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老猫の「夜鳴き」はサイン?— その“粗相”は病気の声かも:猫にも認知症、8つの兆候とケア最前線

老猫の「夜鳴き」はサイン?— その“粗相”は病気の声かも:猫にも認知症、8つの兆候とケア最前線

2025年09月05日 00:19

1) 「うちの子、最近ちょっと変?」—気づきは“行動”から

猫にも認知症がある。人間の認知症に相当する「猫認知機能不全症候群(feline cognitive dysfunction)」は、特に高齢期に多く、最初のサインは見た目の“病気らしさ”ではなく細かな行動変化だ。Phys.orgの解説は、飼い主が観察できる8つの兆候を示している。①夜間の大声の鳴きや場違いな発声、②急に甘えん坊・逆にそっけないなど交流の変化、③昼夜逆転など睡眠の乱れ、④トイレ以外での排泄、⑤同じ場所で立ち尽くす・ドアの“反対側”に行くなどの迷い、⑥遊ばない・グルーミングが減るなど活動の変化、⑦隠れる・些細な音に怯えるなど不安、⑧覚えていた場所や手順を忘れる学習・記憶の低下である。フィジ.org


2) まずは“似た症状”を除外する:鑑別が治療の近道

これらの変化は、認知症以外でも起こりうる。Phys.orgは、関節炎や腎疾患など高齢猫に多い疾患との症状の重なりを強調する。例えば関節痛はトイレに行きづらさを招き“粗相”に見えるし、甲状腺機能亢進症は夜鳴きや落ち着きのなさを引き起こす。よって「最近変だな」と感じたら、まずは動物病院で全身チェックを受け、内科疾患・疼痛の除外から始めるのが鉄則だ。フィジ.org


3) 科学はどこまで分かった?—猫は“自然発症”モデル

2025年8月、エディンバラ大学らの研究が、認知症の猫の脳に人のアルツハイマー病と酷似した変化を見出した。具体的にはアミロイドβがシナプスに蓄積し、神経細胞の連結部が傷む。さらに脳の“掃除屋”であるミクログリアやアストロサイトが過剰にシナプスを取り囲み、食作用(シナプス刈り込み)が進んでいた。これは人のアルツハイマー初期で観察される現象と一致する。対象は死亡後に脳を調べた25頭の猫で、自然発症個体を解析した点が大きい。マウスのような遺伝子改変に頼らずに、ヒトに近い病理を再現できる可能性が注目される。メディカルエクスプレスWiley Online Libraryエディンバラ大学


この知見は、猫のケア改善だけでなく、人の認知症研究にも橋を架ける。科学メディアも、猫が治療開発の“鍵”になるかもしれないと取り上げた。Science NewsサイエンスフォーカスThe Independent


4) 飼い主が今日からできる3ステップ

ステップ1:記録する

夜鳴きの時間帯、トイレの回数・失敗場所、うろうろ行動の頻度などを簡単なログに残す。診察時の情報価値が高い。


ステップ2:環境を整える

軽症や健康な高齢猫では、遊び・探索・疑似狩猟遊びで“脳に仕事”を与えると進行を遅らせ得る。ただし重度では環境の急な変更が混乱を悪化させることも。夜間の不安には常夜灯、段差にはステップ、見失いにくいようにベッド・水・トイレの“基点”を固定する。フィジ.org


ステップ3:栄養・サプリの考え方

抗酸化物質(ビタミンE・C)や必須脂肪酸の補給が炎症を抑え、進行を遅らせる可能性がある。ただし現在、科学的エビデンスが確かなのは犬向け配合が中心。猫に犬用製品を与えるのは危険で、α-リポ酸など猫に有害な成分が含まれることがある。使用前に必ず獣医へ。フィジ.org


5) SNSの反応:体験談と“まず鑑別を”の声

今回の話題はSNSでも広がっている。X(旧Twitter)では「#CatDementia」などのタグで、夜鳴き・昼夜逆転・“家の中で迷子”といった体験談の投稿が相次ぎ、見守りカメラの活用や常夜灯の工夫が共有されている。X (formerly Twitter)


Redditでは、長年の飼育者が「夜間の大声」「部屋の隅で立ち尽くす」などの行動とともに、まずは甲状腺機能亢進症や高血圧など可逆的な内科疾患の除外を勧めるコメントが目立つ。中には、サプリで症状が和らいだとする体験談もあるが、これは個人の経験であり、一般化には注意が必要だ。Reddit


メインストリームのメディアもニュースとして拡散。Peopleや英インディペンデント紙は、研究の要旨を一般向けにわかりやすく伝え、多数のリアクションを集めた。People.comThe Independent


6) “8徴候”を見つけたら:受診からケアの流れ

  1. 受診予約:まず血液検査(腎機能、甲状腺、糖代謝など)と身体検査、必要に応じて血圧測定や疼痛評価。

  2. 原因の切り分け:内科疾患や痛みを治療し、それでも行動変化が残る場合に認知機能不全を疑う。

  3. 生活調整:トイレの数を増やす、段差を減らす、夜間の不安対策、見通しのよい導線作り。

  4. 刺激と休息のバランス:軽症では遊びで刺激、重症では“変えない勇気”も。フィジ.org


7) よくあるQ&A

Q. 何歳から注意すべき?
A. 15歳以上で半数超が何らかの兆候を示した報告があり、中には7歳前後から行動変化が見られるケースもある。若い時期からの“脳トレ”や健康管理が有効と考えられる。フィジ.org

Q. サプリは効く?
A. 抗酸化成分・必須脂肪酸の合理性はあるが、猫での確固たるエビデンスは限定的。投与は獣医指導下で。犬用配合の流用は危険。フィジ.org

Q. 人の研究にも役立つ?
A. 猫は自然発症で人と似た“シナプスの異常”を示すため、アルツハイマー研究の有望な動物モデルになり得る。メディカルエクスプレス


8) まとめ—早期気づきと“ほどよい変化”がカギ

認知症は治す病気ではなく、進行を遅らせ生活の質を保つ病気だ。猫も人も、手立ては同じ—早く気づき、無理のない工夫を積み重ねること。今日から「記録する・環境を整える・獣医に相談する」の3点を始めよう。最新研究は、愛猫のケアと人の医療の両方に光を当てている。フィジ.orgメディカルエクスプレス


参考記事

猫も認知症になることがあります。注意すべき8つの兆候はこちらです
出典: https://phys.org/news/2025-09-cats-dementia.html

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