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「もうタブを渡り歩かない」ChatGPTにSpotify/Canva/Zillow…“会話で完結”する新時代

「もうタブを渡り歩かない」ChatGPTにSpotify/Canva/Zillow…“会話で完結”する新時代

2025年10月08日 00:14

1. 何が起きたのか——“アプリがチャットに来る”

Engadgetは「Spotify、Canva などのアプリがChatGPTに接続可能になった」と報じた。ポイントは“アプリに行く”のではなく“アプリが会話に来る”という発想の転換だ。タブ移動やコピペを減らし、1つの会話の流れのなかで音楽、デザイン、不動産検索、旅行予約などを横断できる。Engadget


OpenAIの公式発表によれば、この「Apps in ChatGPT」は2025年10月6日(米国時間)に公開。ローンチ時点のパートナーはBooking.com、Canva、Coursera、Expedia、Figma、Spotify、Zillow。チャット中にアプリ名を呼ぶか、文脈に応じてChatGPTが提案してくれる。初回は連携確認(どのデータを共有するかの説明を含む)が表示され、以降は会話内で地図やプレイリスト、スライドなどのUIが“カード”として現れる。OpenAI


2. できることの具体例

デモと報道から、典型的な体験はこうだ。

  • Spotify:気分や用途を伝えると、その場でプレイリストや番組を提示。初回のみOAuthで接続。以後は会話のトーン(たとえば「集中用」「金曜夜」)をコンテキストに反映した推薦が返る。OpenAI

  • Canva / Figma:箇条書きのアウトラインからポスターやスライドを生成。会話で「ここをもう少しミニマルに」「色は落ち着いた感じで」と詰めていける。The Verge

  • Zillow:希望条件を伝えると、チャット内のインタラクティブな地図で候補をブラウズ。条件変更も会話で即反映。The Verge

  • 旅行系(Booking.com/Expedia):日付・人数・予算・立地などを自然言語で指定し、比較・再検索をチャットで回せる。OpenAI


3. 使い方(最短ルート)

OpenAIは「アプリ名で呼ぶ」のが最短と説明する。例:「Spotify、集中できるLo-fiを2時間分」「Canva、この記事の要点から3枚のスライドを」。初回接続時に共有データの説明が出るので確認して続行。アプリの接続状況はChatGPTの設定内で管理できる。OpenAI


実務派には、各種ガイドが手順を補完している(アプリ名を呼ぶ→権限ダイアログを確認→OAuthでログイン→カードで結果を操作)。Tom's Guide


4. どこまで使える?——提供範囲と今後

OpenAIはEUを除く全ログインユーザー(Free/Go/Plus/Pro)で利用可能と明言。年内にはアプリのディレクトリや収益化の詳細を公開し、Business/Enterprise/Eduへの展開も控えるという。開発者向けのApps SDKはMCP(Model Context Protocol)を拡張したオープン標準としてプレビュー提供中だ。OpenAI


周辺メディアも、アプリの“同居”によりChatGPTがアプリプラットフォーム(準OS)化するシナリオを指摘。The VergeはCanvaやZillowのデモを詳述し、今後の参画予定としてDoorDashやOpenTable、Target、Uberなどを挙げた。Wiredは「チャット駆動のOS」構想として位置づけ、年内のeコマース機能拡張(“買い物がチャット内で完結”)にも言及している。The Verge


5. SNSの反応——期待と不安のツイスト

新機能はSNSで賛否を呼んだ。歓迎派は「タブ地獄から解放」「ワークフローが一本化」として“会話=ユニバーサル・リモコン”化を評価。一方、懸念派は次の点を問題視する。

  • 権限・データ共有:初回接続での説明はあるが、「どこまで共有されるのか」「細粒度な制御は?」という声。OpenAI

  • 偽アプリ(タイポスクワット):本物そっくりの名称を使う“なりすまし”リスクを心配する議論がHacker Newsで浮上。ディレクトリでの審査透明性や公式バッジが鍵になりそうだ。Hacker News

  • 囲い込み・依存:チャット内に様々な機能が吸い込まれることで、ウェブのオープン性が損なわれるのではという批判。WIRED

実際の反応から、辛口の声をひとつ引用しておく。

「素晴らしい。私のリスニング体験をもっとエン○ット化してくれ!AIのスラップと嘘はもうお腹いっぱいだ。」(r/technewsのコメントより)Reddit


同時に、The Verge等の報道では、開発者向けプレビューのSDKと年内のアプリ投稿受け付けが示され、ディスカバリー(見つけやすさ)とマネタイズの制度設計が“本物のプラットフォーム性”を左右すると見られる。The Verge


6. 体験デザインが変わる——“会話×インターフェース”の融合

このアップデートの本質は会話(NL)とインターフェース(UI)の融合だ。従来の拡張機能や外部ツールは“呼び出して結果を受け取る”段階に留まりがちだった。Appsでは「地図」「プレイリスト」「スライド」など馴染みのUIがカードとしてチャット内に常駐し、連続的な編集や比較ができる。対話=意図の指定、カード=状態の保持という分業により、非線形な作業がやりやすい。OpenAI


7. 実務での使いどころ(編集・マーケ・営業の3例)

  • 編集/コンテンツ:骨子→Canvaでスライド→ChatGPTに「図版を1枚追加」「要旨を英語にも」と指示。SNS版の要約カードも同じスレッドで生成。The Verge

  • マーケ:Spotifyでブランドトーンに合うプレイリストを提案→キャンペーンLPの雰囲気づくり→Figma/Canvaでバナー素案→A/Bメッセージをその場で微調整。OpenAI

  • 営業/不動産:Zillowのカードで物件比較→要件変更を会話で反映→メール文面や内見スケジュール案まで一気通貫。OpenAI


8. リスクと対策

  • 許可と透明性:初回接続時のデータ説明は要確認。組織利用では、各アプリの権限範囲とログをポリシー化したい。OpenAI

  • 偽アプリ対策:公式ディレクトリでの審査、ブランド検証、権限スコープの可視化、ユーザー通報導線の整備が重要。コミュニティでも同様の懸念が議論されている。Hacker News

  • “会話に吸い込まれる”単一依存:利便性と引き換えのロックインを意識し、代替経路やエクスポート方針を決めておく。WIRED


9. 開発者視点——Apps SDKが開く道

Apps SDKはMCPを拡張するオープン標準。既存ユーザーのログインや有料機能アクセスを前提に独自UI+会話ロジックを定義でき、年内に投稿と掲載審査、収益化の詳細が明らかになる。これにより、ChatGPT内に**“発見→体験→決済”**の動線が収まり、検索エンジン/アプリストア/SaaSの境界はさらに曖昧になる。OpenAI



まとめ

タブの海で分断されていた作業が、会話という一本の線に“再結線”される。Apps in ChatGPTは、便利さと同時にプラットフォームの力学を強化する動きでもある。ユーザーは権限とデータの扱いに自覚的でありたいし、開発者は真正性・安全性・発見可能性の設計で信頼を積み上げる必要がある。いずれにせよ、**「会話がUIになる」**潮流は、今回で大きく加速した。Engadget


参考記事

Spotify、CanvaなどのアプリがChatGPTと接続可能に
出典: https://www.engadget.com/spotify-canva-and-other-apps-can-now-connect-to-chatgpt-194830116.html?src=rss

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