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サンパウロ州ほぼ全域で“緊急”火災リスク 猛暑と乾燥、北部中心に今週継続へ

サンパウロ州ほぼ全域で“緊急”火災リスク 猛暑と乾燥、北部中心に今週継続へ

2025年10月07日 00:13

「紫」に染まる州地図—いま何が起きているのか

10月6日(月)、サンパウロ州の火災危険度マップは、沿岸部の一部を除きほぼ全域が最上位の「緊急(紫)」に到達した。翌7日(火)には緊急の範囲がいったん北部へ後退する見通しだが、週末の11日(土)まで北部を中心に高い危険度が続く。色分けは「黄色=低」「オレンジ=高」「赤=警報」「紫=緊急」。今年最悪のリスク水準であり、当局は発火源の徹底管理と屋外活動時の注意を強く求めている。 InfoMoneyExame


背景:雨が来ない、湿度が落ちる、風が延焼を助長

引き金は“水分の欠乏”だ。気象庁(INMET)は今週、サンパウロで有意な降雨が見込めず、相対湿度が30%を下回る局面が広がると指摘。乾いた空気は植物・落葉・牧草地の水分を奪い、わずかな火源でも燃え広がりやすくなる。局地的な風が重なれば延焼速度と跳び火リスクはさらに高まる。 InfoMoney


「今年は火が少ない」のに、なぜいま危ないのか

統計だけ見れば、2025年のサンパウロ州は「例年より燃えていない」。INPE(宇宙研究所)のモニターによれば、1月〜10月5日までの火点は2,053件で、前年同期の8,255件から約75%減だった。これは5〜6月の降雨が“火の起点”を抑え込んだためだ。しかし、9月末〜10月にかけての遅れてやって来た厳しい乾季が、いま「燃えやすさ」の条件を一気に整えてしまった。数は少なくても、一件あたりの拡大ポテンシャルが高い——それが現在のリスクの本質だ。 InfoMoney novacana.com


現場から:西部・内陸部で相次ぐ大規模火災

10月4日(土)、西部マルチノーポリスでは、およそ10面のサッカー場に相当する10万平方メートルの林地・ユーカリ畑が焼けた。消防はサトウキビ工場の給水車とも連携して鎮圧したが、延焼速度は早く、乾燥した草地は“紙のように”燃え広がったという。アラサトゥーバでも10月2日(木)に9.15万平方メートルが焼失。市の防災部局は住民に対し、野焼きやごみ焼却を絶対に行わないよう再三警告している。 fmmetropole.com.br


SNSが映す「空の色」:リアリティの共有と行動喚起

州都から少し離れた内陸・リベイロン・プレット周辺では、午後になると空が煙で灰色に染まる日が続き、地域メディアや住民のInstagramには、視界不良や鼻・喉の不快感を訴える短い動画や写真が多数投稿されている。メディア各社の投稿は、火災現場の炎や道路際の黒煙、街を覆う煙霧を映し出し、拡散によって周辺市町でも警戒が高まった。いっぽう防災当局は、InstagramやSMS配信(SP Sempre Alerta)で禁火・禁煙草の徹底、火種の監視、屋外作業の自粛など具体的行動を発信し続けている。 Instagram

住民の声(要旨・要約)

  • 「午後の空が一気に暗くなった。洗濯物にも灰が降る」(地域メディアの投稿コメント要旨)

  • 「子どもと高齢者の咳が心配。屋内待機を増やす」(住民投稿の要旨)
    ※いずれも公開投稿の内容を記者が要約。固有名は伏せた。


生活と健康:今日からできるセルフディフェンス

  • 火をつくらない:野焼き、刈り草・ごみの焼却、バーベキューの炭捨ては厳禁。車の吸い殻も厳禁。農業・林業の焼畑は法規制対象。

  • 拡げない:屋外作業は午前中の風弱い時間帯に限定し、消火用水を準備。牧草地・林地との境界に防火帯をつくる。

  • 吸い込まない:高温・乾燥時は屋外活動を控え、室内は濡れタオル・簡易加湿で湿度を保つ。呼吸器疾患のある人はマスク着用・受診を。

  • 助けを呼ぶ:煙や小規模火災を見たら早めに通報。周辺住民や自治会の連絡網(WhatsApp等)で避難・退避情報を共有する。
    州や自治体の広報も、低湿度時の健康影響と脆弱層への配慮(高齢者・子ども・路上生活者)を繰り返し呼びかけている。 Prefeitura de Capivari


行政の備え:作戦とテック

サンパウロ州は毎年、乾季に合わせて「São Paulo Sem Fogo(旧:Corta Fogo)」と呼ばれる作戦を多機関連携で実施する。狙いは、(1)森林・牧草地の火災抑制、(2)温室効果ガス排出の削減、(3)違法な火入れの根絶、(4)農牧林業の代替手段普及だ。各市の防災部局は巡回を強化し、住民への禁止事項周知、通報体制、重点監視エリアの選定を進めている。 semil.sp.gov.br


視点:数字の“減”は安心の“証拠”ではない

「今年は火点が少ないから安全」という単純な話ではない。リスクは“確率 × 影響”で決まる。 たとえ火の出方(確率)が減っても、出た瞬間の燃え広がり(影響)が大きければ、危険度は上がる。現在の“危険度の紫”はまさにそれだ。乾いた燃料、低湿度、強い日射と風。人間の行動がそこに“着火”すれば、数字に現れる前に、暮らしは容易に機能不全に陥る。数字を見る目と行動で下げる力——両輪が要る。


今週の見通し(10/6〜10/10)

  • 6日(月):州の大半が「緊急」。

  • 7日(火):緊急は北部へ後退、中央〜西部は「高」。

  • 8〜10日(水〜金):北部で「緊急」継続の見込み、その他は「警報〜高」。
    状況は気温・風・人為的火源で日替わりに変化する。最新マップの確認と、外出・作業計画の見直しを。 InfoMoney


参考記事

熱波と干ばつにより、サンパウロ州の大部分が火災の危険に対する緊急事態に置かれる
出典: https://www.infomoney.com.br/brasil/calor-e-seca-poem-maior-parte-do-estado-de-sp-em-emergencia-para-risco-de-incendio/

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