と棒の高さが一致しないなどのミスで「チャート・クライム(統計的に罪深い図表)」が話題に。アルトマンはXで「巨大なやらかし」と認め、社内からも謝罪が出た。公式ブログ側の図表は正しかったが、ライブ披露の可視化ミスは「事実性を売りにする製品の広報として痛い」。The Vergeなどが具体的な不整合を検証し、ネットの皮肉も加速した。The Verge


この事件は二つの示唆を残す。第一に、AIベンダーの“数字の語り方”は製品そのものの信頼に直結する。第二に、たとえモデルが賢くても「人間の可視化・検証プロセス」は別物で、最後は人間が守り切らねばならない。


5. それでも“中身”は進化しているのか

開発者・研究者視点では、GPT-5は指示追従やコード生成の安定度、長考時の事実性が向上したという評価が目立つ。一方、レビュワーのサイモン・ウィリソンは、表の自動整列をモデル任せにしたところ誤りが出て、Pythonでやり直させて解決した——という“弱点の実例”も共有している。つまり「万能」ではないが、「失敗をどう回避・組み合わせで補うか」を含めた実務運用の知見が重要になる。OpenAISimon Willison’s Weblog


6. OpenAIの“打ち手”と今後の焦点

AMAでは、Plusのレート上限倍増、モデル選択の透明化、4oの継続提供の検討が示された。ローンチ直後のルーター障害という“体験の最初の一撃”は大きいが、切替アルゴリズムが改善されれば統合UXのメリットが前に出てくるはずだ。問題は「好みの多様性」と「統合の簡便さ」をどう同居させるか。レガシー選択や“スタイル・人格の細粒度カスタム”が鍵になるだろう。


7. 使い手別・実務ヒント

  • 個人クリエイター:物語・会話の“温度感”を重視するなら、当面は4o(利用可なら)と5の併用で比較。GPT-5に「この文体で」「感情強め」など明確にスタイルを渡す。失敗時は「表にせよ→Pythonで表を生成してから並べ替えよ」のようにツール連携で保険。RedditSimon Willison’s Weblog

  • 開発者:ルーター任せにせず、重要工程は“思考モードを明示”し、検証工程(型・テスト・lint)を前提に。可視化は自動生成に丸投げせず、単位・軸・比率のダブルチェックを。The Verge

  • 企業導入:初期は“体験の揺れ”を想定し、SLAよりSLOで監視。モデル選択ポリシーを明文化し、ユーザーへの“現在どのモデルか”の表示とエスカレーション動線(長考強制、ヒト検証)を設計。


8. 結論——統合の時代でも、選べる自由は武器

GPT-5は「多くの人にとって使いやすくする」という方向性を明確に打ち出した。一方、AI体験は“性能”と同じくらい“好み”に依存する。今回の騒動は、単なる不具合や可視化ミスの話ではない。「統合」と「個性」をどう両立するか——AIの大衆化に不可避のデザイン課題が、鮮やかに露出した事件だった。


参考記事

サム・アルトマンが「ぎこちない」GPT-5の展開、4oの復活、そして「チャート犯罪」について言及
出典: https://techcrunch.com/2025/08/08/sam-altman-addresses-bumpy-gpt-5-rollout-bringing-4o-back-and-the-chart-crime/

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