メインコンテンツにスキップ
ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア ロゴ
  • 記事一覧
  • 🗒️ 新規登録
  • 🔑 ログイン
    • English
    • 中文
    • Español
    • Français
    • 한국어
    • Deutsch
    • ภาษาไทย
    • हिंदी
クッキーの使用について

当サイトでは、サービスの向上とユーザー体験の最適化のためにクッキーを使用しています。 プライバシーポリシー および クッキーポリシー をご確認ください。

クッキー設定

クッキーの使用について詳細な設定を行うことができます。

必須クッキー

サイトの基本機能に必要なクッキーです。これらは無効にできません。

分析クッキー

サイトの使用状況を分析し、サービス向上に役立てるためのクッキーです。

マーケティングクッキー

パーソナライズされた広告を表示するためのクッキーです。

機能クッキー

ユーザー設定や言語選択などの機能を提供するクッキーです。

マダニ媒介「SFTS」が過去最多 全国の感染者135人に——致死率は約3割、国内初の北海道での発生も

マダニ媒介「SFTS」が過去最多 全国の感染者135人に——致死率は約3割、国内初の北海道での発生も

2025年08月20日 23:26

1. いま何が起きているのか:2025年の感染者が135人で過去最多に

8月10日までの国内累計感染者が135人に達し、過去最多だった2023年(134人)を超えました。速報を伝えた報道によれば、致死率はおおむね27%前後とされ、引き続き厳重な注意が必要です。都道府県別では高知14人、長崎・大分9人、島根・熊本8人など、西日本での多発傾向が続いています。テレ朝NEWS


またフジテレビ系の続報でも、8月10日までの135人が確認され、2023年を上回った旨が整理されています。FNNプライムオンライン


地理的広がりにも変化が見られ、**北海道での初確認(8月7日発表)**は今年の大きなトピックです。従来は西日本中心でしたが、北日本でも症例が確認され、今後の動向が注目されます。FNNプライムオンライン


※数値はいずれも速報値で、IDWR(感染症発生動向調査週報)の確定版で修正される可能性があります。最新の週報発行スケジュールは公式サイトで確認してください。国立健康危機管理研究機構




2. SFTSとは:ウイルス、媒介、主な症状

SFTS(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome)は、SFTSウイルス(Bandavirus dabieense)によるマダニ媒介性のウイルス感染症です。主な症状は発熱、全身倦怠感、吐き気・嘔吐、下痢、腹痛など。潜伏期は6日〜2週間程度で、重症化すると出血傾向や多臓器不全に至ることがあります。厚生労働省

  • 致死率:日本のデータで約27〜30%。高齢者ほど重症化しやすく、65歳以上の占める割合が高いことが報告されています。PMCresearch.ehime-u.ac.jp

  • 季節性:発生は5〜10月に多く、特に**初夏(5〜6月)**にピークが見られました(2013–2022年の解析)。Nature



3. 伝播様式のポイント:マダニだけではない

  • マダニによる刺咬が主要な感染経路。ただし、発症したネコ・イヌの体液に触れるなどでペット→ヒト感染と考えられる事例も報告。さらに、患者から医療従事者へのヒト—ヒト感染が2024年に国内で初めて確認されています。厚生労働省

  • 獣医師の死亡事例(2025年6月):SFTSに感染した猫を治療した三重県の獣医師が死亡。マダニ咬着痕がなく、動物由来感染が疑われたことが広く報じられ、全国的な注意喚起につながりました。朝日新聞毎日新聞



4. 診断・治療:**ファビピラビル(アビガン)**が承認済み

かつては対症療法が中心でしたが、2024年6月にファビピラビル(アビガン)がSFTS適応で承認、同年8月に保険収載されました。厚労省・自治体の資料およびメーカー発表で確認されています。重症化が見込まれる症例などで使用が検討されます(妊婦は禁忌)。富士フイルム神奈川県公式サイト


厚労省の疾患解説ページでも**「国内では、抗ウイルス薬(ファビピラビル)の使用が承認」**と明記されています。厚生労働省




5. 予防が最重要:外出時・作業時・レジャー時の安全行動

A. 野外活動の基本(春〜秋、とくに草地・やぶ・山林)

  • 肌の露出を避ける:長袖・長ズボン・足を覆う靴、袖口・裾をしっかり閉じる。厚生労働省

  • 帰宅後の全身チェック:特に脇・膝裏・鼠径部・頭皮などを入念に。東京都感染症情報センター

  • 忌避剤の活用(ディート等)や、草むらに直接座らない等の環境回避。東京都感染症情報センター

B. かまれた“その時”の対応

  • 自分で無理に引き抜かない。マダニを付けたまま、速やかに皮膚科等を受診する。誤った除去は病原体の逆流リスクを高めます。FNNプライムオンライン

C. ペットとの暮らし

  • 屋外に出る犬猫は定期的なダニ対策を。具合が悪いペットの血液・体液との直接接触は避ける。衰弱動物や野生動物に触れない。厚生労働省東京都感染症情報センター

D. 高齢者・基礎疾患のある方へ

  • 園芸・農作業・墓参りなど短時間でも装備を。同伴者がいる場合は相互チェックを。東京都感染症情報センター



6. 地域別の概況と拡大傾向

  • 今年の最多県は高知(14人)。次いで長崎・大分(各9)、島根・熊本(各8)。北海道での初確認は地理的拡大の象徴です。テレ朝NEWSFNNプライムオンライン

  • 長期トレンドでは、2013〜2022年で年次発生が約2.5倍に増加、**65歳以上が約80%**を占めるとの解析があります。ピークは5〜6月。PMCNature



7. よくある質問(FAQ)

Q1. 山に行かないなら心配ない?
A. マダニは公園の草地や河川敷にも生息。庭作業でも咬着例があります。季節は特に春〜秋に注意。東京都感染症情報センター


Q2. ペットからうつるの?
A. 発症したネコ・イヌからの感染と考えられる症例があり、動物の体液に直接触れない・防護具の装着が推奨。厚生労働省


Q3. ワクチンはある?
A. 現時点で予防接種はありません。防ダニ対策が最重要です。東京都感染症情報センター


Q4. “噛まれた!”何科に行けば?
A. 皮膚科の受診が一般的。無理な自己除去は避けること。FNNプライムオンライン


Q5. 薬はあるの?
A. ファビピラビルが2024年にSFTS適応で承認・保険適用。医師の判断で使用されます(妊婦禁忌)。富士フイルム神奈川県公式サイト




8. 海外からの旅行者・在住外国人への要点

  • Wear long sleeves and trousers, closed shoes in grassy/wooded areas.

  • Do not remove attached ticks yourself; visit Dermatology with the tick attached.

  • Keep pets on tick prevention; avoid contact with animal body fluids if they are ill.

  • If you develop fever, gastrointestinal symptoms, or rash within 2 weeks after outdoor exposure, seek medical care promptly and mention possible tick bite (SFTS risk).(See official MHLW/IDWR updates.)厚生労働省国立健康危機管理研究機構



9. 編集部メモ:データの見方と限界

本稿は2025年8月19日(日本時間)時点の速報値と公的資料に基づいています。IDWRの週報・年報で修正される場合があるため、最新号を定期的に確認してください。国立健康危機管理研究機構

Powered by Froala Editor

← 記事一覧に戻る

お問い合わせ |  利用規約 |  プライバシーポリシー |  クッキーポリシー |  クッキー設定

© Copyright ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア All rights reserved.