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「ゼロから会話」より「狭く深く自動化」:JulesとGemini CLIの住み分け : 競争が激化するAIツール市場

「ゼロから会話」より「狭く深く自動化」:JulesとGemini CLIの住み分け : 競争が激化するAIツール市場

2025年10月04日 00:34

“チャットの中のAI”から“ツールチェーンのAI”へ

10月2日(米国時間)、Googleのコーディングエージェント「Jules」が、開発者の手元にぐっと近づいた。新しいコマンドラインツール「Jules Tools」と公開APIの提供により、JulesはウェブUIの外に出て、端末・CI/CD・Slackといった既存の導線の中で動き始める。これは「AIに聞く」から「AIに回しておく」への移行を後押しするアップデートだ。TechCrunch


Julesは“非同期(async)”志向のエージェント。リポジトリをCloud VMに複製し、計画を提示、承認後に変更差分を作ってPRを投げる。IDEの補完ツールではなく、課題単位でコードを進める相棒という設計思想である。InfoQ



Jules Tools:端末から「回す・覗く・止める」

Jules Toolsはnpmで入る軽量CLIだ(npm install -g @google/jules)。端末からタスク起動、ログ/進捗の確認、TUIでの一覧・新規作成などができ、他CLIとつなげた自動化も想定されている。たとえばGitHub Issuesを流し込み、そのままJulesに割り当てる──といった“配達経路”が端末内で完結する。Google Developers Blog


Googleは同時にJules APIへのアクセスも開放。Slackでのバグ報知をトリガーにタスクを起動したり、CI/CDに埋め込んだりと、**「人がいる場所」ではなく「プロセスが流れている場所」**にJulesを置けるようになった。blog.google



Gemini CLIとの“住み分け”

「Julesは“狭く深いタスク実行”、Gemini CLIは“対話的で反復的”」。Googleのプロダクト担当は、両者をこう位置付ける。Julesは計画の承認後は自律的に走り切る前提で、Gemini CLIは会話しながら作業を詰めていくワークフローに向く。**“短距離の自動運転”と“運転支援の対話”**の関係に近い。TechCrunch



実務寄りの改良:メモリ・ファイルセレクタ・環境変数

過去数週間で、設定や品質面の“地味だが効く”改善が続いた。Julesはユーザーの好みや指摘を学習して次のタスクへ適用する「メモリ」、コンテキストを絞れるファイルセレクタ、そして実行時の環境変数管理を提供。結果として、最初の一歩を切るまでの段取りが短くなっている。blog.google



価格とプラン:小さく試し、大きく回す

Julesは3層の料金体系。無料枠は1日15タスク/同時3。上位のPro/Ultraではスループットと同時実行数が拡張される(Jules公式ページには代表的な上限が記載)。TechCrunchは、Google AIの有料階層(Pro/Ultra)と組み合わせる形での価格目安も伝えている。まず無料で“回し方”を体に馴染ませ、費用対効果が見えたら上げるのが現実的だ。Jules

参考(上限の一例):Free=15タスク/日・同時3、Pro=100タスク/日・同時15、Ultra=300タスク/日・同時60。Jules



どこで効く?──3つの“現場シーン”

  1. 依存関係・セットアップの追随
    仕様変更で崩れがちな環境周りの修繕を、課題単位でPRにして返す。CIが回るまでを自動で繋ぐと、**「直して→通して→戻す」**が定常化する。Google Developers Blog

  2. 小粒タスクの連打
    テスト充実、軽いリファクタ、表層の改善。10個の小さなTODOをパイプで投げ、並列にPR化。人はレビューと合体の判断に集中できる。Google Developers Blog

  3. Slack→課題→PRの自動導線
    Slackの報告をトリガーにAPI経由でJulesを起動、PR到着までをつなぐ。**“報告→修正の反射神経”**を高める使い方だ。blog.google


SNSの反応:熱気と冷静の間

 


  • 期待派: TechCrunchの告知ポストやJules公式Xは、CLI公開と統合の広がりを速報。**「端末に来た」**こと自体が歓迎ムードを生んだ。X (formerly Twitter)

  • 慎重派(Hacker News):

    • 「購読モデルが**“ややこしすぎる”**」(Google AI/Workspace/Vertex AIの関係に戸惑い)という指摘。Hacker News

    • 「プレビュー期に品質が厳しかった」との回顧。環境の不安定さやPR品質への不満も。Hacker News

    • 一方で、「小さく刻んだ課題を回す前提なら有用。検証の自動化と強い課題記述が鍵」という運用知見も共有されている。Hacker News

SNS全体のトーンは、「実験の道具から実務の歯車へ──ただし運用設計が成否を分ける」という地点に収束しつつある。



競争地図:IDE内補助 vs. エージェント自律

Julesの“非同期エージェント”路線は、IDE内での補完・対話に強いツール(GitHub Copilot、Claude Code等)と補完関係にある。加えて、2025年は**“バイブコーディング”を掲げる新顔や、エンタープライズ向けエージェント(SalesforceのAgentforce Vibesなど)も台頭。誰が“開発の主導権”を握るかの競争は、UIの快適さからプロセス統合力**へ軸足を移しつつある。TechCrunch



リスクと限界:黒子に徹させるために

  • 監督負荷とモバイル通知の弱さ
    止まったときはユーザーに助けを求める設計だが、モバイルのネイティブ通知は未対応。“見守り方”の整備が依然重要だ。TechCrunch

  • GitHub依存の脱却は検討中
    他ホスティングやVCSレス運用の要望は把握しているが、現時点では課題。インフラ自由度は今後の焦点。TechCrunch

  • 品質のばらつき
    HNの体験談にもばらつきが残る。**検証ループ(テスト/リンタ/レビュー)**で“事故らない回し方”を仕組みに組み込むことが肝だ。Hacker News


現場導入のヒント(最短ルート)

  1. 小粒タスクから開始:依存更新・軽リファクタ・テスト充実をFree枠で回す。体感KPI(PR採用率、修正所要時間)を計測。Jules

  2. “計画→承認→PR”の標準化:Issueテンプレ/PRテンプレ/CIチェックを整備。人の判断はレビューに集中。blog.google

  3. Slack→API→CIの自動配線:通知→起票→実行→PR→デプロイ待機まで一気通貫。MTTR短縮に効く。blog.google

  4. CLI×既存ツール連携:ghやjqなどとパイプでつなぎ、“人の1行”でAIを走らせる。Google Developers Blog

  5. メモリと環境変数を活用:繰り返し注意点や規約を“覚えさせ”、チームの流儀を反映。blog.google


まとめ:AIが“主役”になるのではなく、“流れ”の中に座る

Julesのアップデートは、AIを新しい画面に閉じ込めるのではなく、既存の流れに座らせる方向性だ。端末、API、CI/CD、Slack──開発者の“筋肉記憶”が染み付いた動線にAIを定着させる。


競争は激化するが、勝負の決め手はモデルの強さ×運用設計。小さく始めて、勝ち筋のあるタスクに集中させ、検証とレビューの回路を磨く。そこで初めて、“人がやるべき大きな仕事”に時間が戻ってくる。TechCrunch


参考記事

GoogleのJulesが開発者のツールチェーンに参入、AIコーディングエージェント競争が激化
出典: https://techcrunch.com/2025/10/02/googles-jules-enters-developers-toolchains-as-ai-coding-agent-competition-heats-up/

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