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「外貨残高7億ドル」:アルゼンチン、ドル備蓄消耗で経済的岐路に—新たな財政支援を模索

「外貨残高7億ドル」:アルゼンチン、ドル備蓄消耗で経済的岐路に—新たな財政支援を模索

2025年10月09日 00:03

10月7日(現地)、アルゼンチン財務省がペソ防衛のために外貨を連日売却し、政府の手元資金は「7億ドル程度しか残っていない」とトレーダーが推計した。中央銀行(BCRA)にも推計100億ドル前後の外貨はあるが、IMFとの合意で介入はバンド逸脱時に限られ、容易に使えない。並行(青)レートは1ドル=1500ペソ超、先物は12カ月で最大年率60%の下落を織り込む。10月26日の中間選挙と11月の5億ドル償還を前に、市場は「米国支援は間に合うのか」を値段で問うている。InfoMoney news.bloomberglaw.com



何が起きたのか:数字で読む「燃料計ゼロ寸前」

  • 6営業日連続でドル売り:10月7日までに計少なくとも15億ドルを放出。7日は単日で2.5〜3.3億ドルとの見立て。InfoMoney

  • 財務省の外貨残は約7億ドル:迅速な介入原資はここに集中。枯渇リスクが急速に意識された。ブルームバーグ

  • BCRAの外貨:推計約100億ドル。ただし**IMFの為替バンド(943〜1484ペソ/ドル)**の外でなければ使えない縛りが重い。InfoMoney

  • 為替と先物:並行レートは1500ペソ超、公式は1429.5付近。先物は12カ月で最大60%の減価を示唆。InfoMoney

  • 資本市場の反応:2035年ドル建て国債は56セント近辺へ低下。InfoMoney


背景:米支援“秒読み”のはずが、まだ霞の彼方

米財務長官スコット・ベセント氏は、最大200億ドルのスワップや債券購入の選択肢に言及しつつも、具体化の遅れが市場の神経を逆なでしている。**「米国が直接カネを入れるわけではない」との説明も出ており、期待先行の相場に冷や水を浴びせた格好だ。ワシントンでのカプート経済相との協議は続くが、“いつ・いくら・どうやって”**が決まらない限り、ペソ買い介入の弾切れ観測は消えない。Reuters



なぜ燃えるのか:構造要因と“逆噴射”の力学

  1. ドル需要の粘着性:物価ヘッジ・輸入決済・旅行消費の再開など、ドル需要は政策で押さえ込みにくい。政府は90日転売禁止など規制を追加したが、抜け道は尽きない。InfoMoney

  2. 裁定取引の誘因:一時的な輸出加速で入ったドルが、安いところでドルを買う動機を生み、外貨を再び外へ流す“逆噴射”に。ブルームバーグ

  3. 政治タイムラインの圧力:10/26の選挙と11月の償還が**“デッドライン効果”**となり、投機筋・ヘッジャー双方の守りを固くする。InfoMoney


3つのシナリオ:次の一手は

  • A. 支援が早期に具体化:スワップ・スタンバイ枠・債券買いの三点セットが明示。短期の安定化と並行レート縮小。ただし条件(財政・規制)の上積みが必要。EL PAÍS English

  • B. 介入継続だが薄氷:財務省原資の枯れとともに**“バンド逸脱→BCRA介入”**の発動条件を巡るチキンゲームに。先物カーブはさらに右肩上がり。InfoMoney

  • C. 調整(段階的デバル):公式レートの切り下げで輸出入の歪みを是正。短期は痛み、ただし二重相場の縮減で中期の歪みは軽減。(先物の下落織り込みはこの確率を反映)InfoMoney


マーケットの温度:当座のチェックリスト

  • 為替:公式とパラレルのスプレッドの方向。1,500超の持続性。InfoMoney

  • 先物:**12カ月で〜60%**の減価期待が緩むか。InfoMoney

  • 米国発表:ベセント発言の文言と具体額、協議の里程標。Reuters

  • 債券:2035年など中年限のキャッシュプライス(50台半ば割れはストレス信号)。InfoMoney


SNSの反応:悲観・皮肉・様子見が三つ巴

現地SNSでは、足元の為替・政策をめぐり三つの声が目立つ。

  1. 悲観派:「残る外貨は債務返済にしか回らない。実体経済への効果は乏しい」とする投稿。Reddit

  2. 皮肉派:政権・野党の応酬を茶化しつつ、「11月も1500ペソ」と“定位置化”を嘆くコメント。Reddit

  3. 様子見派:メディア投稿へのスレッドでは「1500ペソ接近」「当局(おそらく財務省)による売り観測」を冷静に共有。Facebook

また、地方メディアの投稿欄には、統治批判や「経済は1500前提で回っている」といった実務目線の声も並ぶ。Facebook

※SNSは多様な個人の発言で構成され、事実と意見が混在します。上記はトピック把握のための概観であり、相場判断は一次情報とデータで裏取りするのが前提です。



取材メモ:時系列の整理(主要日付)

  • 9/23:米側、200億ドル規模のスワップ・枠組みを示唆。EL PAÍS English

  • 10/1〜6:政府が5営業日連続で市場にドル供給。news.bloomberglaw.com

  • 10/6:カプート経済相がワシントン入り。米財務長官と会談。Buenos Aires Herald

  • 10/7:残高7億ドル観測が広がる。6営業日連続の介入に。InfoMoney

  • 10/26:中間選挙。11月:5億ドルの償還期日。InfoMoney


まとめ:最後に残るのは“時間価値”

市場が怖れるのは残弾不足そのものではなく、**政策と資金の“時間軸ミスマッチ”**だ。支援の“設計図”は描かれつつあるが、マネーは設計図では動かない。投資家にできる実務は、①並行レートと政策文言の“差”を見る、②先物カーブのシグナル(減価の前倒しor後ろ倒し)を追う、③国債の現物価格でストレス水準を測る、の三点に尽きる。



参考記事

アルゼンチンは、ドルの備蓄を使い果たした結果、国庫にわずか7億ドルしか残っていないとトレーダーたちは述べています。
出典: https://www.infomoney.com.br/mercados/argentina-tem-so-us-700-mi-nos-cofres-apos-queimar-reservas-em-dolar-dizem-traders/

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