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「秒が価値になる」防衛市場へ — Digantaraが挑む宇宙ベース早期警戒

「秒が価値になる」防衛市場へ — Digantaraが挑む宇宙ベース早期警戒

2025年12月23日 12:27

1. いま「宇宙からミサイルを追う」理由

低軌道(LEO)は、通信・地球観測の衛星が急増し“混み合った空”になりました。結果として、衝突回避や脅威の早期把握を支える**宇宙状況把握(SSA)**が、民間にとっても国家にとっても重要インフラへと近づいています。こうした流れの中で、インドの宇宙スタートアップ Digantara が打ち出した次の一手が、「衛星でミサイルを探知・追跡する」という拡張です。 The Week


同社CEOのアニルード・シャルマは、もともと宇宙空間で“速く動く対象”を追跡してきた経験が、そのままミサイル追跡にも活きると説明しています。つまりこれは、事業の方向転換(ピボット)というより、追跡・推定・解析という基盤能力の横展開に近い発想です。 The Economic Times



2. ロードマップは「衛星×地上×統合基盤」

報道で示された計画の骨格は、かなり具体的です。

  • 既に運用している商用監視衛星 SCOT を起点に、2026〜27年に追加で15機規模の監視衛星を展開

  • さらに、早期警戒・精密追跡に特化した Albatross(2機) を同期間に計画

  • 地上側では、監視・観測のネットワーク Skygate を拡張

  • それらを統合し、データ融合〜解析〜判断支援を担う基盤が AIRA(宇宙×地上の統合インフラ)


この「宇宙の目」だけで完結させず、「地上の目」と「統合の頭脳」をセットで語るところに、Digantaraの設計思想が見えます。衛星単体の性能勝負ではなく、センサーの数・配置・データ融合・運用の速さで“使える情報”にしていくモデルです。 The Week



3. “追跡”は同じでも、ミサイルは難度が跳ね上がる

とはいえ、宇宙デブリや他衛星の追跡と、ミサイル警戒には決定的な違いもあります。求められるのは「見つける」だけでなく、誤検知を抑えて、連続的に追い続け、意思決定に間に合わせること。シャルマは赤外線(IR)センサー能力を拡張し、ミッド/ロングウェーブ赤外へ広げる方針にも触れています。早期警戒ではこの“熱”の扱いが肝になります。 TechCrunch


また、防衛用途は要求水準が高い分、導入までのハードルも高い。性能だけでなく、セキュリティ、供給体制、運用の継続性までが評価対象になります。だからこそ同社は、衛星の打ち上げ計画と並んで、製造能力の拡張を同時に進めています。 TechCrunch



4. 5,000万ドル調達の意味は「衛星の数」より“量産と展開”

2025年12月、DigantaraはシリーズBで5,000万ドルを調達しました。新規投資家として 360 ONE Asset、SBI Investment(日本)、ロニー・スクリューワラが入り、既存投資家のPeak XV Partners、Kalaari Capitalも参加したと報じられています。 TechCrunch


資金の使い道は、衛星を増やすだけではありません。報道では、インド国内での製造能力(衛星・光学系)を拡張し、さらに欧州展開も視野に入れているとされています。米国ではコロラドスプリングスに拠点を置き、防衛調達の“参加資格”を満たす体制を整えたことも重要なポイントです。 TechCrunch



5. 米国市場は「最大の需要」だが「最も厳しい入口」

ミサイル警戒・追跡の市場は、特に米国で大きい一方、制度面の制約も強い。シャルマは「米国防総省(DoD)と契約するには、米国に専用オフィスとチームが必要」といった趣旨を語っています。 The Week


TechCrunchは、同社が米国側で大きめ(100kg級)の衛星・宇宙機に注力し、インド側は解析・処理・SSAを中心に担うと報じました。さらに、米宇宙軍(U.S. Space Command)向けの分析提供や、ミサイル防衛局(MDA)の契約枠(SHIELD)に関する記述もあり、同社が“参入準備段階”を越えて具体的な足場を作り始めていることがうかがえます。 TechCrunch



6. SNSの反応(公開範囲で確認できたもの)

今回のニュースはSNS、とくに LinkedIn で拡散が目立ち、反応は概ね前向きです(※コメント全量の網羅ではなく、公開で確認できた投稿ベース)。


反応①「インドSpaceTechの“成人式”だ」

LinkedInのニュースまとめでは、資金調達と製造拡張、衛星計画を“インド宇宙産業の存在感が増した証拠”として扱う文脈が見られます。投資家投稿でも「coming-of-age moment」といった表現が登場し、国家級インフラに挑む点が評価されていました。 linkedin.com


反応②「SSAからミサイル追跡は自然な進化」

CEO本人の投稿では、混み合い“可視性が断片的”だった宇宙の課題を起点に、同じ“見える化”がミサイル防衛にも必要だとして、事業拡張を「自然な進化」と説明しています。この語り口が、SNSでの理解を後押ししている印象です。 linkedin.com


反応③「計画が具体的で共有しやすい」

メディア系アカウントの投稿では、「欧州へ」「15機+2機」「AIRA」といった要素が短く整理されており、ニュースとして“要点が語りやすい”ことも拡散に寄与しています。 linkedin.com


(補足)同社は以前、SCOTの文脈でX上の投稿が報道で引用されるなど、発信の言語化が強い会社でもあります。 ETTelecom.com



7. これからの焦点は「運用実績」「信頼性」「継続供給」

Digantaraの挑戦は、発表の派手さ以上に“運用の地味さ”が勝負になります。

  • 監視衛星を増やすほど、データ量と解析負荷は増える

  • 防衛用途は、誤検知・遅延・継続運用の基準が厳しい

  • そして何より、衛星は作って終わりではなく、量産・打ち上げ・更新のサイクルを回し続けなければ“網”にならない


シリーズB資金、米国拠点、製造拡張、そして2026〜27年の展開計画。材料は揃いつつあります。次のニュース価値は、「打ち上げた」ではなく「使われた」が語れるかどうか。宇宙が“交通整理”から“早期警戒”へ近づく転換点に、Digantaraがどこまで食い込めるかが問われます。 TechCrunch


参考記事

インドのスタートアップ、ディガンタラが衛星を使ってミサイルを追跡予定
出典: https://www.ndtvprofit.com/business/defence-indian-startup-digantara-to-track-missiles-using-satellites

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