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マイクロソフトが日本で“もう100MW” ― AI時代の電力を太陽で満たす : MSが選んだ次の一手は太陽光

マイクロソフトが日本で“もう100MW” ― AI時代の電力を太陽で満たす : MSが選んだ次の一手は太陽光

2025年10月08日 00:15

米マイクロソフトが日本で再び大きく踏み込んだ。10月6日(太平洋時間)に報じられた最新動向によれば、同社は福岡拠点の再エネ開発企業・自然電力(Shizen Energy)から、新たに合計100MW(メガワット)の太陽光電力を20年間にわたり調達する。対象は国内の4つの太陽光発電所で、1カ所はすでに稼働、残る3カ所は建設中だ。契約は“生成AI時代”で膨張し続ける計算需要をまかなうべく、マイクロソフトが世界で積み上げる再エネ確保の一環である。TechCrunch


何が決まったのか:ディールの骨子

  • 容量:合計100MW

  • 期間:20年

  • 相手方:自然電力(Shizen Energy)

  • 対象:国内4案件(九州・中国地方)。1カ所稼働済み、3カ所建設中。いずれも資金調達はクローズ済み。自然電力株式会社

TechCrunchの報道は、発電所群の出力を20年間にわたり確保する点、そしてマイクロソフトが年初来だけでも1GW超の太陽光を契約してきた流れのなかに今回の日本案件が位置づくことを強調する。TechCrunch


背景:日本市場で加速する「企業PPA」

今回のスキームは、電力会社を介さず需要家(=マイクロソフト)が開発事業者(=自然電力)から再エネを長期で確保するコーポレートPPA(企業PPA)。日本では2022年の**FIP(フィード・イン・プレミアム)**導入以降、FIT依存からの転換が進み、オフサイトPPA/バーチャルPPAが広がっている。amp.energy PwC


自然電力は2023年に犬山太陽光発電所のVPPAでマイクロソフトと初の契約を締結しており、今回の3案件追加で累計100MWに到達した。立地は九州・中国。現時点で1カ所稼働、残りは建設中だ。自然電力株式会社


なぜ今なのか:AI×クラウド拡張の“現地電源”需要

マイクロソフトは日本で東日本(埼玉)と西日本(大阪)の2リージョンを運用し、今後2年間で29億ドルの投資によりAI・クラウド基盤を強化する計画を公表済みだ。AI需要の急膨張により、データセンターの電力負荷は上振れが続く。だからこそ、追加的で長期のゼロカーボン電力の調達が、同社のサステナビリティと事業継続性の双方で“戦略資産”になっている。Source


企業目標との整合:2025年100%再エネ、2030年CFEの深耕

マイクロソフトは2025年までに100%再エネ調達を掲げ、2030年カーボンネガティブ、さらに**「100/100/0」=2030年までに100%の電力消費を100%の時間、ゼロカーボン電源でマッチングという長期ビジョンを示している。今回の日本のPPAは、まさに地域グリッドに追加のカーボンフリー電源を創出**する“アディショナリティ”の一手といえる。cdn-dynmedia-1.microsoft.com


ディールが映す日本の再エネ地図

  • 地域集中の妙:九州は日射に恵まれ系統連系が先行、中国地方も適地が多い。分散立地は系統混雑と出力制御の緩和にも資する。自然電力株式会社

  • 金融クローズ済み:四案件とも資金調達が成立。企業PPAの与信と投資家の受容度が国内で成熟しつつあるサインだ。自然電力株式会社

  • 工期の速さ:太陽光は最短18カ月で稼働し得る。AI需要の時間軸に合う“立ち上がりの速い”電源である。TechCrunch


SNSの反応スナップショット

日本・海外のSNSでも速報が相次いだ。以下は代表的な反応だ(要旨)。

 


  • 業界メディア(DataCenterDynamics):「Microsoft signs 100MW solar PPA with Shizen in Japan」—業界の既視感あるが、国内PPAの本格化と評価。X (formerly Twitter)

  • ブルームバーグ(日本語):「自然電力から再エネ追加購入」—**“AI活用と脱炭素の両立”**をキーワードに伝達。X (formerly Twitter)

  • ITmedia:**「国内で計4件に」**と件数面の広がりを強調。X (formerly Twitter)

  • DCD(英語):九州・中国の4案件という地理要素を端的に拡散。データセンター動向

全体トーンは「大手×長期×追加性」を評価する肯定的なものが中心。一方で、時間別一致(24/7 CFE)には太陽光単体では限界があるため、蓄電池や夜間電源とのポートフォリオ構築を求める視点も目立つ。マイクロソフト自身も24/7カーボンフリーを掲げるため、今後は蓄電池・水力・地熱・原子力由来のゼロカーボン電力や需要側柔軟性の組み合わせがカギとなる。ESG Today


影響分析:3つのインパクト

  1. 電力コストの平準化(ヘッジ)
    長期PPAは価格ヘッジ機能を持ち、電力調達の可視性を高める。AIシフトで電力感応度が高まるクラウド事業者にとって、損益計算書の安定化に寄与する。

  2. 国内サプライチェーンの底上げ
    自然電力はEPC・O&Mもグループ内で回す体制を持つ。資金クローズ済みの4案件は、地場のエンジニアリング雇用とO&M市場に継続的な仕事をもたらす。自然電力株式会社

  3. 政策目標との整合
    日本のエネルギー政策は2030年代に向け再エネ比率の大幅拡大を掲げ、企業PPAの制度設計も前進している。大口需要家のコミットは系統投資・市場設計の改善を後押しする。kwm.com


課題:24/7時代の“次の一手”

  • 時間一致の難所:太陽光は日中偏在。データセンターの深夜負荷を賄うには、蓄電池(BESS)や他のゼロカーボン電源との組合せが不可欠。ESG Today

  • 系統制約:九州では既に出力抑制が発生しやすい。系統増強と需給調整力(DR・蓄電池)の拡充が鍵。

  • 地域受容性:大規模PVの景観・環境配慮、設置後のO&M品質など、ローカルのエンゲージメントが持続可能性に直結。


これから何が起きるか

マイクロソフトは世界で10.5GW規模の大型案件にもコミットし、米EDPRの389MW vPPAなど多地域で電源ポートフォリオを拡大している。日本での100MWは、その広大な“電源地図”のアジア拠点を塗りつぶすピースだ。今後は蓄電池の併設、24/7CFE向けのトラッキング(時間別原産地証書)、さらには地熱・原子力由来のゼロカーボン電源の活用など、**“時間の脱炭素化”**への投資が加速するだろう。フィナンシャル・タイムズ


参考記事

マイクロソフトが日本で新たに100メガワットの太陽光発電を購入
出典: https://techcrunch.com/2025/10/06/microsoft-buys-another-100-mw-of-solar-this-time-in-japan/

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