“買うべきは3つだけ” ― プロが組んだ1週間コーデが現実的すぎた

“買うべきは3つだけ” ― プロが組んだ1週間コーデが現実的すぎた

仕事服の悩みは“買い足し”ではなく“設計”で解ける

「クローゼットはそこそこ埋まっているのに、着ていく服がない」——仕事服の不思議は、多くの人が一度は経験する。原因はだいたい同じで、服が足りないのではなく、組み合わせの“軸”がない。


そこで今回注目したいのが、オーストラリアの老舗百貨店 David Jones のスタイリングチームが示した解決策だ。ポイントは驚くほどシンプル。「新しく買うのは3点でいい」。あとは、すでに持っている定番を“戦力化”して一週間を回す。


キーは3つ。「強いワンピ」「使えるレース」「きれいなワイド」

提案された“3点の核”は次のとおり。

  • 週の始まりを引っ張る、いわゆる“パワードレス”(ワンピース)

  • きれいめにも抜けにも振れる、レースのキャミソール(インナー/トップ)

  • 体型を拾いにくく、仕事感も出るニュートラルカラーのワイドパンツ


核が3つあると何が起きるか。

「何を合わせても成立する」から、朝の判断が減る。さらに“同じ服なのに別物に見える”スイッチ(靴・羽織・アクセ・ベルト)を意図的に使えるようになる。要するに、服の数より“変化のつけ方”が主役になる。

月曜〜金曜を“別キャラ”にする:一週間コーデの発想

今回の提案が面白いのは、曜日ごとに役割がはっきりしているところだ。


月曜:会議に勝てる「ワンピ+パンプス」
週初めは、気持ちと印象を一気に立ち上げる日。だからワンピを主役にして、足元も“仕事の顔”に寄せる。ここで重要なのは、ジャケットを足すより先に「ワンピそのものが強い」構成にしている点だ。
「服で自信を作る」最短手段は、考えなくても整う“一枚の完成度”に投資することなのかもしれない。


火曜:レースキャミを「デニムで現実」に落とす
レースは放っておくと“気合い”に見える。でもデニムに落とすと一気に日常になる。ここで効いてくるのが、バッグや靴の“きれいめ度”。トップが繊細だからこそ、合わせをカジュアルにしすぎず、どこかに「仕事に寄せる要素」を残す。
つまり、レースは甘さではなく“質感の差”として使う。


水曜:同じレースキャミを「ブレザーで仕事」に引き上げる
火曜と同じトップでも、羽織を変えるだけで会議モードになる。
この“同じ服を違う用途に転用する”感覚は、クローゼットの稼働率を一段上げる。結果として、買い物の失敗も減る。


木曜:ワイドパンツ投入で「きちんと+余裕」を作る
木曜は疲れが出る日。だからこそ、ワイドパンツで締め付けを減らしつつ、見た目は“ちゃんとしている”に着地させる。ベルトでウエストを作ると、ゆるさがだらしなさに転ばない。
この日があることで、週の中盤が“崩れずに持つ”構造になる。


金曜:ワイドパンツを「白Tとスニーカーで抜く」
カジュアルフライデーの発想はここにある。
大事なのは、カジュアルにする日も“核のパンツ”はきれいめにしておくこと。上をTシャツにしても「きちんと感の土台」が残る。結果として、ラフなのに雑に見えない。

この提案が刺さる理由:「3点」より「手持ちを前提にしている」から

“買い足し3点”が魅力的に見えるのは、たぶん数字が小さいからではない。
本質は、「あなたのクローゼットにあるはずのもの(デニム、ブレザー、白T、スニーカー)を前提にしている」ところにある。つまり、提案の中心が“新商品”ではなく“手持ちの再編集”になっている。
この順番が逆(全部買い替え)だと、現実的ではなくなる。だからこそ、生活者の目線に乗る。


でも現実はシビア。「3点でも高い」「職場の温度差がある」

一方で、この手の提案には必ず“現実の壁”がある。核の3点は万能だが、価格帯は人によっては軽くない。さらに、職場のドレスコードや体型・好み・気温差によって、同じレシピでも成立しないことがある。


大事なのは、提案を“丸呑み”しないこと。真似すべきはアイテム名ではなく構造だ。

  • パワードレスが難しければ「セットアップ」や「ジャケット映えするトップ+スカート」でもいい

  • レースが苦手なら「とろみ素材のキャミ」「シアーインナー」など“質感の差”が出るものに置き換える

  • ワイドパンツが似合わなければ「ストレート」「テーパード」で“きれいめの土台”を作る


要するに、「核は3つ」「役割を分ける」「同じものを曜日で変える」——この骨組みだけ守れば、服は自分向けに翻訳できる。



SNSの反応(ポジ・ネガ両方を整理)

今回の“少数精鋭で一週間を回す”発想は、SNS的にも相性がいい。理由は、投稿しやすいからだ。「月曜はこれ」「同じトップをこう変えた」と、変化がコンテンツになる。

ポジティブ寄り:「朝が楽になりそう」「手持ちで回せるのがいい」

  • 「結局、服を増やすより“組み方”なんだよね」という共感

  • 「デパートのスタイリングって敷居高いと思ってたけど、考え方は真似できる」

  • 「まず3点決めて、残りは家にあるもので…って発想が現実的」


また、スタイリングサービス自体に興味を示す声も多い。Instagram では、百貨店のスタイリストが“コーデ提案・ワードローブ整理”の様子を発信している投稿も見られ、「プロに一回選んでもらうのはアリ」という空気がある。

慎重派:「3点でも高い」「“仕事服”の正解は職場で違う」

一方、Reddit のコミュニティでは、百貨店のパーソナルショッパー/スタイリスト体験について「イベント向けは得意だが、日常のワードローブ構築は合わなかった」という趣旨の声もあり、サービスの向き不向きを指摘する反応がある。


また別スレッドでは、店舗を推す声がある一方で、オンライン購入体験への不満も散見される。つまり、「発想はいい。でも現場の体験は人と状況で割れる」というのが、SNSのリアルだ。


まとめると:SNSの結論は「考え方は採用、買い方は自分仕様」

SNSで支持されやすいのは、“3点を買え”という強い指示ではなく、
「核を決めて、手持ちで回し、スイッチ(羽織・靴・ベルト)で印象を変える」
という再現性の高い考え方の部分だ。そこさえ持ち帰れば、ブランドも価格も関係なく、自分の生活に落とし込める。



今日からできる“3点方式”の超実践(ミニ版)

最後に、同じ構造を日本の生活に移植するなら、こう始めると早い。

  1. 核を3つ決める(ワンピ/きれいめトップ/きれいめボトム)

  2. 手持ちの定番を棚卸しする(デニム、ジャケット、白T、スニーカー)

  3. 曜日に役割を持たせる(月=強く、金=抜く)

  4. 変化は“上半身”か“靴”で作る(同じボトムでも別物に見える)


「服が欲しい」は、しばしば「組み方が欲しい」の言い換えだ。
買い物の前に設計図を持つ——それだけで、クローゼットの景色は変わる。



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