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TikTok・Instagram・YouTubeがSearch Consoleに登場? 検索データで読み解くSNS戦略の新常識

TikTok・Instagram・YouTubeがSearch Consoleに登場? 検索データで読み解くSNS戦略の新常識

2025年12月10日 00:06

Google検索とSNSがついに「同じダッシュボード」に並ぶ日

2025年12月8日(米国時間)、GoogleはSearch Console Insights(サーチコンソール・インサイト)にソーシャルメディア指標を統合する実験的アップデートを公式ブログで発表しました。これにより、ウェブサイトだけでなく、関連付けられたソーシャルチャネルのパフォーマンスも、Search Console上で一元的に確認できるようになります。Google for Developers


WebProNewsの記事では、このアップデートによって、YouTubeやX(旧Twitter)、その他のソーシャルプロフィールへのクリック数やインプレッション数などが、Google検索からのトラフィックとしてひとつのレポートにまとまると説明しています。WebProNews

これまで「サイトはSearch Console」「SNSは各プラットフォームのアナリティクス」と分断されていた世界が、徐々につながり始めた瞬間と言えるでしょう。



1. Search Console Insightsとはそもそも何か

Search Console Insightsは、コンテンツ制作者やサイト運営者向けに設計された「ダイジェスト版」レポートです。通常のSearch Consoleレポートよりもビジュアルでわかりやすく、

  • どの記事がよく読まれているか

  • どんな検索クエリから流入しているか

  • Discoverや動画検索からどれくらい来ているか

といった情報を、ひと目で把握できるようにしたものです。2025年のアップデートでは、GA4との統合ビューやトレンドコンテンツの強調など、インサイトの強化が続いていました。Wide Ripples


今回の「ソーシャル指標の統合」は、その延長線上にある大きな一歩です。これまで“Webコンテンツ中心”だったインサイトに、“ソーシャルコンテンツ”が正式に入ってくることで、コンテンツマーケティングの全体像を同じ画面で見られるようになります。



2. 今回のアップデートで何ができるようになるのか

Google Search Central Blogによると、今回の「social channels in Search Console」実験で新たに見られる指標は大きく4つに整理されています。Google for Developers

  1. Total reach(総リーチ)

    • Google検索から、あなたのソーシャルチャネル(例:YouTubeチャンネル)へ送られたクリック数とインプレッション数の合計。

  2. Content performance(コンテンツパフォーマンス)

    • 検索結果に表示されたソーシャル側のページ(動画・プロフィール・投稿など)のうち、

      • 特にパフォーマンスの良いもの

      • 伸びている/落ちているもの
        をハイライト。

  3. Search queries(検索クエリ)

    • どんな検索語句が、ユーザーをあなたのソーシャルプロフィールへ導いたのかを一覧表示。

    • トレンドクエリも表示されるため、「いま何が求められているか」を素早く察知できます。

  4. Audience location(オーディエンスの位置情報)

    • 検索結果からソーシャルチャネルにクリックしてきたユーザーの国別データ。

    • どの地域で自分のブランド/クリエイターが検索されているのかを把握可能。


WebProNewsの記事では、これらに加えて、Discoverや画像検索など、従来のサイト向けインサイトと同様に追加ソースからのトラフィックも統合的に見られる点が強調されています。WebProNews



3. どのSNSが対象? 公式発表と実装の“微妙なズレ”

公式ブログは「いくつかのソーシャルチャネル」とやや抽象的な書き方をしていますが、Search ConsoleチームのDaniel Waisberg氏はX(旧Twitter)で、最初の対象として TikTok・Instagram・YouTube の3つを挙げています。Suzuki Kenichi


一方で、WebProNews記事や一部メディアでは「YouTubeやX、その他のプロフィール」といった表現も見られ、現時点では「どのチャネルがどの地域・どのアカウントで有効なのか」について、情報が完全には揃っていない印象です。WebProNews


また、

  • この機能はまだ**実験(experiment)**段階であり、

  • Search Consoleが自動的に関連付けを検出した一部のサイトにのみロールアウトされている

と明言されています。Google for Developers


現時点では、自分から任意のSNSアカウントを追加することはできず、「Google側が検出→提案されたチャネルを承認して紐付ける」という流れです。Suzuki Kenichi



4. SNS上の反応:歓迎ムードと慎重論が交錯

今回の発表は、X(旧Twitter)やLinkedInなどのSNSでもすぐに話題になりました。


4-1. 歓迎する声

  • Search Console公式アカウントおよびSearch Central Blogへのリンクを共有するポストが多数投稿され、「ついに検索とソーシャルの橋がかかった」と歓迎する声が目立ちます。X (formerly Twitter)

  • 特にSEOコンサルタントやエージェンシーのアカウントは、「クライアントレポートの工数が下がる」「無料でここまで見られるのは大きい」といったポジティブなコメントを投稿しています。これはSearch Engine LandやArctic Publicationsなどの解説記事のトーンとも一致しています。Search Engine Land

日本語圏でも、鈴木謙一氏のブログで「Social data in Search Console, woohoo!」というWaisberg氏のポストを引用しつつ、このアップデートを歓迎する記事が公開されるなど、SEO界隈ではおおむね前向きに受け止められている印象です。Suzuki Kenichi


4-2. 懸念・ツッコミどころ

同時に、SNS上では以下のような冷静な視点も共有されています。

  • 「Xは対象じゃないの?」問題
    Waisberg氏のポストではTikTok・Instagram・YouTubeが明示されていますが、X(旧Twitter)については明言されておらず、日本語ブログでも「Xは対象じゃないみたい」と指摘されています。Suzuki Kenichi

  • インサイトの“深さ”への不満
    Search Consoleが扱うのはあくまで「Google検索を経由したトラフィック」であり、「いいね」「保存」「フォロワー数」といったプラットフォームネイティブの指標までは見られません。WebProNews記事でも、専用SNSツールと比べると追跡できる指標は限定的で、あくまで補完的な位置づけだと指摘されています。WebProNews

  • 実験段階ゆえの不安定さ
    フランスのSEOメディアAbondanceは、この機能を「初期実験」であり、Search Console内のフィードバックボタンから積極的に意見を送るようユーザーに促していると報じています。Abondance


SNS全体で見ると、「待ち望んだ機能がようやく来た」という期待と、「まだ本番でガンガン使うには早いかも」という慎重さが共存している状況と言えるでしょう。



5. マーケターにとっての具体的なメリット

それでは、実務レベルでは何が嬉しいのでしょうか。WebProNewsの記事や各種解説を踏まえて、代表的なユースケースを整理してみます。WebProNews


5-1. キャンペーンの“全体像”を一画面で確認

例えば、

  • 自社ブログで特集記事を公開し、

  • 同時にYouTube動画とInstagramリールで告知し、

  • Discoverや検索結果の動画枠にも露出している

といった状況は、今や珍しくありません。これまでは、

  • Search Console → サイトの検索流入

  • YouTube Studio → 動画の視聴と外部流入

  • Instagramインサイト → リーチと保存数

と別々に開いて比較する必要がありました。


しかし、新しいSearch Console Insightsでは、少なくとも「Google検索経由のトラフィック」に関しては、

  • サイトページ

  • 動画やリールなどのソーシャルコンテンツ

を同じレポート上で比較できます。「ブログ記事とYouTubeのどちらが“検索”から多く人を連れてきているのか」が、1つのグラフで見えるイメージです。


5-2. ソーシャルコンテンツの“検索キーワード”がわかる

これまでは、「SNSコンテンツがどんな検索クエリで見つかっているのか」を知る手段はほぼありませんでした。新しいインサイトでは、

  • ソーシャルチャネルに流入した検索クエリ

  • トレンドになっている検索クエリ

がカードとして表示されるため、たとえば「イヤホンのレビュー動画が “best wireless earbuds review” というクエリで伸びている」といった気づきを得られます。WebProNews


これは、そのまま次の動画・次の投稿の企画に直結しますし、サイト側の新規記事テーマとしても活かせます。


5-3. 地域別の人気チャネルを見極めてローカライズ

Audience location情報は、SNS戦略の地域最適化にも役立ちます。たとえば、

  • 日本語ブログは日本からの検索が中心

  • しかしYouTubeチャンネルは、意外にも東南アジア諸国からの検索流入が多い

といった状況が可視化されれば、

  • 動画だけ英語字幕を厚くする

  • 東南アジア向けキャンペーンはYouTube中心で展開する

など、チャネルごとに国別戦略を切り分ける判断材料になります。WebProNews



6. 導入・設定面でのポイントと注意事項

現時点で押さえておくべき仕様上のポイントを整理します。Google for Developers

  1. 完全ロールアウト前の「実験」扱い

    • すべてのサイトで使えるわけではなく、Googleが自動判定した一部サイトに先行で提供。

    • 対象サイトのSearch Console Insights内に「ソーシャルチャネルを追加しますか?」というプロンプトが表示される。

  2. ソーシャルチャネルはGoogle側が自動検出

    • サイトとSNSチャネルの関連は、構造化データやプロフィールリンクなどから自動的に推定される。

    • 現段階では、ユーザーが任意のSNSハンドルを好きなだけ登録することはできない。

  3. 対応プラットフォームは徐々に拡大見込み

    • 公開されている情報では、まずTikTok・Instagram・YouTubeからスタート。Suzuki Kenichi

    • XやFacebook、LinkedInなど他プラットフォームへの対応は、現時点では明言されていない。

  4. プライバシー・規制面への配慮

    • レポートはあくまで集計(aggregated)、匿名化(anonymized)されたデータに基づきます。

    • とはいえ、地域別データなどを扱う以上、GDPR等の規制も意識し、データの取り扱いには注意が必要です。WebProNews


7. 既存のSEO機能とのシナジー:ブランドクエリ・AIレポートとの連携

2025年秋には、Search Consoleにブランドクエリフィルタが追加され、ブランド指名検索と一般キーワードを分けて分析できるようになりました。Google for Developers


さらに、Search Console全体にはAIベースのレポート構成機能が導入され、「○○国からのソーシャルチャネルへのインプレッションを教えて」といった自然文でレポートを生成する実験も進んでいます。WebProNews


これらと今回のソーシャル指標を組み合わせることで、例えば次のような分析が可能になります。

  • 「ブランド名で検索してきたユーザーのうち、どの国でYouTubeチャンネルへの流入が多いか」

  • 「新商品のハッシュタグを含むクエリで、Instagramリールとブログ記事のどちらが検索から多く流入を獲得しているか」

これは、ブランド構築(ブランディング)とパフォーマンスマーケティングを横断した分析を行う上で、かなり強力な武器になります。



8. 今後の展望:生成AI時代の“ソーシャル×検索”のハブへ

WebProNewsの記事は、今回のアップデートを「SEOとソーシャルを結びつけるゲームチェンジャー」と位置づけています。WebProNews

さらに、Search Engine Roundtableなどのレポートでは、Gemini Liveモードのような会話型検索体験において、ソーシャルコンテンツがより大きな役割を果たしうることが指摘されています。WebProNews


生成AIを用いた検索体験では、

  • ブログ記事

  • 動画

  • SNS投稿

などがミックスされた回答が生成され、ユーザーには「ひとつの答え」として提示されます。このとき、

  • どのチャネルがどのクエリに対して強いのか

  • どの地域でどのフォーマットが好まれているのか

を横断的に理解できるSearch Console Insightsは、「生成AI×検索×SNS」の時代の中枢ダッシュボードになり得ます。


もちろん、現時点ではまだ実験段階であり、計測できる指標も限定的です。しかし、

  • Search Console側にソーシャル指標が入ってきたこと

  • それが公式に「インサイト」の一部とみなされたこと

は、今後の数年を見据えたときに非常に大きな意味を持つでしょう。


SNSの投稿が「バズったかどうか」だけでなく、「検索エコシステムの中でどんな役割を果たしているのか」を理解する――。今回のアップデートは、その第一歩だと言えます。



参考記事

Google、ソーシャルメディアの指標をSearch Console Insightsに統合
出典: https://www.webpronews.com/google-integrates-social-media-metrics-into-search-console-insights/

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