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Google、20億ユーザーに警鐘 ―パスワードの時代は終わり。「パスキー」で世界を守れ―

Google、20億ユーザーに警鐘 ―パスワードの時代は終わり。「パスキー」で世界を守れ―

2025年06月22日 14:36

目次

  1. パスキーとは何か――パスワードとの決定的違い

  2. 160 億件漏えい事件が突きつけた現実

  3. Google の“パスキー・バイ・デフォルト”戦略

  4. 技術解説:FIDO2/WebAuthn の仕組み

  5. 世界の導入状況──Apple・Microsoft・主要サイトの動き

  6. ユーザー視点:設定手順とトラブルシューティング

  7. 企業・開発者向け:実装と運用のベストプラクティス

  8. プライバシーと生体情報の安全性

  9. グローバル課題と途上国での展開

  10. まとめ:パスワード後の未来図



1. パスキーとは何か――パスワードとの決定的違い

パスキーは、公開鍵暗号を用いた非対称認証資格情報であり、ユーザー側に秘密鍵、サーバー側に公開鍵を保持する。【秘密鍵は端末外へ流出しない】ため、フィッシングやリプレイ攻撃に強い。

さらに、指紋・顔認証・PIN など OS ネイティブのロック解除手段で署名を行えるため、記憶負担がなく UX が高速。Google によればログイン速度はパスワード比で約40%向上する。blog.google



2. 160 億件漏えい事件が突きつけた現実

2025 年 6 月、Cybernews 調査で 30 件の巨大データセットが露出し、合計 160 億件の ID・パスワードが闇市場に出回ったことが判明。Google・Apple・Meta など複数サービスで使い回されている資格情報が含まれ、専門家は「人類 1 人あたり 2 件の認証情報が流出した計算」と警鐘を鳴らす。cbsnews.comm.economictimes.com



3. Google の“パスキー・バイ・デフォルト”戦略

Google は 2023 年 10 月から個人アカウントでパスキーをデフォルト化し、2025 年 6 月には 2 億人規模 から 20 億人 へと対象を一気に拡大。“Skip password when possible” が標準でオンになるほか、Gmail・YouTube・Maps など各サービスで利用可。

Google は「今後はパスキーが第一認証、パスワードはレガシー」と位置づけた。blog.googlefidoalliance.org



4. 技術解説:FIDO2/WebAuthn の仕組み

  • FIDO2: クライアント(CTAP2 対応デバイス)とプラットフォーム(ブラウザ)で公開鍵暗号をやり取り。

  • WebAuthn API: JavaScript で呼び出すブラウザ標準。登録時に公開鍵をサーバーへ、認証時にチャレンジ署名を返す。

  • 多要素 vs 多段階: パスキーは「所持+生体」= MFA を 1 ステップ化。



5. 世界の導入状況──Apple・Microsoft・主要サイトの動き

Apple は iOS 17 以降で iCloud キーチェーンと連携、Microsoft は Windows Hello を FIDO2 認証子として提供。eBay・Uber・WhatsApp も 2025 年までにパスキー対応を完了。各国政府ポータルや金融機関でも実証実験が進む。



6. ユーザー視点:設定手順とトラブルシューティング

  1. Google アカウント → セキュリティ → パスキー で生成。

  2. Android 14 以降・iOS 17 以降なら自動同期。

  3. 旧機種は FIDO セキュリティキー (USB / NFC) をバックアップに。

  4. 機種変更時は iCloud または Google Password Manager で安全に転送。

  5. エラー時はブラウザの WebAuthn 設定と OS の生体認証登録を確認。



7. 企業・開発者向け:実装と運用のベストプラクティス

  • WebAuthn Level 3 draft を念頭に resident key を必須化。

  • プロビジョニング API を使いユーザーが端末を紛失しても復旧可能に。

  • 「パスキーのみ」「パスキー+OTP」など段階的移行を設計。

  • ログ監査に“webauthn-signature-counter”を組み入れ、Reused Key を検出。



8. プライバシーと生体情報の安全性

パスキーは 生体データ自体をサーバーへ送信しない。OS がローカルでマッチングし、合否フラグのみを返すため、指紋や顔画像がクラウドに残らない。個人情報保護規制(GDPR・CCPA・改正個人情報保護法)にも適合しやすい設計となっている。



9. グローバル課題と途上国での展開

安価な Android Go デバイスや公共 PC では生体センサーが未搭載のケースも多い。この場合、PIN+セキュリティキーの併用や SMS OTP のフォールバックが必要。FIDO Alliance は 2025 年中に “Passkey Lite” 仕様を公開予定と報じられている(低性能端末向け軽量実装)。



10. まとめ:パスワード後の未来図

  • 短期:主要 Web サービスがパスキーを必須化し、パスワードはバックアップ手段に。

  • 中期:ハードウェアセキュリティモジュール (TPM) を備えた端末が標準化。

  • 長期:分散 ID(DID)と組み合わせ、“自己主権型”の認証基盤へ発展。


    Google の警告は、パスワード中心の 30 年にわたる慣習に終止符を打つ合図だ。世界のネットユーザー全員が、いま行動を起こすときである。



参考記事一覧

  • CBS News「16 billion login credentials from Google and other sites leaked online」(2025-06-20) cbsnews.com

  • The Economic Times「How to secure your Google account after the 16 billion passwords leaked」(2025-06-20) m.economictimes.com

  • Google Official Blog「Passwordless by default: Make the switch to passkeys」(2023-10-10) blog.google

  • MSN/FIDO Alliance「Google Pushes 2 Billion Gmail Users to Adopt Passkeys Over Passwords」(2025-06-17) fidoalliance.org

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