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Google検索が“話せる”時代へ——AI音声チャット機能「Search Live」が米国で公開テスト開始

Google検索が“話せる”時代へ——AI音声チャット機能「Search Live」が米国で公開テスト開始

2025年06月19日 12:15

はじめに

「検索窓にキーワードを入力する」——何十年も変わらなかった検索のユーザー体験が、ついに声と会話によって塗り替えられようとしている。Googleは2025年6月18日(米国時間)、Google Labs参加者を対象に、AIモードの新機能「Search Live」を公開テストした。Geminiを基盤とする音声チャットボットがユーザーと自然な対話を行い、画面上には関連リンクが並ぶ。AndroidでもiOSでも利用可能で、追加料金は不要。競合他社の動きや日本市場への影響も含め、本稿ではその詳細と課題、展望を読み解く。theverge.com



1. Search Liveとは何か

Search Liveは「AI Mode」に統合された音声対話型インターフェースだ。従来のGoogle音声検索は質問を読み上げても、回答はテキストで返ってくる仕様だった。新機能では、AIが人間に近い声で返答し、ユーザーは追加質問や言い換えを重ねながら情報を掘り下げられる。さらに回答下部に表示されるウェブリンクから一次情報へジャンプできるため、“ブラックボックス回答” への不安を軽減する設計だ。heise.de



2. 技術的背景—Gemini 2.5 Flash-Liteの最適化

本サービスはGemini 2.5 Flash-Liteとされる高速・軽量モデルをベースに、検索インデックスとダイレクトに連携するカスタム版Geminiを使用しているとGoogleは説明する。Gemini 2.5は複数モーダル(テキスト・画像・音声)に対応し、推論スピードを重視した設計が特徴だ。音声認識には独自のオンデバイス音響モデルが併用され、遅延を300ms以下に抑え、会話の“間”を感じさせない体験を実現している。blog.google



3. 従来の音声アシスタントとの違い

  • リアルタイム双方向性
    従来のGoogle Assistantは定型コマンド中心だったが、Search Liveは文脈保持と追問に強く、長さ制限も緩い。

  • 検索結果との直結
    回答と同時に出典リンクを列挙し、ファクトチェックが容易。

  • マルチタスク継続
    背景で会話を保持し、別アプリに移動しても対話が途切れない。

  • 視覚入力の拡張予定
    近日中にカメラで映した対象をAIが説明する機能を実装予定。theverge.com



4. 競合動向:OpenAI・Anthropic・Apple

2024年OpenAIはChatGPTにVoice Modeを導入し、2025年前半にはマルチリンガル対応を拡大。AnthropicもClaude 3で音声対話をβ公開した。AppleはWWDC 2025でSiriの「Cognos」アップグレードを予告し、自然対話と端末内LLMを統合すると噂される。こうした動きは、検索と音声UIが同時に進化する“ポストキーワード時代”の到来を示唆する。theverge.com



5. ユーザー体験:具体的ユースケース

シーンSearch Liveの活用例期待効果
旅行準備スーツケース内でリネンがシワにならないコツを質問参考リンク付きハウツーを即取得
料理冷蔵庫の余り物を読み上げてレシピ提案を受ける買い足しリストも生成
勉強歴史用語の定義→深堀り質問→関連サイト閲覧対話形式で理解度向上
視覚サポート(予定)カメラで植物を映し「名前は?」と質問その場で識別+育て方を提示




6. プライバシーと倫理課題

音声データはクラウド送信され、会話履歴も保存されるため、GDPRや日本の個人情報保護法との整合性が必須だ。Googleは「データは広告ターゲティングに使用しない」と説明するが、誤情報拡散のリスクや第三者音声の誤収集など未解決の課題も多い。欧州での提供時期が未定なのも規制対応の難しさを物語る。heise.de



7. 日本市場へのインパクト

  • 検索広告モデルの再設計:音声回答中心になると、従来のリンククリックベース広告はCTRが低下する可能性。

  • 高齢者・視覚障害者のUX向上:キーボード操作が難しい層に恩恵。

  • 放送業界との棲み分け:音声でニュースや解説を得る行為がポッドキャストやラジオと競合。

  • 企業のSEO戦略:FAQ形式や会話的コンテンツが重要度を増し、“Voice SEO”が必須になる。


日本語モデル精度や方言対応、ストア審査などの理由で正式ローンチは早くても2026年以降との見方もあるが、同社は「グローバル展開を念頭に最適化中」としている。


まとめ

Search Liveは「検索=打つ/読む」という20世紀的パラダイムを「話す/聴く」へと一変させる変革の第一歩だ。Gemini 2.5 Flash-Liteを核に、高速・双方向・マルチモーダルを兼ね備えた音声検索は、日常の情報探索を“会話”へと自然に取り込む。

競合も含め、音声ファースト時代のUXとビジネスモデルの再構築が始まった今、私たちが情報と向き合う姿勢そのものが問われている。



参考記事一覧

  1. Heise Online「Google erlaubt sprachliche Unterhaltung mit KI-Chatbot in der Live-Suche」(2025年6月18日) heise.de

  2. Google Blog「Search Live: Talk, listen and explore in real time with AI Mode」(2025年6月18日) blog.google

  3. The Verge「Google tests real-time AI voice chats in Search」(2025年6月18日) theverge.com

参考記事

Googleはライブ検索でAIチャットボットとの音声対話を許可
出典: https://www.heise.de/news/Google-erlaubt-sprachliche-Unterhaltung-mit-KI-Chatbot-in-der-Live-Suche-10452190.html?wt_mc=rss.red.ho.ho.rdf.beitrag.beitrag

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