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「国境を越える恋愛力:日韓婚活イベントが示す“マッチング”の新潮流

「国境を越える恋愛力:日韓婚活イベントが示す“マッチング”の新潮流

2025年07月01日 23:59

目次

  1. はじめに:なぜいま「韓流コン」が熱いのか

  2. 現場ルポ:表参道の最新イベントに潜入

  3. 統計で読む日韓カップル急増の背景

  4. 日本女性×韓国男性──魅力とギャップ

  5. 成功カップルのリアルストーリー

  6. 失敗から学ぶカルチャーショック対策

  7. 政策・制度が後押しする国際婚活

  8. 海外の類似事例と比較

  9. 今後の展望:越境恋愛はどこへ向かう?

  10. まとめ



1. はじめに:なぜいま「韓流コン」が熱いのか

2025年7月現在、東京・大阪だけで月50件を超える日韓マッチングイベントが告知されている。とくに日本女性×韓国男性の組み合わせは「相性が良い」と評判で、募集開始10分で満席になるケースも珍しくない。イベント検索サイト「オミカレ」のデータでは、今年1〜6月の関連ページ閲覧数が前年同期比で57%増だったという。party-calendar.net


背景には2000年代後半から続く韓流エンタメの浸透があるが、2020年代に入りコロナ禍でオンライン交流が加速。加えて韓国政府は出生率対策として自治体主導の婚活支援を強化し、国際結婚にも補助金を拡大している。wsj.com



2. 現場ルポ:表参道の最新イベントに潜入

7月12日夜、表参道のレストランを貸し切って開催された「韓流コン」には、20〜35歳の日本人女性35名と韓国人男性35名が参加した。会場はK-POPのBGMと韓国フュージョン料理のビュッフェ。運営スタッフが日韓バイリンガルで自己紹介タイムを進行し、通訳アプリを併用する参加者も多い。


後半のフリータイムでは「アンニョンハセヨ!」と韓国語で話しかける日本女性の姿が目立ち、男性側は敬語交じりの日本語で返答。語学力に自信がなくても、共通のファンダム(BTSやNCTなど)が会話の潤滑油になっていた。パーティー終了後のアンケートでは「フィーリングが合った」が68%、「次回デートの約束をした」が44%に達した。machicon.jp



3. 統計で読む日韓カップル急増の背景

韓国統計庁によると、2024年に成立した韓国人男性と日本人女性の婚姻は1,176組で前年から約40%増加。mainichi.jpameblo.jp
さらに日本国内での届け出を含めると、実数は1,300組を超えると推計される。主要因は以下の三つだ。


  • 文化的親近感:食文化や漢字語彙など、欧米との結婚に比べハードルが低い

  • 経済・教育水準の相対的近似:平均収入や学歴分布が近く、家計設計が共有しやすい

  • メディア影響:ドラマや音楽による好意イメージの醸成


一方、韓国国内の婚姻件数が全体として低迷する中で国際結婚のみ伸びている点は、政府の補助制度が誘因になっている可能性が高い。wsj.com



4. 日本女性×韓国男性──魅力とギャップ

魅力ポイント

  1. 積極的なリードと感情表現:「付き合おう」の告白文化や100日記念など、明確なステップが安心感を与える

  2. 家族志向:双方の両親を大切にする“ヨリ”文化が、同じく家族重視の日本女性と合致

  3. 美容・ファッション意識:スキンケアや服装に気を使う男性が多い



ギャップ・リスク

  • 兵役義務:交際〜結婚期に約1年半離れるケースがあり、遠距離耐性が必須

  • 姓の取り扱い:韓国では夫婦別姓が一般的、日本では改姓手続きが必要の場合も

  • 感情表現の温度差:サプライズ重視の韓国と、控えめを美徳とする日本で齟齬が生じやすい

イベント主催者は「ギャップも事前説明することで成婚率が上がる」と語る。party-calendar.net



5. 成功カップルのリアルストーリー

東京都在住のRさん(32)とソウル出身のKさん(33)は、2023年のオンライン婚活イベントで出会い、1年の交際を経て2024年秋に結婚。現在は東京で共働きしながら、週1で韓国語・日本語の言語交換を継続している。

「お互いの母語で愛情表現すると、相手の文化を尊重できる」(Rさん)
「日本の“察する”文化を学び、衝突が減った」(Kさん)


家計は円とウォンの両建て口座を活用し、将来はソウルにセカンドハウスを購入予定だという。



6. 失敗から学ぶカルチャーショック対策

失敗例として多いのは、「連絡頻度」問題と「家族行事」問題。韓国では恋人同士が毎日数十回メッセージを送るのが普通だが、日本側は“重い”と感じることも。また旧正月や秋夕(チュソク)など長期休暇時の帰省義務が、日本の会社員スケジュールと噛み合わないケースが多い。


対策

  • 交際初期にコミュニケーション期待値をすり合わせる

  • ビザ申請前に長期休暇計画を共有し、有給調整する

  • 両国の祝祭日を共通カレンダーで管理



7. 政策・制度が後押しする国際婚活

韓国政府は2025年までに出生率1.0回復を目標に掲げ、国際結婚カップルにも最大約2万ドル相当の住宅補助金を提供。日本側も2023年に「特定活動ビザ」の結婚手続き要件を一部緩和し、配偶者ビザ取得までの待機期間が最短3カ月に短縮された。これにより、国境をまたいだカップルの“婚活コスト”は実質的に低下した。wsj.com



8. 海外の類似事例と比較

中国では親世代が「婚活市場」で子どものプロフィールを掲示するなど家族主導型が主流である一方、欧米圏は自己決定型が一般的。日本と韓国はその中間に位置し、参加者主体ながら親の承認も重視する点が共通している。thescottishsun.co.uk



9. 今後の展望:越境恋愛はどこへ向かう?

  • オンライン化の深化:AI通訳とメタバースデートで距離のハードルはさらに低減

  • ジェンダーバランスの変化:韓国男性の婚姻意欲は高いが、2026年以降は日本男性の韓国女性人気も伸びるとの予測

  • 地域分散:首都圏中心から地方都市へ拡大し、観光と婚活を組み合わせたツアー型イベントが主流に



10. まとめ

日韓婚活イベントは、K-POPをきっかけとするライトな興味から実際の結婚までをワンストップで支援する新しい“ラブテック”産業へと発展しつつある。文化的親近感と制度的後押しが相乗し、今後も市場は拡大する見通しだ。ただし遠距離や家族文化の差など課題も残るため、情報収集と相互理解が成功の鍵となる。




参考記事一覧

  • 韓国統計庁「2024年婚姻・離婚統計」(2025年3月20日発表)mainichi.jp

  • The Korea Herald “Marriages between Korean men and Japanese women soar” (2023)koreaherald.com

  • オミカレ「韓流コン【韓国男性×日本人女性】」イベントページ (閲覧日:2025年7月1日)party-calendar.net

  • machicon JAPAN「韓流コン☆日韓交流パーティー」(2025年4月26日開催)machicon.jp

  • 朝鮮日報日本語版「日本人女性と韓国人男性の国際結婚、前年比40%増1176組」(2025年3月)ameblo.jp

  • The Wall Street Journal “Even a $14,000 Government Handout Can’t Get South Korea’s Singles to Marry” (2025)wsj.com

  • The Scottish Sun “Inside bizarre dating rituals around the world” (2024)thescottishsun.co.uk

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