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ChatGPTがついに性格を選べる時代へ:GPT-5.1が変える“会話の温度”

ChatGPTがついに性格を選べる時代へ:GPT-5.1が変える“会話の温度”

2025年11月14日 00:33

「ウォームなチャットボット」がついに公式コンセプトに

11月12日(米国時間)、投資家向けメディアSeeking Alphaは「OpenAIが“よりウォームなコミュニケーションスタイル”を掲げたChatGPT-5.1をリリース」と伝えた。Seeking Alpha


つい数年前まで、AIモデルのアップデートと言えば「精度が上がった」「パラメータ数が増えた」といった技術寄りの話題が中心だったが、今回は違う。キーワードは“ウォーム(温かい)”と“パーソナリティ”だ。


OpenAI公式ブログによれば、GPT-5シリーズは5.1へのアップグレードで「知能だけでなく、コミュニケーションスタイルも大きく改善した」と説明されている。OpenAI


一言でいえば、「よくできたAI」から「話していて気持ちのいいAI」へ、UXの主戦場が移り始めたということだ。



GPT-5.1とは何者か? InstantとThinkingの二本立て

GPT-5.1は、従来のGPT-5を置き換える“5.1世代”モデルで、InstantとThinkingという二つのバリアントが用意されている。OpenAI


  • GPT-5.1 Instant

    • ChatGPTで最も多く使われる即応型モデル

    • これまでよりフレンドリーで会話的な口調

    • 指示どおりに応答する精度が向上

    • 必要に応じて、より深く考える「アダプティブ推論」を利用

  • GPT-5.1 Thinking

    • 複雑な推論や長い文脈を扱うための高度モデル

    • 質問の難易度に応じて「考える時間」を可変にし、
      簡単な質問には素早く、難しい課題にはじっくり時間を使う

    • 説明のわかりやすさも改善され、専門的な話題でも平易な言葉で説明できるよう調整

実際、OpenAIが公開している比較例では、同じ「ストレス解消法を教えて」という問いに対して、旧GPT-5はやや教科書的なリストを返すのに対し、GPT-5.1ではユーザーの状況に寄り添う前置きや共感的なコメントを挟みつつ、具体的な提案を行っている。OpenAI
まるで「AIコーチ」と雑談しているようなニュアンスだ。



「ウォーム」って結局なに? 8つの人格プリセットとカスタマイズ

今回のアップデートで最も目を引くのが、チャットスタイルのプリセットが大幅に増えたことだ。

The Vergeなどの海外メディアによれば、GPT-5.1では以下のようなスタイルが用意されている。The Verge

  • Default(バランス型)

  • Friendly(フレンドリーでおしゃべり)

  • Professional(ビジネスライクで精密)

  • Efficient(短く率直)

  • Candid(率直で励まし系)

  • Quirky(ちょっと変わった、遊び心のあるスタイル)

  • Nerdy(オタク気質で探究的)

  • Cynical(皮肉まじりでドライ)

さらに、プリセットだけでなく、**「どれくらい温かく話すか」「どの程度絵文字を使うか」「説明をどれくらい簡潔にするか」**といったパラメータをスライダーで調整できる実験的機能も導入される。OpenAI


つまり、ユーザーは**“AIの性格”を自分好みにチューニングできる**わけだ。
これは、いわば「スマホの壁紙や通知音を変えるように、AIとの距離感もカスタマイズする」時代が来たことを意味している。



SNSの初期反応:歓迎・皮肉・不安がきれいに三分割

では、SNSではどのように受け止められているのだろうか。X(旧Twitter)やRedditを中心に覗いてみると、ざっくり次の3つのトーンに分かれている。

 



1. 純粋に歓迎する人たち

AI系メディアやインフルエンサーからは、おおむねポジティブな声が多い。

  • 「GPT-5.1でChatGPTがより温かく、カスタマイズ可能なアシスタントになった」とXで紹介するAI系アカウント。X (formerly Twitter)

  • テック系メディアのX公式アカウントも、「新しいパーソナリティプリセットで、ユーザーはプロフェッショナルからクワーキー(個性的)まで自由に選べる」として、スクリーンショット付きで速報を流している。X (formerly Twitter)

こうしたポストには、「これを待っていた」「やっと5の冷たさ問題に手が入った」といったリプライが目立つ。


2. 「ウォーム」を警戒する人たち

一方、Redditのr/singularityやr/ChatGPTでは、もっと慎重な声も上がっている。Reddit

  • 「これって結局はコスト削減のためのアップデートで、ウォームなトーンは“人間らしさ”を演出するマーケティングに過ぎないのでは」と疑うコメント

  • 「モデルがあまりほめてこなくなったGPT-5が好きだったのに、また“褒めすぎAI”に戻るのではと不安だ」という声

  • 「温かい口調になればなるほど、ユーザーがAIを人間のように扱いすぎてしまう」という倫理的な懸念

つまり、“優しいAI”は歓迎されつつも、「感情のようなもの」を前面に出すことに対するモヤモヤも同時に広がっている。


3. 実利重視の現実派ユーザー

三つ目のグループは、「トーンはどうでもいいから、とにかく仕事が早くて正確ならOK」という現実派だ。

  • r/ChatGPTでは、「5.1になってから回答が長く、温かくなったけど、肝心の事務作業もちゃんとこなしてくれるようになってきた」という評価が上がっている。Reddit

  • 「説明が噛み砕かれて分かりやすくなったので、上司向けの資料やクライアント向けメールの下書きにそのまま使える」とする声も。

この層にとって、「ウォームさ」は“あれば嬉しい追加要素”だが、最優先はあくまで「生産性」である。



投資家は何を見ているか:MSFT・OPENAI株とAI競争

今回のニュースを最初に拾ったメディアのひとつが、投資家向けのSeeking Alphaだったことは象徴的だ。Seeking Alpha

同サイトでは、GPT-5.1リリースをマイクロソフト(MSFT)やOpenAI関連銘柄の材料として位置づけ、以下のような文脈で紹介していると考えられる。


  • GoogleのGeminiやAnthropicのClaudeなど、競合モデルも「会話体験の向上」を前面に出し始めている

  • GPT-5.1は、そうした競争に対するOpenAIの「打ち返し」であり、マイクロソフトのクラウド&AIビジネスにとってもポジティブなニュース

  • 特にエンタープライズ向けでは、「精度が高い」「安全性が高い」に加え、「社内ユーザーがストレスなく日常的に使えるかどうか」が採用の条件になりつつある

Investing.comも、GPT-5.1の「よりスマートでウォームな会話」を武器に、OpenAIがAnthropicやGoogleとの競争で優位性を維持しようとしている、と報じている。Investing.com Nigeria


ここから見えてくるのは、“ウォームさ”は単なるUI改善ではなく、企業の採用・解約率を左右するビジネス要因になりつつあるという現実だ。



GPT-5から5.1へ:なぜ「人格」がアップデートの中心になったのか

Times of Indiaなど複数メディアは、GPT-5.1が「GPT-5のトーンに対する批判を受けて調整された」と指摘する。The Times of India

  • GPT-5のリリース後、一部のユーザーは「4oより冷たい」「やたら事務的で会話が楽しくない」と不満を表明

  • 旧モデルへの回帰を望む声も強く、OpenAIはGPT-4oや一部レガシーモデルの“延命”を余儀なくされた

  • その反省を踏まえ、今回は最初から「ウォームなコミュニケーション」を全面に押し出している

OpenAI自体も、「ユーザーから、もっと話しやすく楽しめるAIがほしいという声をはっきり受け取った」と公式ブログで認めている。OpenAI


要するに、GPT-5.1は技術アップデートであると同時に、“トーン事故”からのリカバリーでもある。



ユーザーとしてどう付き合う? 実務・生活シーンでの活かし方

では、私たちはこの「ウォームなGPT-5.1」とどう付き合うべきだろうか。
いくつか具体的なユースケースを考えてみる。


1. 仕事:チームの「AIメンバー」としての使い方
  • Professionalスタイル+効率重視設定

    • 報告書のドラフト、契約書の平易化、議事録要約など

    • 「敬語は丁寧に」「一文を短く」など、細かいトーン指示をカスタム設定で固定しておく

  • Friendly / Candidスタイル

    • 1on1のフィードバックメモをまとめる

    • メンバーへのメッセージ案を、一歩引いた視点で書いてもらう

    • 難しい決定を伝えるメールも、冷たくなりすぎない表現を提案してくれる


2. 生活:相談役・コーチとして

OpenAIはGPT-5.1のデモとして、ストレスケアや自己肯定感のサポートの会話例を紹介している。OpenAI

  • 日々のモヤモヤを聞いてもらい、整理してもらう

  • 習慣づくり(勉強・運動・睡眠)を一緒に設計してもらう

  • アイデア出しや創作の相手になってもらう(Quirky/Nerdyスタイルが活躍しそうな場面)


ただし、医療・メンタルヘルスの専門的な判断をAI任せにしないことは大前提だ。あくまで「話を整理し、行動のきっかけをくれる存在」として位置づけるのが安全だろう。


3. クリエイティブ:ブランドの“声”をチューニングする相棒

コンテンツ制作やマーケティングでは、トーンの一貫性が極めて重要だ。GPT-5.1はここにもフィットする。

  • ブランドのトーン(カジュアル/フォーマル/ひねりの利いたユーモアなど)をプリセット+カスタムで固定

  • ブログ、プレスリリース、SNS投稿、メルマガまで、同じ「人格」で書いてもらう

  • ドラフトを生成しつつ、人間の編集者が最終チェックを行うことで、スピードと品質を両立



それでも忘れてはいけない「境界線」

ここまで見ると、GPT-5.1は「単に賢くなったAI」ではなく、「ある種の人格を帯びたインターフェース」として進化したことが分かる。

しかし同時に、いくつかの注意点も浮かび上がる。

  1. 感情は“シミュレーション”にすぎない

    • 共感的なメッセージも、あくまでテキストパターンとフィードバックから学習されたものであり、本当の感情があるわけではない。

    • ここを混同すると、「AIに理解されているかのような」錯覚が強まりすぎる危険がある。

  2. ウォームさは説得力を強化してしまう

    • 親しみやすいトーンは、情報の正確さとは別に「信じやすさ」を高める。

    • 誤った情報やバイアスが混ざっていた場合でも、ユーザーが批判的に検証しにくくなる可能性がある。

  3. 企業利用ではガバナンスが必須

    • 人事評価や採用、顧客対応などセンシティブな場面で使う場合、

      • どのトーンで応答させるのか

      • AIがどこまで判断し、人間がどこで最終決定するのか
        を明確に定めておく必要がある。



「ウォームなAI」は次のスタンダードになるか

GPT-5.1のリリースは、AIモデルの競争軸が**「精度」「速度」+「会話体験」**へと拡張されたことをはっきりと示している。

  • モデルの知能:各社が論文やベンチマークで競う領域

  • モデルの人格:ユーザーの心理的ハードルを下げ、日常利用の頻度を左右する領域

  • カスタマイズ性:企業や個人が自分だけのAIを作るための土台


SNSの反応を見る限り、「ウォームなAI」は歓迎されつつも、**“あたかも人間のように振る舞うAIにどこまで踏み込ませるのか”**という社会的な問いも同時に突きつけている。


Seeking AlphaがAI関連銘柄の文脈で真っ先にこのニュースを取り上げたように、Seeking Alpha
このアップデートは投資家にとっても重要なシグナルだ。性能のインフレ競争から、「ユーザー体験」と「信頼性」をめぐる、より人間側に近い戦いへ。


GPT-5.1は、その転換点を象徴するモデルと言えるだろう。



参考記事

OpenAIが「より温かみのある」コミュニケーションスタイルを特徴とするChatGPT-5.1をリリース
出典: https://seekingalpha.com/news/4520821-openai-releases-chatgptminus-5_1-featuring-warmer-communication-style?utm_source=feed_news_all&utm_medium=referral&feed_item_type=news

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