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「撮らずにバズるSNS」AI動画、“視聴の時代”から“生成の時代”へ — Sora現象の衝撃

「撮らずにバズるSNS」AI動画、“視聴の時代”から“生成の時代”へ — Sora現象の衝撃

2025年10月04日 00:13

10月2日(米国時間)、OpenAIの新アプリ「Sora」が米国App Storeの“トップ無料(総合)”で3位に浮上した。ローンチ初日ダウンロードは5.6万件、48時間で16.4万件。しかも招待制、提供地域は米国・カナダに限られている──それでもこの勢いだ、というのが今回のニュースの肝だ。数字はアプリ分析のAppfigures推計をTechCrunchが伝えたものだ。TechCrunch


Soraは単なる「生成AIツールの1アプリ」ではない。縦スクロールの短尺フィードに、ユーザーが生成した(あるいは自分の顔や声をキャラクター化した)動画が次々と流れる、いわば“AIネイティブSNS”だ。UIはTikTokに酷似するが、決定的に違うのはすべての映像がAIで生成される点である。先行するSora 2モデルは物理整合性と制御性、音声同期の精度が増し、パーソナルな生成体験に最適化されているとOpenAIは説明している。WIRED


立ち上がりの数字は「十分に強い」

Appfiguresの推計によれば、Soraの初日ダウンロード(5.6万件)は、AnthropicのClaude(2.1万件)やMicrosoftのCopilot(7千件)を明確に上回り、xAIのGrok(5.6万件)と同等。二日目までの累計16.4万件で総合3位に到達した。比較対象のChatGPTやGeminiは初日に8万件超で、Soraよりも強いが、Soraは招待制&地域限定での数字であることを考えると市場の反応は上々だ。TechCrunch


SNSで“バズる”理由:参加型ミームと「自分ごと化」

 


Soraのタイムラインを席巻したのは、OpenAIのSam Altman CEO“風”のAI動画だ。ターゲットでGPUを“盗む”ネタや、2000年代ヒップホップ風ラップ、ジブリの美術を“盗む”など、良くも悪くもミーム化が進み、フィードは爆速で拡散した。メディアは「恐ろしくリアルなAltmanディープフェイクで埋まっている」と描写する。TechCrunch


一方、クリエイター側からは機能面の好意的な声も多い。
「作るのが純粋に楽しい。生成待ちにはプッシュ通知が効く」(プロダクト志向の投稿)、「これはTikTokを殺しうる。投稿の最大のハードル(素材撮影)が消えた」という反応も見られる。X (formerly Twitter)


逆風の萌芽:招待コード転売と倫理課題

需要過多の裏で、招待コードがeBayで転売される動きも報じられた。OpenAI側はDiscordで売買を禁じており、規約違反の可能性が指摘されている。閉じたベータ×SNS的拡散という構図が、思わぬグレー市場を生んでいる。Business Insider


さらに、**「本人・著名人の肖像と声」**を簡単に合成できるSoraの楽しさは、そのまま倫理リスクでもある。メディアは、表情や質感、口パクの自然さが“アンキャニー”を超えつつあると絶賛する一方、ディープフェイク、誤情報、詐欺、プライバシー侵害の懸念を強調する。Business Insider


Soraは「動画版ChatGPT」か、それとも新しいSNSか

OpenAIはSora 2の位置づけを、単なる娯楽生成機ではなく「世界の物理理解を深めるステップ」とも語る。動画は物体の運動、光、音、因果の記述を伴うため、より高度なAGIに近づくトレーニング素材になりうる、という発想だ。これが**プロダクト(SaaS)と研究(AGI)**のブリッジとしてのSoraの意味である。OpenAI


同時に、これはビジネス上の布石でもある。生成AIの有料サブスクリプションだけで収益化する難しさが語られるなか、広告や創作者経済との接続が太い“短尺フィード”は理にかなう。業界メディアは、OpenAIが動画にシフトする背景にデータ獲得と収益多角化の意図を読み解く。TIME


競合地図:Meta・Google・TikTokをどう揺らすか

市場はすでに過熱している。Metaは独自のAI動画アプリ「Vibes」を据え、GoogleはYouTube上でVeo系を前進させている。TikTokもAI生成コンテンツのラベリング強化に動くなど、“AI動画×ソーシャル”はプラットフォーム競争の新正面になった。Soraは、アプリ—モデル一体の体験と本人合成の楽しさで差別化を図る。WIRED


ユーザー体験のコア:短尺・高速試行・共同生成

SoraのUXは、生成→シェア→反応→再生成のループを短いタップで回せる点にある。招待制でコミュニティが密な初期は、フィードバックも濃く、ミーム生成の回路が高速で回る。Tom’s Guideの整理では、現段階のSora 2は“招待必須のiOSアプリ”として運用され、待機列が存在。誰でもすぐ触れる設計にはなっていない。Tom's Guide


これからの論点(編集部視点)

  1. 安全設計の開示度:著名人ライクネスの扱い、未公開草稿段階での“使用通知”など、本人性の管理はどこまで透明化されるか。WIRED

  2. 収益化の形:無償期→どのような課金・広告に移行するのか(クリエイターへの分配設計を含む)。TIME

  3. 規制との折り合い:ディープフェイク規制・肖像権・著作権。ミームと権利侵害の境界は、従来より曖昧になりうる。Business Insider

  4. 国際展開:現状は米国・カナダの招待制。地域拡大時に文化・法制度の差分が顕在化する。TechCrunch


結び:Soraは“楽しさ”と“怖さ”の両輪で回る

Soraは「撮らなくていいSNS」、つまり**“素材生成のコストがゼロに近いプラットフォーム”**を実装した。だからこそ、ユーザーの創造性は過去になく解放され、同時にフェイクのコストも限りなく下がる。
面白さが増幅されるほど、安全策の設計負債も増幅される。 それでも今回の3位ランクインは、一般消費者がAI動画を“自分ごと”にする準備ができていることの証左だ。Sora現象は、次の数週間で“プロダクトの器”と“社会の器”の両方を試すだろう。TechCrunch


参考記事

OpenAIの「Sora」が米国のApp Storeで第3位に急上昇
出典: https://techcrunch.com/2025/10/02/openais-sora-soars-to-no-3-on-the-u-s-app-store/

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