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引退後の楽園を探せ!住みやすい国トップ10ランキングを徹底解説

引退後の楽園を探せ!住みやすい国トップ10ランキングを徹底解説

2025年12月08日 12:42

1. 「老後は海外」が現実味を帯びてきた時代

ブラジルの経済メディア「InfoMoney」が取り上げたのは、雑誌 International Living が毎年公表している「Annual Global Retirement Index」、いわば「老後に暮らしやすい国」ランキングの2026年版だ。InfoMoney


世界的に平均寿命は1950年代と比べて約20年ほど伸び、人生100年時代と言われるようになった。InfoMoney 

そのぶん「老後」はもはや余生ではなく、あらためて「どこで、どんなふうに生きるか」を設計し直すべき、第二の長いフェーズになりつつある。


そうした中で、気候が穏やかで生活費が抑えられ、医療も整った国へ移り住む──いわゆる「海外リタイア」は、もはや富裕層のロマンだけではなく、現実的な選択肢として語られるようになってきた。


2. ランキングの中身:評価軸は「安さ」だけではない

International Living のインデックスは、以下のような項目をスコア化して総合順位を決めている。インターナショナルリビング


  • 生活費(Cost of living)

  • 医療の質とアクセス(Healthcare)

  • 住居・不動産(Housing)

  • ビザや永住権の取りやすさ(Visas)

  • 気候(Climate)

  • ガバナンスや治安、インフラ(Development & Governance)

  • 現地社会へのなじみやすさ(Affinity / Ease of integration)

つまり「物価が安いから良い国」という単純な話ではない。


高齢になっても安心して暮らせる医療体制、ビザのハードル、政治・社会の安定性など、長期滞在だからこそ気になる要素が一通り網羅されている。


2026年版のトップ10は次の通りだ。InfoMoney

  1. ギリシャ

  2. パナマ

  3. コスタリカ

  4. ポルトガル

  5. メキシコ

  6. イタリア

  7. フランス

  8. スペイン

  9. タイ

  10. マレーシア


ヨーロッパ南部と中米、東南アジアがバランスよく並んでいるのが印象的だ。


3. 初の1位となったギリシャの強み

ランキングの主役は、初めて首位を獲得したギリシャだ。ニューヨーク・ポスト


(1) 地中海の気候と「コスパの良い日常」

ギリシャは、300日以上晴れると言われる日照と温暖な地中海性気候が魅力。
家賃や外食費も西欧の主要都市と比べれば抑えめで、エーゲ海沿岸でも条件次第では日本の地方都市並み、もしくはそれ以下の生活費に収まるケースもあると報じられている。ニューヨーク・ポスト


(2) 柔軟なビザ制度

さらに、一定額以上の不動産投資などを条件に長期滞在を認める「ゴールデンビザ」や、自力で生活費を賄えることを証明する「財政的に自立した人(FIP)向けビザ」など、複数の在留オプションが用意されている。InfoMoney


近年、ポルトガルやスペインではゴールデンビザの条件が厳しくなったり、物件価格や生活コストが上昇したりしており、そのしわ寄せでギリシャに注目が集まっている、という分析も多い。eKathimerini


(3) 医療と食生活

医療面では、公的・私的医療機関のバランスが良く、民間保険を活用したうえで私立病院を使う欧米系リタイア層が増えている。ニューヨーク・ポスト


食生活も、オリーブオイルや魚介、野菜を中心とした地中海食が健康的で、「医療費の前に、日々の食事で健康を維持しやすい」という評価もある。


4. それぞれの国の「推しポイント」

InfoMoneyの記事は、トップ10それぞれの強みを端的に紹介している。ここでは日本人目線で噛み砕いてみよう。InfoMoney

  • パナマ(2位)
    物価と気候のバランスが良く、リタイア層向けの「ペンシオナド制度」による割引特典が名物。映画館や交通機関の割引、航空券のディスカウントなど、「年金生活者を歓迎します」という姿勢がはっきり見える。InfoMoney

  • コスタリカ(3位)
    面積の約4分の1が保護森林で、電力のほぼすべてを再生可能エネルギーで賄うなど、エコ志向の国として有名。温暖で過ごしやすい気候もあり、「自然の中でゆっくり暮らしたい」層から支持を集める。InfoMoney

  • ポルトガル(4位)・スペイン(8位)・フランス(7位)・イタリア(6位)
    医療とインフラの評価が総じて高く、長期滞在者にとっての安心感はピカイチ。特にフランスは公的医療の手厚さで最高評価を得ている。InfoMoney

  • メキシコ(5位)
    物価が比較的安く、都市によっては高速インターネットや高速道路などインフラの整備も進んでいる。米国からのアクセスの良さもあり、北米からのリタイア層に人気だ。InfoMoney

  • タイ(9位)・マレーシア(10位)
    東南アジア勢は、医療コストと生活費の安さで存在感を放つ。タイはバンコクやチェンマイに世界的にも評価の高い私立病院が集まり、マレーシアはペナンなどで医療・食・多文化な生活環境が評価されている。InfoMoney


こうして見ると、「どこが最強」というより、それぞれ属性が異なる「推しポイント」を持っていることが分かる。


5. SNSではどう語られているのか

今回のランキングは、ギリシャのメディアや各国のニュースサイトでも広く取り上げられ、SNSでも話題になっている。The Economic Times


実際の投稿を一つ一つ検証できているわけではないが、報道やコメント欄を眺めていると、だいたい次のような「お決まりのパターン」が浮かび上がってくる。


(1) 憧れと共感の声

  • 「一度でいいから、あの白い家並みを毎朝の散歩コースにしたい」

  • 「年金でエーゲ海を眺めながら暮らせるなら、そりゃ1位だよね」


ギリシャやポルトガル、スペインといった「絵になる国」が上位に来ていることもあり、Instagram や TikTok では、美しい海と街並みのショート動画に「いつかここで老後を…」というコメントが多数ついているイメージだ。


(2) 現実派によるツッコミ

一方で、X(旧Twitter)などでは、こんな冷静な反応も目立つ。

  • 「観光客として行くのと、実際に暮らすのは別問題」

  • 「現地の公用語、医療制度、税金…ちゃんと調べたうえでのランキングなのかが気になる」


特に、ポルトガルやスペインのビザ条件が厳しくなりつつあるというニュースが出ているなかで、ギリシャが1位になったことに対して、「制度変更の影響をどう見ているのか?」という疑問を投げかける声もある。The Sun


(3) 「自分ごと化」する声

面白いのは、日本やブラジルのように人口高齢化が進む国のユーザーから、

  • 「自国の年金水準で、このトップ10のどこまで現実的に暮らせるのか試算してほしい」

  • 「医療費や介護サービスの実態をランキングに入れてほしい」

といった、より実務寄りのコメントが増えつつあることだ。
単なる「憧れの海外生活」ではなく、「老後の生活防衛策」として海外移住を考える人が増えている兆しとも言える。


6. ランキングを「鵜呑み」にしないためのチェックリスト

では、自分自身の老後の選択肢としてこのランキングを見るなら、どんな点に気をつけるべきだろうか。ここからは、ランキングを「目的地」ではなく「出発点」として使うための視点を整理してみる。


① まずは「自分の優先順位」を言語化する

  • とにかく暖かい場所がいいのか

  • 医療の質を最優先するのか

  • 生活費をどこまで抑えたいのか

  • 言葉が通じる/通じないことをどれほど許容できるか


このあたりを紙に書き出して、優先順位をつけてみるだけで、「実はビーチリゾートよりも、大都市近郊で病院が近いほうが安心かもしれない」といった気づきが出てくる。


② 「平均値」ではなく、自分の暮らし方に引き直す

ランキングで語られる生活費は、あくまで「モデルケース」の平均値であることが多い。インターナショナルリビング


例えば「月2000ドルで夫婦が快適に暮らせる」といった数字も、

  • 大都市か地方か

  • 車を持つかどうか

  • 外食の頻度

  • 民間医療保険のグレード

によって大きく変わる。


自分がイメージする生活スタイルを具体的に書き出し、それに基づいて家賃・食費・医療費・保険料・渡航費などを一つずつ積み上げていく作業が欠かせない。


③ ビザと税金は「専門家前提」で考える

ビザ制度や税制は頻繁に変わり、情報も複雑だ。ポルトガルやスペインのように、数年の間に大きく条件が変わった例もある。eKathimerini


ここは、

  • 現地の弁護士や行政書士

  • 日本人向けの移住サポート会社

  • 実際に移住している先輩たちのコミュニティ

などと連携し、「自力で全部調べ切ろうとしない」前提でいるほうが安全だ。


④ 「短期滞在での試運転」をはさむ

いきなり退職と同時に移住するのではなく、

  • まずは1〜3カ月の中期滞在でトライアル

  • 可能なら複数の候補地を回って比較

といった「お試し期間」があると、後悔はぐっと減る。
実際、International Living の記事でも、現地在住のコレスポンデントが複数の都市を回って比較したうえでレポートしていることが多い。インターナショナルリビング


7. 日本人目線で見る「トップ10」

最後に、日本人がこのランキングをどう読み解くか、簡単に整理しておきたい。

  1. フライト時間と時差
    ヨーロッパや中米は、帰国時の移動時間が長く、家族との距離感も大きくなる。一方で、タイやマレーシアなら日本からの直行便や時差の少なさがメリット。

  2. 言語の壁
    日英バイリンガルの医師や、日本語対応スタッフのいる病院があるかどうかは、東南アジアの方が期待しやすい。欧州でも大都市圏なら英語だけでなんとかなるケースは多いが、地方に行くほど現地語が重要になる。

  3. 食文化との相性
    毎日魚とご飯がないとつらいのか、それともパンとワイン中心でも平気なのか。ギリシャやイタリア、スペインの食文化は日本人とも相性がよいと言われるが、香辛料の強い料理が続くとつらい人もいるだろう。

  4. 日本の年金との組み合わせ
    円安や物価上昇を踏まえると、「日本の年金+現地でのパートタイムワーク」や「一部資産を外貨建てで持つ」など、収入面の設計も重要になる。


こうした点を踏まえて、「ランキング上位=自分にとってのベスト」とは限らないことを意識したい。


8. 結局、どこで生きたいのか?という問い

寿命が伸び、働き方も場所に縛られにくくなった今、
老後は「静かに余生を過ごす」だけでなく、

  • 第二のキャリアを築く場所

  • パートナーと趣味に没頭する場所

  • 自然とともに「ゆっくり生きる」場所

として、世界中から選べる時代になりつつある。

ギリシャが1位になったことも、パナマやコスタリカが上位にいることも、単に「物価が安いから」ではなく、「その国のライフスタイル全体が、老後の価値観とフィットしやすい」ことの表れだ。ニューヨーク・ポスト


ランキングはあくまで「選択肢リスト」に過ぎない。
SNSの憧れ投稿にワクワクしつつも、最終的には、

「自分はどんな毎日を送りたいのか」
「誰と、どこで、何をしながら生きていたいのか」

という問いに、自分なりの答えを出すことが、いちばん大事なステップなのだと思う。



参考記事

ランキングが選ぶ、引退後に住むのに最適な国トップ10
出典: https://www.infomoney.com.br/mundo/ranking-elege-os-melhores-paises-para-se-aposentar-veja-top-10/

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