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YouTube「急上昇」ページ廃止へ──“単一ランキング”の終焉とチャート時代の幕開け

YouTube「急上昇」ページ廃止へ──“単一ランキング”の終焉とチャート時代の幕開け

2025年07月11日 17:56

1. はじめに──10年目で消える「急上昇」

YouTubeが“Trending”ページ(日本語版「急上昇」)を導入したのは2015年。SNS黎明期、ヒット動画が一目で分かる一覧はクリエイターにとってもユーザーにとっても“バズ”の象徴だった。しかし2025年、YouTubeはその役目を終えたと公式コミュニティで宣言し、数週間以内に完全廃止すると明かした。Google ヘルプ



2. 「急上昇」の歴史と日本独自の盛り上がり

  • 2015–2018:黎明期—再生数と急増速度を主要指標に、J-POPやゲーム実況が常連。

  • 2019–2021:アルゴリズム改修—“On The Rise”枠で新規チャンネルを優遇しつつも、メディア系公式チャンネルの占有率が上昇。

  • 2022–2024:Shorts台頭と失速—縦型ショート動画が主流化し、急上昇のPVは前年比二桁減。TikTok・Instagram Reelsとの競合で“瞬間風速”の舞台は分散した。TubeFilter



3. 廃止に至った3つの要因

  1. 視聴動線の多元化—Shorts・検索候補・SNS埋め込みなど、トレンド消費経路の爆発的増加。

  2. コミュニティの細分化—K-POPからVTuber、検証系まで“マイクロトレンド”が乱立し、単一リストでは代表しきれない。

  3. クリエイターの不信感—映画予告など大手メディアが上位を占め「本当の急上昇か?」との批判が絶えなかった。The VergeTubeFilter



4. 「YouTubeチャート」とは何か

新たな軸は「カテゴリー別ランキング」。公式が10日に公開した画面例では、

  • 急上昇ミュージックビデオ

  • ポッドキャスト番組ウィークリー

  • 話題の映画予告編

    などが確認できる。今後はeスポーツ、学習、料理など拡大予定だ。更新頻度は地域とカテゴリーにより日次〜週次。チャートは外部メディアの埋め込み用ウィジェットやCreator APIで提供され、指標は再生数・勢い・エンゲージメント率など複合指標に切り替わる見通しである。Impress Watch



5. クリエイターへの影響

  • ネタ探しの場が移行—従来「急上昇」でアイデアを得ていた中小クリエイターは、YouTube StudioのAI提案「Inspiration Tab」やGoogle Trendsを活用する必要がある。The Verge

  • Hypeシステムとの連動—視聴者が“Hype”ボタンで応援した動画は、カテゴリーチャートでブーストされる可能性が高く、コミュニティ形成戦略が重要に。

  • アルゴリズムチューニング—再生時間偏重から“共感度”評価へ。コメント/いいね比率やリピート率がランキング算定に組み込まれるとされる。



6. 広告主・ブランド戦略の再設計

単一ランキング依存の「タイアップ枠」購入モデルは終焉し、


  • ジャンル別シェアオブボイス分析

  • ターゲット別チャートでのリーチ最大化

  • マイクロインフルエンサーとのコホート広告

    が新たな主戦場に。YouTube Analyticsのチャート連携レポートにより、投下費用対効果(ROAS)の測定がより精緻化する見込みだ。



7. 視聴者体験──“おすすめ”と“探索”のすみ分け

急上昇廃止後も「探索」タブは残り、ノンパーソナライズのトレンドをゲーム・ニュース・学びなどテーマ別に提示する。一方でホームフィードとShortsは完全パーソナライズされ、TikTok的“無限スクロール”で視聴時間を最大化。視聴者は“自分専用急上昇”を体感することになる。



8. 日本市場への影響と事例

  • J-POP—音楽チャート統合でBillboard Japan Hot 100との相関が注目点。

  • VTuber—独自の急上昇文化があるが、ライブアーカイブがチャート入りするかは指標次第。

  • 自治体PR—これまで急上昇入りで話題化した地方自治体動画は、今後ターゲット層向けチャートで勝負する。



9. 今後の展望──“トレンド可視化2.0”へ

GoogleはSemantic Topic Graphと生成AIを組み合わせ、

  1. 自動タグ生成によるリアルタイム小カテゴリ

  2. 地域別・言語別チャート

  3. クロスプラットフォーム連携(Podcast・書籍・ストリーミング)
    を予定。急上昇廃止は“終わり”ではなく、AI駆動の細粒度ランキング時代の入口である。



10. まとめ

単一の“バズ”指標だった「急上昇」は、分散化した視聴行動と多様化したコミュニティの前に役割を終えた。ジャンル別チャート、AIによる提案、コミュニティ駆動のHype──YouTubeが描く次世代トレンド可視化は、クリエイターの競争軸を細分化し、広告主の投資手法を変え、視聴者の発見体験を深めるだろう。「急上昇」ページ閉鎖は、プラットフォーム進化の象徴的マイルストーンとして歴史に刻まれる。



参考記事一覧(外部リンク・日付順)

  • YouTube Community:🚩お知らせ:急上昇ページの廃止(2025-07-10)Google ヘルプ

  • The Verge “YouTube’s ‘Trending’ section is about to disappear”(2025-07-10)The Verge

  • Tubefilter “YouTube replaces Trending tab with charts…”(2025-07-10)TubeFilter

  • Impress Watch 「YouTube『急上昇』終了」(2025-07-11)Impress Watch

  • Corriente “YouTube、『急上昇』ページを廃止へ”(2025-07-11)コリエンテ

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