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Twitchでの新たな視聴体験:ゲーム実況の未来は縦スクロール?Twitch新UI徹底解剖

Twitchでの新たな視聴体験:ゲーム実況の未来は縦スクロール?Twitch新UI徹底解剖

2025年07月19日 02:00

1. “横持ちの Twitch” は終わりの始まりか

Amazon 傘下のライブ配信プラットフォーム Twitch が、ついに 縦型ライブ配信(Vertical Livestreams) の社内アルファテストを開始した。これは 7 月 17 日に TechCrunch が報じたもので、解析企業 AppSensa がモバイル版アプリの最新ビルド内に “vertical_theater_mode” などの文字列を発見したことが発端だという。現段階では「数チャンネル限定」の超小規模テストで、今夏中に段階的に母数を広げる計画だ。TechCrunch


Twitch は今年 5 月の TwitchCon Rotterdam 基調講演 ですでに「モバイル視聴に最適化した縦型視聴モードとデュアルフォーマット配信」を予告していた。運営によれば、縦横同時配信により「デスクトップ派もスマホ派も“首を曲げず”に楽しめる環境を整える」としている。Twitch Blog


2. TikTok+YouTube Shorts シフトへの“最後の追随者”

短尺縦型市場は TikTok が 2020 年以降に築いた牙城であり、YouTube Shorts・Instagram Reels が追随。これまでライブ配信勢は横画面が常識だったが、今年 4 月に TikTok Live が Twitch を視聴時間で抜き去った──と Tubefilter が分析している。Tubefilter


こうした潮流に背を向ければ、若年層の“縦スクロール疲れ”に置き去りにされる。Twitch が「最後の追随者」として乗り出したのは必然と言える。


3. 実装のディテール――“Vertical Theater Mode” とは

AppSensa の解析によれば、縦型配信時は Vertical Theater Mode と呼ばれる UI レイアウトが適用される。配信映像が画面中央に伸び、チャット欄はオーバーレイ方式で透過表示。初回アクセス時には “Vertical video is here” という教育ダイアログが出現し、「いつでもクラシックビューへ戻せる」と案内する仕様だ。カメラ・マイクの権限管理も縦型用に別フローが用意されているという。Beebom


配信者側には 2K(1440p)解像度のオプションも同時テストされており、スマホ向け高精細縦動画の需要を見据える。もっともビットレート制限や OBS プリセット調整など課題は多く、正式リリース前にクリエイター向けガイドラインの改訂が必要だ。


4. SNS で渦巻く賛否

アルファ版はごく少数のパートナー枠に留まるが、掲示板や X(旧 Twitter)では早くも意見が噴出している。

  • 「チャットが画面の半分を占領して見づらい」
    — Reddit /r/Twitch で劇場モードの改変を嘆く声。Reddit

  • 「もう首を横にしなくていい!スマホ勢歓喜」
    — モバイル配信を主軸にする IRL ストリーマーの歓迎ツイート(複数)。

  • 「TikTok へクリップを流す前に、Twitch 内で完結できるなら助かる」
    — クリップ切り抜き工数が減ると期待する小規模配信者。

  • 「横配信と同時にやると構図が破綻する。OBS プロファイル地獄」
    — e‑sports 解説者。

概して 視聴者=好意的、配信者=慎重 という構図が浮き彫りになっている。


5. 競合比較とビジネスインパクト

縦型化は単なる UI 変更ではなく、広告在庫とレコメンドアルゴリズム の再設計をも意味する。TikTok や Shorts は AI ベースの“自動フィード突っ込み型”広告で収益を爆発させた。Twitch も縦型フィードに挿入するスキップ不可プレロールやタップ課金型ギフティングを模索中とされ、9 月の Twitch Developer Day 前後に API 変更が予告される可能性が高い。


ストリーマー側には 縦横同時配信=マルチレイアウト制作 の新コストが生じる一方、発見性向上 → フォロワー獲得速度アップ というメリットも見込める。YouTube で実証された“Shorts 経由で本編へ流入”モデルを、ライブ界隈で再現できるかが鍵となる。


6. 技術・制作ワークフローの課題

現行 OBS では Canvas を 16:9 → 9:16 に切り替えると一部プラグインが動作せず、複数プロファイル運用が必須。さらに シーントランジション が縦横で違和感を生むため、ストリーマーはカメラフレームやアニメーションを二重管理することになる。Twitch が公式に “縦横同期レイアウトプリセット” を提供するとの噂もあるが詳細は未発表だ。


また、回線速度の観点では同ビットレートを保ったまま縦横同時配信すると 総データ量が 1.5 倍以上 になるケースも報告されている。地方クリエイターにとっては帯域確保が新たなボトルネックになるだろう。


7. グローバル・リージョン戦略

TikTok Ban 法案の行方が不透明な米国では、ゲームコミュニティが次の発信手段を模索中だ。一方、インド や EU 圏 は TikTok の空白を狙うローカルアプリが台頭しつつあり、Twitch が縦型でそこに食い込むなら早期ローカライズが不可欠。レベニューシェア改定(50→55%) のアナウンスが同時期に出るとのリークもあり、クリエイター囲い込み合戦は佳境を迎える。


8. 今後のタイムライン予測

月予定注目点
2025 年7‑8月アルファ → ベータ拡大招待制・モバイル限定
2025 年10月Twitch Developer DayAPI/広告仕様の発表?
2025 年12月年末ホリデーに全ユーザーへ段階的解放縦型ギフト課金テスト
2026 年Q1デスクトップ正式サポートマルチビュー&リプレイ実装


9. まとめと展望

縦型ライブ配信は、モバイルネイティブ世代の“片手視聴”ニーズを満たしつつ、Twitch の広告・収益構造を刷新する布石である。ただしクリエイター側には制作負荷と帯域負担がのしかかる。今後 Twitch が テンプレートツール や AI 補助 をどこまで整備できるかで、縦型シフトの成否は大きく左右されるだろう。


なお、ユーザーコミュニティの反応を見る限り「縦型=正義」という単純図式ではない。スマホ最適化とデスクトップ体験の両立――この二兎を追えるかがプラットフォームの命運を分ける。



参考記事

Twitchが縦型動画ストリームのテストを開始
出典: https://techcrunch.com/2025/07/17/twitch-starts-testing-vertical-video-streams/

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