NASAが撮影!日本企業ispaceの月着陸機「Resilience」墜落地点を“月周回船”が捉える

NASAが撮影!日本企業ispaceの月着陸機「Resilience」墜落地点を“月周回船”が捉える

1. NASAが撮影した墜落地点画像とは

NASAの月周回船LROが6月11日に撮影し、6月20日に正式公開した画像は、月の北部「マレ・フリギディス」地域にDark smudge(暗い汚れ)とHalo(淡い縁取り)が鮮明に映り、Resilienceの墜落痕跡を示しています。NASAはこの画像公開について、IEEEやAP通信など国際的に報じられています houstonchronicle.com+5phys.org+5apnews.com+5



2. Resilienceとは何か?その目的と構成

  • 開発企業:東京拠点のispace

  • 搭載設備:ルクセンブルク製ローバー「Tenacious」、日本企業や台湾大学の科学ペイロード、約1,600万ドル相当

  • ミッションの狙い

    1. 月面サンプルを採取し、NASAへの商業的提供(世界初)

    2. ispaceの月輸送技術の実証

    3. 2040年代の月居住・コロニー構築に向けた布石 。



3. 着陸失敗の経緯

2025年1月、SpaceXのファルコン9で打ち上げられたResilienceは数ヶ月後に月周回軌道へ。しかし5月末に北極域上空から着陸へ降下する途中、想定高度の誤認(orソフトウェアの高度評価エラー)により、「硬着陸(hard landing)」と判断されています。5月5日に着陸時の通信が途絶えて以来、ispaceは再接触に失敗し、正式に任務失敗を宣言しました



4. 日本の月開発競争における位置付け

  • ispaceの挑戦:2度目の失敗で成果は得られなかったが、これまでの経験から学習し技術向上へ

  • 競合との比較:世界では米国企業Intuitive MachinesやFireflyが成功。ispaceは非米企業として初の成功を目指していた reuters.com+1apnews.com+1


  • 国レベルの動き:2024年にJAXAのSLIMが月南極近くに初成功。さらに、トヨタ製「月面キャンパーバン」計画など、日米協力で有人・商業展開が目指されている apnews.com+3thetimes.co.uk+3reuters.com+3



5. 今後の展望と意義

  1. ispaceの次の計画:2020年代末まで複数回の着陸機ミッション予定。2024〜29年まで7機を投入し、NASAとの契約継続とともに民間輸送インフラ構築へ reuters.com

  2. NASAとの連携強化:Artemis計画の一環として、日本企業の存在価値が高まり、日本政府も宇宙ベンチャー支援へ資金投入を拡大

  3. 国際商業月面利用の幕開け:サンプル取引等で民間主導の月資源利用が現実に。地球以外の資源開発の先駆けに期待



6. 撮影画像からわかる月の現状

  • 衝突で舞った粉塵がHalo状に広がり、表面の地質変化が確認できる

  • LROの高解像度画像解析によって、微小衝突や地質形成のメカニズムをさらに追究可能

  • 民間機による衝突でも、科学的価値のあるデータ回収につながる展開も視野



7. 日本と世界へのインパクト

  • 国内:ベンチャーを含む宇宙開発エコシステム活性化、国内投資・株式市場活況化

  • 国際:米欧中印に続く、日本発の民間月着陸機でグローバルな信頼と注目を集める材料に

  • 技術革新:計測、AI制御、自律着陸など、関連技術の進化・波及効果が期待される



まとめ

  • NASAのLROが ispace「Resilience」の着陸失敗地点を公開

  • 民間主体の月面ミッションとして、日本は世界の潮流の一端に位置

  • 技術的失敗は次の挑戦の肥やしに。日本企業・公的機関連携による月資源利用と有人計画の進展に期待が膨らむ



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NASAの月周回探査機が日本企業の月面着陸機の墜落現場を撮影
出典: https://phys.org/news/2025-06-nasa-spacecraft-moon-site-japanese.html