メインコンテンツにスキップ
ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア ロゴ
  • 記事一覧
  • 🗒️ 新規登録
  • 🔑 ログイン
    • English
    • 中文
    • Español
    • Français
    • 한국어
    • Deutsch
    • ภาษาไทย
    • हिंदी
クッキーの使用について

当サイトでは、サービスの向上とユーザー体験の最適化のためにクッキーを使用しています。 プライバシーポリシー および クッキーポリシー をご確認ください。

クッキー設定

クッキーの使用について詳細な設定を行うことができます。

必須クッキー

サイトの基本機能に必要なクッキーです。これらは無効にできません。

分析クッキー

サイトの使用状況を分析し、サービス向上に役立てるためのクッキーです。

マーケティングクッキー

パーソナライズされた広告を表示するためのクッキーです。

機能クッキー

ユーザー設定や言語選択などの機能を提供するクッキーです。

グレートバリアリーフの危機: サンゴの急減とその影響 — 観光大国が抱える海底リスク

グレートバリアリーフの危機: サンゴの急減とその影響 — 観光大国が抱える海底リスク

2025年08月07日 00:37

1. 史上最大級の“乱高下”──リーフが見せる悲鳴

オーストラリア北東岸に連なる全長2,400kmのグレートバリアリーフ(GBR)は、今年、観測開始以来39年間で最も急激なサンゴ被度の落ち込みを記録した。北部では前年の39.8%から30%へ、中央部では33.2%から28.6%へ、そして南部では38.9%から26.9%へと、わずか一年で最大3割のサンゴが姿を消したのだ。背景にあるのは記憶に新しい2024年の大規模白化と相次ぐ熱帯低気圧、そしてオニヒトデの大発生である。


2. 「高い所から転げ落ちる」——科学者の警鐘

AIMS長期モニタリング責任者のマイク・エムズリー博士は「ここ15年でサンゴ被度の振れ幅が異常に大きくなった。ハイリスク・ハイリターンの株式相場さながらだ」と語る。2012年には過去最低を記録した後、2022年には過去最高に達し、そして今年は再び急降下した——この“乱高下”こそが生態系ストレスの指標だと言う。Oceanographic


AIMSのセリーナ・ステッドCEOは、白化イベントがもはや数年おきではなく連続年で起きるフェーズに入りつつあると指摘。「温暖化由来の海洋熱波が常態化する限り、回復する暇がない」と強調した。Earth.Org


3. “第四の世界的白化”とリンクする海の熱史

2023年に始まった世界規模の白化は、今や84%のサンゴ礁を直撃し“第四のグローバルイベント”と呼ばれる。GBRはその震源地の一つであり、今回の急落は世界的トレンドの縮図だ。ウィキペディア


4. 観光・経済への余震

GBRは年間64億豪ドル(約4,200億円)をオーストラリア経済にもたらす。だが今季の報告を受け、旅行業界では**「白化前に見ておきたい」需要が再燃しつつある一方、ユネスコの“危機遺産”指定をめぐる議論も再燃。豪政府は指定回避に動くが、「観光に短期的プラス、長期的マイナス」**という複雑な声が上がる。Reuters


5. SNSに広がる“白化ショック”

 


  • Reuter s公式X:「Australia's Great Barrier Reef suffers record coral decline…」という速報ポストが投稿数時間で3万回以上閲覧。X (formerly Twitter)

  • 環境活動家 Peter Dynes 氏は「This is the 5th mass bleaching since 2016 — part of an ongoing global crisis」と投稿し、気候対策強化を訴えた。X (formerly Twitter)

  • AFP通信は「famed reef has suffered its most widespread coral bleaching on record」と配信し、国際世論に火を付けた。X (formerly Twitter)

  • 一方で保守系識者は「サンゴは強靭で危機を誇張している」と反論し、豪メディアCourier Mailの記事がXで拡散された。couriermail.com.au


6. ローカルコミュニティの視点

クイーンズランド州の漁師たちは「サンゴ減少は漁獲量の乱高下につながり生活が読めない」と懸念。アボリジナルの伝統オーナーは「海の健康は文化と精神の基盤。政府は言葉だけでなく行動を」と訴える。


7. 未来への処方箋

  1. 1.5 ℃目標死守: 国際社会がIPCCシナリオに沿って排出削減を加速。

  2. ローカル圧力の緩和: 陸域からの堆積物・農業肥料流出を削減し、オニヒトデ防除を強化。

  3. 復元科学の実装: 耐熱性サンゴの養殖・移植、日射遮蔽技術の試験導入。

  4. 観光モデル転換: リーフ税収を回復プロジェクトへ直接投資し「見る」から「守る」観光へ。


8. 結語

グレートバリアリーフは“死にゆく奇跡”ではなく、「瀕死と復活」を繰り返す巨大な心臓だ。だが鼓動の間隔は確実に短くなり、次の失速が命取りになる恐れもある。乱高下を穏やかな鼓動へ戻せるか否か——それは人類の排出と行動にかかっている。

参考記事

グレートバリアリーフ、サンゴ被覆の急激な減少でより不安定に
出典: https://phys.org/news/2025-08-great-barrier-reef-volatile-sharp.html

Powered by Froala Editor

← 記事一覧に戻る

お問い合わせ |  利用規約 |  プライバシーポリシー |  クッキーポリシー |  クッキー設定

© Copyright ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア All rights reserved.