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英国ワイン“熱波の恵み”:豊作と病害、そしてお金の話 - 英国ワインの未来は本当に明るいか

英国ワイン“熱波の恵み”:豊作と病害、そしてお金の話 - 英国ワインの未来は本当に明るいか

2025年08月18日 00:25

1. 「焼ける夏」が育てた期待

2025年の英国は、例年より暑く乾いた夏。ぶどうにとって致命的な春霜もなく、畑の現場には久々に“追い風”が吹いている。ノーフォークのBurn Valleyでは、4ヘクタールで平年20トンのところ25トンを見込むといい、糖度上昇への期待も語られた。暑さは確かにぶどうの成熟を後押しする。だが、これは“手放しの吉報”ではない。暑い年ほどスズメバチの食害が激しくなることもあり、見かけの順調さに警鐘を鳴らす生産者もいるからだ。Country Life


2. つい昨日の“痛み”が残る:2024年の大減収

英国ワインの躍進はニュースで取り上げられる機会が増えたが、昨年2024年は真逆の展開だった。長雨が続き、ベト病(ダウニーミルデュー)が蔓延。多くの畑で実が落ち、収穫量は大幅に目減りした。自然は“与えれば奪う”を地で行く。2025年に向けた楽観をほどよく抑えておくべき理由がここにある。Decanter


3. “英国ワイン強国化”の現在地

長期トレンドは明らかだ。イングランドとウェールズの葡萄畑は1,104、登録ワイナリーは238へ。栽培面積は20年で5倍超まで拡大し、主要品種はシャルドネとピノ・ノワールが並走する。2018年の“記憶に残るヴィンテージ”を凌ぎ、2023年には史上最大の収穫量を記録した。つまり英国は、量でも質でも一時の“まぐれ”を脱しつつある。WineGBVineyard Magazineガーディアン


4. それでも“気候のサイコロ”は止まらない

温暖化は、南イングランドにシャンパーニュ系品種の成熟条件をもたらした一方、降雨増・高湿度が病害圧を強め、果実蝿やカメムシなど新顔の害虫も増やす。結果、農薬・防除コストはかさみ、病害耐性品種(ソラリス、ヨハニター等)への切り替え議論が現実味を帯びる。2025年の夏が味方だったとしても、来年以降も“同じ出目”が続く保証はない。ザ・タイムズ


5. 経営の現実:税制・コスト・M&Aの影

畑が拡がり、瓶が増えても、キャッシュフローは別問題だ。雇用コストや酒税、相次ぐ投資負担で拡張計画を見直す生産者も出てきた。市場では大型年の在庫だぶつき懸念も語られ、一部の名門が売却や資本提携を検討という報もある。2025年の“豊作”が、そのまま“豊かな決算”へ直結するとは限らない。フィナンシャル・タイムズ


6. 2025年収穫の“現在値”:過去と未来をつなぐ

今季の英国は「平年超の収量・高めの糖度」を期待する声が優勢だ。ハンプシャーのBlack Chalkは「生産が倍増し得る」と強気の見方。もっとも、2018→2023のジャンプアップと、2024の落差を併せて思い出すと、2025年は“希望と注意の同居”が妥当だろう。ハーパーズVineyard MagazineDecanter



SNSの反応(要約)

 


  • 拡散の起点:英デイリーメールの見出しはX(旧Twitter)でも流れ、共有が広がった。Redditにもスレッドが立ち上がり、「今年は英国泡を箱買いする」といった期待の声から、「気候変動の恩恵と被害は表裏一体」といった冷静な指摘まで、賛否が並走。X (formerly Twitter)Reddit

  • 主な論点

    1. 品質期待派:糖度の高さ=リッチな果実味への期待。スパークリングだけでなく、スティル白(バッカス等)への注目も。WineGB

    2. 慎重派:暑い年のスズメバチ被害や病害再燃を警戒。「一発勝負ではない年次安定性が重要」。Country Lifeザ・タイムズ

    3. 現実派:税制・コスト増・在庫圧力を踏まえ、値上げやM&A観測を話題化。フィナンシャル・タイムズ


※個別投稿の直接引用は控え、トピック別に“傾向”を要約しています。元投稿の一例として、上のX/Redditリンクをご参照ください。



今年の“買いの視点”ミニガイド

  • 酸と糖のバランス:暑い年は糖度が先行しがち。酸保持に長けた区画や早摘みロットの説明をチェック。Country Life

  • スパークリングのNV:ベースワインに豊作年の比率が乗ると厚みが出る一方、過度の熟度はキレを損なう可能性——生産者のブレンディング方針を確認。

  • スティル白の多様化:シャルドネとバッカス中心に、ソラリス等の耐病性品種の試みも視野に。WineGBザ・タイムズ

  • 産地の広がり:ケント、サセックス、エセックスが層を厚く。北方産地の挑戦も続く。WineGB


タイムラインで掴む英国ワイン

  • 2018:暑く乾いた夏で“記憶に残る収穫”。

  • 2023:史上最大の収穫量を記録。ガーディアン

  • 2024:長雨・病害で広範な減収。Decanter

  • 2025:暑く乾き、春霜回避。豊作期待とリスク意識が共存。Country Life


参考記事

イギリスのワイン生産者たちは、猛暑がブドウの成長を促したことで豊作を祝っています。
出典: https://www.dailymail.co.uk/news/article-15006007/British-winemakers-crop-weather-grape-growth.html?ns_mchannel=rss&ito=1490&ns_campaign=1490

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