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ラブブ熱がコミコンで“人形大捜索”を引き起こす──「醜かわいい」モンスターが社会現象化するまで

ラブブ熱がコミコンで“人形大捜索”を引き起こす──「醜かわいい」モンスターが社会現象化するまで

2025年07月31日 22:08

1. コミコンを席巻――“持ち歩くラブブ”が会場の景色を変えた

サンディエゴ・コミコンの会場でまず目を引いたのは、リュックやショルダーバッグから“ぶら下がる”ラブブたちだ。The Independentは、Pop Martブースに長蛇の列が生まれ、来場者が“自分の一本”を求めて会場中を歩き回る“ハント”状態になっていたと描写する。現地での人気は、すでに北米での広がりを裏付ける現象だ。The Independent


同じくロイターは、SDCCがラブブ熱狂の最新舞台になったとし、セレブの着用・拡散がムーブメントを押し上げた点を指摘。コミコンという“物語”の中心に、コスプレや限定グッズだけでなく、バッグチャームとしてのラブブが位置づいた。WTVB




2. 「ラブブ」とは何者か――“醜かわいい”のルーツ

ラブブは、香港出身のアーティストKasing Lungが生み出したキャラクターで、独特の歯並びやとがった耳、いたずらっぽい表情がアイコニックだ。2019年にPop Martとの本格展開で流通が拡大し、シリーズやサイズ、素材のバリエーションが増え、収集のしがいが高まった。ファンの間では“かわいい”だけでなく、どこか不穏で“異物感”のある美学が支持され、“醜かわいい(ugly-cute)”の代表格となっている。The Independent




3. ブラインドボックスが生む“偶然の快楽”とコミュニティ

ラブブ人気の推進力は、何が出るかわからない“ブラインドボックス”にある。購入行為はミステリー抽選のような緊張感と高揚を伴い、ユーザーは“被り”や“神引き”の体験をSNSで共有する。ワシントン・ポストは、ラブブが“バッグチャーム文化の再興”を象徴する存在だとし、限定ドロップやランダム性が購入体験をエンタメ化していると分析する。コレクターは単に所有するだけでなく、交換会・オフ会・ディスプレイ術の発信を通じて“語り合う場”を作り、コミュニティが自走的に拡大していく。The Washington Post




4. セレブ・インフルエンサーが点火した“ソーシャル・カレンシー”

The Independentやロイターの現地記事は、リアーナ、リゾ、デュア・リパ、BLACKPINKのLISAらがラブブを愛用・発信してきた事実を挙げる。セレブの“腕元”や“バッグ”に小さなモンスターが付いている写真は、ファッションとしての意味づけを強化し、単なる玩具から“語れる装身具”へと意味が拡張された。ガーディアンも、ラブブが“ソーシャル・カレンシー(社会的通貨)”化した現実を描き、ファンミートアップや物々交換の熱狂を伝えた。The IndependentWTVBガーディアン




5. 現地の“ハント”はなぜ起きたのか――供給制約と行列経済

SDCCで“人形大捜索”が起きる背景には、①需要の爆発(セレブ・SNS効果)、②供給の限定(小刻みなドロップ、特定会場・店舗限定)、③情報の分散(SNS・Discord等での非対称情報)、④ブラインド=偶然性の演出、が重なっている。会期中はアプリやオンライン在庫の不安定さも指摘され、物理的な“並び”が最適戦略になる場面が生まれる。ガーディアンは、価格改定や販売一時停止(混雑対策)など“混雑経済”の副作用にも触れている。ガーディアン




6. 転売・投機・価格のエスカレーション

希少柄・限定版の二次市場価格は跳ね上がり、海外メディアは1000ドル超の取引も報告している。限定・抽選・先着といった販売手法は、一次市場と二次市場の価格差(アービトラージ)を生み、転売インセンティブを高める。コレクターは“推し柄を定価で入手する難易度”と、“沼”にハマる快感の間で葛藤する。実需と投機の境界が曖昧になりやすく、相場の変動に心理が揺さぶられるのも、この手のカルチャーの常だ。CBSニュース




7. 偽造品「Lafufu」台頭と当局の取り締まり

人気の裏では、偽造品「Lafufu(ラフフ)」の横行が深刻化している。ガーディアンは、中国系SNSやECでの偽造サプライチェーンの実態を報じ、ワシントン・ポストは、中国当局が税関や市場監督当局と連携して大量押収や識別ガイド公開を進めていると伝える。偽造品対策は、単にブランド保護にとどまらず、“オリジナルIP立国”を目指すソフトパワー戦略の一環として位置づけられている。ガーディアンThe Washington Post




8. 文化分析――なぜ“醜かわいい”は大衆化したのか

ラブブは、かわいさと少しの“毒”の同居が魅力で、K-POPやストリート、Y2Kリバイバルの文脈とも親和性が高い。バッグという高頻度に露出する媒体に付ける“可搬性”は、自己演出のコスパを最大化する。ファッションメディアは、ラブブを「この夏の最強アクセサリー」と位置づけ、既存の“キーホルダー文化”に新しいストーリーを与えた。偶然性・限定性・コミュニティという、現代の消費を駆動する三要素が、ラブブで美しく結晶している。Byrdie




9. 日本の読者への実用アドバイス:正規品の見分け方と“健全な沼り方”

(1)正規流通を把握
国内外の正規店舗・公式オンライン、ポップアップ、公式アプリの通知設定を基本線に。怪しい相場・不自然なロット写真・説明の曖昧さには注意。The Washington Post


(2)識別ポイントを学ぶ
縫製・タグ・刺繍・素材質感・パッケージ封緘・QR/ホログラム等の整合性をチェック。違和感があれば“買わない勇気”を。各国当局は識別ガイドを公開しつつ取り締まりを強化中。The Washington Post


(3)コミュニティで賢く動く
交換会・譲渡掲示板のルール(検品、同席開封、身分証の秘匿範囲)を共有し、一次価格・市場相場を見える化。感情の高ぶりは“高値づかみ”の温床になるため、落ち着いて。ガーディアン


(4)“推し基準”を明確に
色・表情・サイズ・季節感など、自分の審美眼で“推し”を定義すれば、コンプリート強迫から距離を置ける。ワシントン・ポストが指摘する“感情的価値”を、自分の生活導線に合う形で享受するのが長続きのコツ。The Washington Post




10. 企業・市場の視点:Pop Martの北米シフトと持続性

The Independentは、北米での売上伸長を示しつつ、コミュニティ主導の盛り上がりに企業がどう向き合うかが次の焦点だと示唆する。過熱による顧客体験の毀損(アプリ障害、混雑による販売停止)を最小化し、フェアアクセスと熱量維持のバランス設計が鍵となる。カルチャーの持続性は、限定の“希少性”と、日常での“使い勝手(可搬性・着け替え可能性)”が両立するかにかかっている。The Independentガーディアン




11. SDCC“ラブブ・ハント”を楽しむための7箇条(次回への備忘)

  1. 事前情報:会期前からブース位置・販売時間・整理券有無を確認。

  2. 時差対策:現地時間でのアプリ告知を受け取れる設定に。

  3. 購入優先順位:色柄・サイズ・予算の“譲れない条件”を紙に書く。

  4. 在庫波動:初日完売だけが全てではない。補充や翌日投入も想定。

  5. 二次市場の線引き:上限価格(予算%)を決め、越えたら縁を待つ。

  6. 偽造回避:現金高額取引を避け、開封同席・領収証・箱の整合性を重視。

  7. 体力配分:行列・会場移動は長期戦。水分・防寒・モバイル充電は必携。
    (※実務上の心得。報道の一般論と現場知見を再編集)



12. まとめ――“かわいい”の先にある物語

コミコンでの“人形大捜索”は、単なるモノ不足のニュースではない。ラブブは、**偶然性(ブラインド)×限定性(ドロップ)×可搬性(バッグチャーム)**という現代の消費ドライバーを凝縮し、個人の物語を外に掲げる媒体として機能している。熱狂はしばしば摩擦(転売、偽造、混雑)を生むが、同時にコミュニティを拡張し、ファッションと玩具の境界をにぎやかに横断する。次の会場でも、また誰かのバッグで、小さなモンスターが笑っているはずだ。The IndependentThe Washington Post

参考記事

ラブブ熱がコミコンでの人形大捜索を引き起こす
出典: https://www.the-independent.com/life-style/labubu-store-stock-comic-con-b2797225.html

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