米政府が「100フィート級・三角形UFO映像」を調査へ 軍事基地上空で撮影された“未公開の2本”とは

米政府が「100フィート級・三角形UFO映像」を調査へ 軍事基地上空で撮影された“未公開の2本”とは

米国で再び、未確認異常現象「UAP」をめぐる議論が熱を帯びている。

今回注目を集めているのは、2023年にコロラド州の軍事施設付近で撮影されたとされる2本の動画だ。

映像には、幅およそ100フィート、約30メートルにも達するとされる巨大な三角形の飛行物体が映っているという。しかも目撃情報によれば、それは単に空に浮かんでいたわけではない。山岳地帯を移動し、雲の中へ入り込むような動きを見せ、まるで周囲の環境を利用して姿を隠しているかのように見えたとされている。

これまで映像は一般公開されていない。

しかし、この動画をめぐる報道を受け、米国防当局が正式に調査に乗り出していることが明らかになった。

政府が確認しようとしているのは、「宇宙人の乗り物が存在するか」ではない。現段階で中心となっている問題は、そもそも報道されている2本の動画がどこにあり、どのような扱いを受けているのか、そして公開可能な情報が存在するのかという点だ。

その違いは非常に重要だ。

「政府が調査している」という事実と、「政府がUFOを本物だと認定した」という話はまったく別だからである。

それでも、米政府が自ら調査を公言したことで、この出来事は単なるネット上のUFO談義とは異なる段階へ進み始めている。


2023年、2夜連続で撮影されたとされる謎の物体

発端となったのは2023年に起きたとされる出来事だ。

情報源の証言によると、米軍関係者が個人所有の携帯電話を使い、2夜連続で正体不明の飛行物体を撮影したという。

物体は巨大な三角形だったとされている。

推定サイズは約100フィート。一般的な旅客機ほど巨大ではないものの、ドローンや小型航空機とは明らかに異なる規模になる。

さらに奇妙なのが、その飛行方法だ。

報道では、物体はコロラドの山岳地帯を移動しながら、雲を利用するように姿を隠していたと伝えられている。

仮にこの説明が正確なら、当然いくつもの疑問が浮かぶ。

通常の航空機だったのか。

米軍が秘密裏に開発している次世代航空機だったのか。

外国の偵察システムだった可能性はないのか。

あるいは、撮影条件や距離によって形状や動きが通常とは違って見えただけなのか。

そしてUFO研究者たちが最も期待する、「既知の航空技術では説明できない何か」だったのか。

現時点では、そのどれとも断定できない。

最大の理由は単純だ。

肝心の動画が公開されていないからである。


映像には具体的なファイル番号まで存在すると報道

New York Postによると、この2本の動画は空軍特別捜査局、AFOSIのコロラド側組織に保管されていると情報源が説明している。

記事では、映像に関連するとされる番号として「IRR1669S015524」と「IRR1669S005024」も報じられている。

具体的な番号が示されているため、一見すると映像の存在そのものが確認されたかのようにも見える。

しかし、ここでも注意が必要だ。

現段階で米政府が公に認めたのは、New York Postが報じた内容について調べているというところまでであり、未公開動画の内容を政府自身が正式に検証し、「そこには100フィートの三角形物体が映っている」と認定したわけではない。

この事件を理解するうえで、最も重要なポイントの一つだろう。


政府報道官「調査している」

一方で、この話を単純な噂として片づけられなくなった理由もある。

米国防当局のジョエル・バルデス報道官は、報道を受けて政府チームがこの件を調べているとXで表明した。

 

さらに、何らかの情報が判明した場合には、政府のUAP情報公開プログラム「PURSUE」を通じて公開すると説明している。

PURSUEは「Presidential Unsealing and Reporting System for UAP Encounters」の略称で、米政府が保有するUFO・UAP関連資料を公開するための仕組みだ。

2026年に入ってから、政府はこのシステムを通じて複数回にわたりUAP関連資料を公開している。

つまり今回の調査で新たな資料や映像が公開可能と判断された場合、将来的にPURSUE上へ掲載される可能性が出てきたことになる。

ただし、現時点で公開時期は決まっていない。

「調査する」という発表が、そのまま「近日公開」を意味するわけでもない。

UFOに関する情報公開では、この時間差が過去にも強い不満を生んできた。

今回も、期待が先行しすぎることには注意が必要だ。


すでに政府資料には「透明な三角形」が登場

興味深いのは、今回報じられた2本の動画とは別に、米政府が2023年のコロラド州で発生した三角形UAPの目撃記録をすでに公開していることである。

PURSUEの第5弾資料には、「Dark Translucent Triangle」と呼ばれる記録が含まれている。

これは2023年にコロラドスプリングスで目撃されたとされる事例で、FBI関連資料として公開されたものだ。

証言した元政府関係者は、自宅付近の上空を三角形の物体が通過するのを目撃したという。

証言によれば、物体はほぼ透明、あるいは半透明に見え、輪郭周辺が揺らいでいた。

水中にある物体を見ているような視覚的な歪みがあり、通常の航空機に見られる翼やエンジン部分も確認できなかったとされている。

さらに飛行音がほとんどなかったという証言も記録された。

目撃時間自体は短く、写真や動画は残されなかった。

政府公開ページに掲載されている三角形の画像も、実際の写真ではなく証言をもとに作成されたデジタルレンダリングである。

ここも誤解してはいけない。

政府サイトに三角形UFOの画像が掲載されているからといって、その画像そのものが実際のUFO写真という意味ではない。

あくまでも目撃者の説明を視覚化した資料だ。


今回の「2本の動画」と同じ物体なのか

ここで自然に浮かぶ疑問がある。

2023年のコロラドで報告された「透明な三角形」と、今回問題となっている「100フィート級の黒い三角形」は同一のものなのだろうか。

時期と地域、そして三角形という形状には共通点がある。

しかし、現在公開されている情報だけで両者を直接結びつけることはできない。

目撃日時や具体的な場所、飛行経路など、比較に必要な詳細情報が不足している。

似た証言が複数存在するという事実は興味深いが、「似ているから同じ物体」と結論づけるのは早計だ。

むしろ、この点こそ今後の資料公開で確認すべきポイントになる。


なぜ「三角形UFO」はこれほど人々を引きつけるのか

UFO史に詳しくなくても、「黒い三角形」という言葉にどこか聞き覚えがある人は少なくないだろう。

巨大な三角形、機体の角に配置された光、低速飛行、そして静かな移動。

こうした特徴を持つUFOの目撃談は何十年も前から世界各地で語られてきた。

そのため今回のコロラドの報告も、過去の「ブラック・トライアングル」と呼ばれる一連の目撃談と関連づける声がSNSでは少なくない。

ただし、三角形という形は未知の宇宙船だけに限定されるものではない。

軍事航空の世界でも、レーダー反射を抑えるステルス技術などとの関係から、独特な平面形状を持つ航空機は存在する。

そのためUFO研究コミュニティでは以前から、「ブラック・トライアングルの一部は秘密軍用機なのではないか」という説も根強い。

今回の物体が仮に実在したとしても、その正体が地球外文明の技術とは限らないのである。


SNSでは「これは大きなニュース」と期待する声

今回の報道はRedditのUFOコミュニティなどでも話題になった。

 

特に注目されたのは、政府報道官が調査を認めたことだ。

報道直後の投稿では、「政府が本当に調査しPURSUEで公開するなら大きな進展だ」と期待する反応が見られた。

「悲観的な人が多いが、今回は期待したい」といった趣旨の意見もある。

UAP情報公開を長年求めてきた人々にとって、単に匿名情報源から「映像が存在する」と言われるだけではなく、政府側が報道を認識し、調査すると公言した意味は大きいようだ。

また、PURSUEですでに複数の三角形目撃資料が公開されていることから、「これまで点として存在していた目撃情報がつながり始めているのではないか」と考えるユーザーもいる。

もっとも、これらはあくまでSNSユーザーの推測であり、政府の結論ではない。


「レンダリングではなく映像を出してほしい」という不満も

一方、UFOに関心の高いコミュニティだからこそ、意外なほど厳しい反応も多い。

PURSUEで公開された三角形UAPの一部が、実写映像ではなく証言をもとにしたデジタルレンダリングだったことについて、「イラストではなく実際の映像を公開してほしい」と不満を示すユーザーがいる。

今回の事件についても同様だ。

「本当に2本の動画があるなら、議論よりまず映像を公開すべきだ」という意見が目立つ。

これはUFOを信じるか信じないか以前の問題でもある。

映像が存在するのであれば、撮影日時、元ファイル、解像度、位置情報、撮影機器、編集履歴などを検証することで、初めて科学的・技術的な議論が可能になる。

SNSに再圧縮された短い動画だけでは、正体不明の光や物体について確実な判断を下すことは難しい。

まして生成AIや高度なVFXが一般化した現在、「映像がある」というだけでは決定的な証拠にはならない。

だからこそ、元データを含めた公開を求める声が強くなっている。


「極秘軍用機なのでは」という現実的な推測

SNSでは、地球外生命体よりも米軍の秘密航空機ではないかと考えるユーザーもいる。

特に軍事基地周辺という場所は、その推測を強めている。

もし新型航空機や偵察プラットフォームが試験されているのであれば、その詳細が機密指定されるのは不自然ではない。

さらに、三角形やデルタ形状は航空機設計で実際に使われてきた。

このため、「本当に異常な物体が存在したとしても、それは人類製かもしれない」という見方が一定数存在する。

一方、それに対しては「通常の秘密航空機なら、なぜ何年にもわたって類似した三角形UFOの証言が続いているのか」という疑問も投げかけられている。

議論は平行線だ。

そして現在公開されている情報では、どちらの説を支持するにも材料が足りない。


懐疑派が重視する「映像の出所」

UFO関連の映像をめぐってSNS上で繰り返し指摘されているのが、映像の「プロヴェナンス」、つまり出所や来歴の重要性だ。

ネット上には非常に印象的なUFO映像が大量に投稿されている。

しかし、本物かどうかを判断するためには、映像そのもの以上に「誰が、いつ、どこで、どの機材を使って撮影し、その後ファイルがどのように保管されたか」という情報が重要になる。

あるUFO映像をめぐるReddit上の別の議論では、カメラに映像が残っているという事実だけでは真正性を証明できず、元データが必要だという意見が多く寄せられている。

現代ではCGだけでなく生成AIによっても映像を作成できる。

そのため、信頼できる証拠として扱うには、単なる動画投稿よりはるかに高い検証基準が求められるようになった。

今回の2本が実際に政府機関によって保管されているオリジナルデータなのであれば、その点だけでも一般的なSNS動画とは事情が大きく異なる可能性がある。

だからこそ、その所在と真正性を政府が確認できるかどうかが注目されている。


「UAP=宇宙人」ではない

今回のニュースで最も避けるべきなのは、「米政府が宇宙人の存在を認めようとしている」と短絡的に解釈することだろう。

UAPとは、現時点で正体を特定できない異常現象を示す言葉である。

「未確認」とは「地球外文明」と同義ではない。

実際、米政府のUAP調査機関AAROが公開している事例には、後の分析で気球や鳥などと判断されたケースも存在する。

一方で、データ不足などの理由で未解決のまま残されている事例もある。

AAROは現在も、政府として地球外技術を示す検証可能な証拠を確認していないとの立場を示している。

つまり科学的には、

「正体が分からない」

ことと、

「宇宙人の乗り物である」

ことの間には非常に大きな距離がある。

今回の三角形物体についても同様だ。


それでも今回が重要な理由

では、宇宙人だと証明されたわけでもない今回の話題に、なぜこれほど注目が集まるのか。

理由は「何が飛んでいたのか」だけではない。

政府がどのように情報を管理し、どこまで公開するのかという透明性の問題が含まれているからだ。

仮に物体の正体が気球や通常航空機だったとしても、軍事施設の近くで正体不明の物体が確認されていたなら、安全保障上は検証する価値がある。

外国製の監視機器なら国家安全保障の問題になる。

秘密軍用機なら、なぜUAPとして報告されたのかという問題が残る。

センサーの誤認や目撃者の錯覚だったなら、その原因を分析することで将来の誤認防止につながる。

そして既存技術で説明できない物体だったなら、科学的にも安全保障上も極めて重要な研究対象となる。

どの結論に転んでも、調査する価値はあるということだ。


最大の焦点は「2本の動画が公開されるか」

結局のところ、この事件の今後を左右するものは極めてシンプルだ。

報じられた2本の動画が確認されるのか。

そして公開されるのか。

政府報道官は、調査によって明らかになった情報をPURSUEで公開すると説明している。

しかし、公開時期は示していない。

映像が存在しても、軍事施設の位置、撮影システム、作戦能力、人物情報など安全保障上の理由から、そのまま公開できない可能性もある。

部分的な映像だけが公開される可能性もある。

あるいは調査の結果、報道された情報と実際の記録に食い違いが見つかることも考えられる。

現段階ではすべて可能性の話にとどまる。

だからこそ今回の出来事で本当に注目すべきなのは、「三角形UFOが宇宙人だったのか」という結論を急ぐことではない。

米政府がどこまで確認できるのか。

元映像が存在するのか。

存在するなら、どこまで公開できるのか。

そして公開されたデータが第三者の検証に耐えられるものなのか。

そこにある。

2023年のコロラドの夜空を飛んだとされる巨大な三角形。

それが未知の航空機だったのか、秘密兵器だったのか、何らかの誤認だったのか、それとも現在の常識では説明できないものだったのか。

答えはまだ出ていない。

ただ一つ確かなのは、かつてなら噂話として消えていたかもしれない「三角形UFO」をめぐる情報を、現在は政府自身が調査対象として扱い、公開制度まで用意しているということだ。

次の焦点は、新たな証言ではない。

実物のデータである。

もし2本の映像がPURSUE上で公開されれば、この事件は初めて本格的な検証のスタートラインに立つことになるだろう。



出典URL

New York Post(2026年8月15日)
米国防当局が、コロラド州の軍事基地付近で撮影されたとされる2本の三角形UFO動画について「調査している」と報じた記事。動画の概要、ファイル番号、PURSUEでの公開方針などの情報源。
https://nypost.com/2026/08/15/us-news/department-of-war-investigating-triangle-ufo-videos-after-post-report-will-release/

New York Post(2026年8月8日)
100フィート級の黒い三角形物体を映したとされる2本の未公開動画についての先行報道。軍関係者が2023年に2夜連続で撮影したとの主張や、AFOSIで保管されているとする情報などを報じている。
https://nypost.com/2026/08/08/us-news/ufo-over-colorado-base-in-video-air-force-wont-share-sources/

米政府 PURSUE公式UAP公開ページ
米政府が公開しているUAP関連資料の公式アーカイブ。「Dark Translucent Triangle」「Large Triangle with Red Lights」など、2023年コロラドスプリングスに関連する三角形UAP資料も掲載されている。
https://www.war.gov/ufo/

New York Post(2026年8月7日)
元政府関係者が2023年、コロラドスプリングス上空で半透明に見える三角形物体を目撃したというFBI資料について報じた記事。今回の未公開2動画とは別の事例として参照。
https://nypost.com/2026/08/07/us-news/ex-pentagon-employee-described-seeing-translucent-triangle-fly-overhead-in-2023-ufo-sighting/

ジョエル・バルデス米国防当局報道官のX投稿
New York Postの報道について政府チームが調査しており、判明した情報があればPURSUEで公開すると表明した投稿。
https://x.com/JoelValdezDOW/status/2086249237654765932

Reddit・r/UFOsでの関連スレッド
未公開の100フィート級三角形UFO動画をめぐるSNS上の議論。政府による調査への期待、映像公開を求める声、軍用機説や情報の真正性を問う反応などの参考とした。SNS反応は利用者全体を代表する世論調査ではなく、公開投稿の代表例として扱っている。
https://www.reddit.com/r/UFOs/comments/1vjddtb/air_force_refuses_to_release_video_of_100foot/

Reddit・PURSUE Release 05関連スレッド
政府公開資料に含まれた三角形UAPのデジタルレンダリングについて、「画像ではなく実際の高品質映像を公開してほしい」とする反応などを確認するため参照。
https://www.reddit.com/r/UFOs/comments/1vhzrgs/new_from_pursue_release_05_fbi_digital_rendering/

米政府AARO公式サイト
UAPについて科学的・データ主導で調査する米政府機関。政府として地球外技術を示す証拠を確認していないとの現在の公式見解や、気球・鳥などと分析された事例と未解決事例が存在することを確認するため参照。
https://www.aaro.mil/