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絶滅危惧種マルミミゾウ、国内初の赤ちゃん誕生!――広島・安佐動物公園から世界へ届ける希望のニュース

絶滅危惧種マルミミゾウ、国内初の赤ちゃん誕生!――広島・安佐動物公園から世界へ届ける希望のニュース

2025年08月05日 23:55

目次

  1. はじめに――アジアから届いた朗報

  2. マルミミゾウとは何者か

  3. 安佐動物公園と“メイ”の物語

  4. 妊娠確認から出産までのタイムライン

  5. 出産直後の母子の様子と健康管理

  6. 世界に3頭――極めて小さな遺伝的プールを守る挑戦

  7. IUCNレッドリストと国際保護政策の現状

  8. 外国人来園者向け体験プログラムとエコツーリズム

  9. Q&Aで学ぶマルミミゾウの不思議

  10. 今後の課題と展望

  11. まとめ――次世代へ託す希望



1. はじめに――アジアから届いた朗報

2025年8月5日午前4時55分、広島市安佐動物公園の飼育員たちが歓声を上げた。マルミミゾウの“メイ”がついに赤ちゃんを産んだ瞬間である。国内ではもちろん、アジアでも前例のない出来事だ中国新聞デジタルTBS NEWS DIG。この一報は海外の動物園関係者や保全NGOにも瞬く間に共有され、SNSには祝福の声があふれた。



2. マルミミゾウとは何者か

マルミミゾウ(学名 Loxodonta cyclotis)はアフリカ熱帯雨林に棲む“森の巨人”。平原に生きるアフリカゾウ(L. africana)と異なり、丸みを帯びた耳と真っ直ぐな牙が特徴だ。2021年3月、IUCNは本種を「CR(Critically Endangered)」に格上げし、個体数は過去30年間で86%減少したと発表したiucnredlist.orgウィキペディア。主な脅威は象牙目的の密猟と熱帯雨林の減少である。



3. 安佐動物公園と“メイ”の物語

安佐動物公園は2010年代からアフリカの保全団体と連携し、2019年に雌のメイ(当時19歳)と雄のダイを迎え入れた。世界で飼育されるマルミミゾウは3頭だけで、うち2頭が同園にいるという希少性が話題を呼んだasazoo.jp。飼育環境には広大な屋外放飼場と最新の血中ホルモン測定装置が導入され、2023年12月には初めて交尾が確認された。



4. 妊娠確認から出産までのタイムライン

  • 2024年8月21日:超音波検査で妊娠を確認。胎児の背骨が映る映像が公開されるJapan Wire by KYODO NEWSXinhua News

  • 2024年11月26日:出産・子育て支援のクラウドファンディング開始。目標1,400万円を達成し設備を増強asazoo.jp

  • 2025年5月9日:胎児の頭幅が20cm以上に成長、順調ぶりが報告されるTBS NEWS DIG

  • 2025年7月3日:予定日約1か月前、母体は健康で安産が期待されるTBS NEWS DIG

  • 2025年8月5日:出産成功――今回のニュースへ再び戻る。



5. 出産直後の母子の様子と健康管理

生後数分で立ち上がった子ゾウは母乳を探して歩き回り、スタッフを安堵させた中国新聞デジタルTBS NEWS DIG。飼育員は24時間体制で体温と呼吸数をモニタリングし、必要に応じて赤外線ヒーターで保温を行う。人工保育の準備も整えているが、現時点では母乳育ちで順調だという。



6. 世界に3頭――極めて小さな遺伝的プールを守る挑戦

飼育下で3頭という極端に小さな母集団は“遺伝的ボトルネック”を招く。国際血統管理計画(EEP)では、日本の安佐動物公園と欧州の保全施設が遺伝子データを共有し、将来的な人工授精や個体交換を視野に入れている。今回生まれた子が雌であれば、世界の繁殖戦略にとって大きな意味を持つ。



7. IUCNレッドリストと国際保護政策の現状

IUCNが示す保護戦略の柱は(1)生息地保全、(2)密猟防止、(3)地域コミュニティ支援である。特に中央アフリカでは象牙需要による密猟が依然深刻だ。森を守ることは気候変動対策にも資するため、森林象の保全は国際的資金メカニズムに組み込まれつつある。



8. 外国人来園者向け体験プログラムとエコツーリズム

安佐動物公園では英語・フランス語・スペイン語のガイドツアーを新設し、マルミミゾウ保全のストーリーを臨場感たっぷりに伝える。来園者は“エレファント・キーパー・トーク”で象の寝室を見学し、保護募金に参加できる。こうした教育的アプローチは海外からの観光需要と保全意識の両方を高める狙いだ。



9. Q&Aで学ぶマルミミゾウの不思議

Q1. 野生の平均寿命は?
→ 約60年とされるが、密猟による死亡が早めるケースが多い。


Q2. どのくらい歩く?
→ 一晩で10km以上移動することもある。


Q3. 妊娠期間は?
→ 20~22か月。今回も約22か月での出産となったXinhua News。



10. 今後の課題と展望

  • 性別判定:数日以内に血液検査で確定。

  • 個体識別チップの装着:3か月齢を目処に実施予定。

  • 長期的繁殖計画:次世代に向けた第二子の計画や、海外施設との協力関係構築。

  • 国際支援の拡大:森林象の密猟防止基金への寄付呼びかけなど。



11. まとめ――次世代へ託す希望

マルミミゾウの国内初出産は、日本の動物園史のみならず、世界的な保全の最前線を塗り替える出来事だ。小さな命が象徴するのは、絶滅危惧種を未来へつなぐ人類全体の責任である。メイとその赤ちゃんの健やかな成長を見守りつつ、私たち一人ひとりができる支援を考えたい。




参考記事・出典一覧

  • 中国新聞デジタル「【速報】安佐動物公園のマルミミゾウが出産」中国新聞デジタル

  • TBS NEWS DIG「国内初 マルミミゾウの『メイ』が出産」TBS NEWS DIG

  • Asa Zoo公式サイト「速報:マルミミゾウのメイが出産しました!」asazoo.jp

  • Asa Zoo公式「メイ、母になる~マルミミゾウ国内初繁殖に向けて~」企画展資料asazoo.jp

  • IUCN Red List News「African Forest Elephant listed as Critically Endangered」iucnredlist.org

  • Wikipedia「African forest elephant」ウィキペディア

  • RCC NEWS「日本初の出産へ マルミミゾウ『メイ』の赤ちゃん」TBS NEWS DIG

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