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ガソリン給油中の「スマホいじり」禁止は世界共通? 静電気火災リスクと各国スタンド事情

ガソリン給油中の「スマホいじり」禁止は世界共通? 静電気火災リスクと各国スタンド事情

2025年11月29日 19:01

1. なぜ今「給油中のスマホ禁止」が話題なのか

2025年11月、日本のテレビ局・テレビ愛知が「ガソリン給油時に『携帯いじり』禁止 さらに給油途中で歩くこともNG 静電気による火災に注意」というニュースを放送しました。季節は秋から冬へ。乾いた空気の中で“バチッ”とくる静電気が増えるタイミングで、「ガソリンスタンドでも静電気は危険」という内容が紹介されました。Excite+1


番組では、「静電気がガソリンに引火して火災になったケースが年間30件ほどある」と説明され、セルフスタンドでの注意点として以下が挙げられています。アメーバブログ(アメブロ)

  • 給油前に静電気除去パネルに必ず触れる

  • 給油中はスマホを操作しない

  • 給油ノズルを差したままその場を離れて歩き回らない


このニュースがネットに広がると、「スマホで本当に火が出るの?」「外国ではどうしてるの?」といった疑問が、海外在住の日本人や訪日観光客の間でも語られるようになりました。

この記事では、日本の事例をきっかけに 「静電気×ガソリン×スマホ」のリスク を整理し、世界のルール・実態・ベストプラクティスをまとめていきます。



2. 日本のニュースが伝えた「静電気火災」のポイント

まず、日本の報道内容を噛み砕いて整理してみましょう。



2-1. 年間およそ30件の静電気火災

日本の消防庁などがまとめた統計や報道によれば、ガソリンスタンドでの静電気が原因または関与した火災は、毎年およそ数十件レベルで報告されています。テレビ愛知のニュースでも「年間約30件」という数字が紹介されました。アメーバブログ(アメブロ)


数としては「とても多い」と言えるほどではありませんが、ひとたび火がつくと

  • 人体が大やけど

  • 車両の全焼

  • スタンド設備の損壊

といった重大事故につながる可能性があります。



2-2. なぜ「給油中のスマホ」と「歩き回り」がNGなのか

日本のスタンド指導では、次の行為が特に問題視されています。


  1. 給油中にスマホを操作する

    • 手元への意識がスマホに向き、ノズルの抜き差しやこぼれたガソリンへの注意が疎かになる

    • ポケットや衣服の出し入れで静電気が発生しやすくなる

  2. ノズルを差したまま車から離れて歩く

    • 途中で静電気を帯び、戻ってきてノズルや車体に触れた瞬間「バチッ」と火花が飛ぶ可能性

    • 予期せぬ動きでホースを引っ張り、こぼれたガソリンに引火するリスク


日本のセルフスタンドでは、給油機の横に 「静電気除去パネル(手形マークのプレート)」 が設置されていることが多く、必ずそこに素手で触れてからノズルを持つよう案内されています。JAPAN AUTOMOBILE FEDERATION (JAF)+2Reddit+2


このように、日本のルールは 「静電気をためない」「給油から目を離さない」 という二つの考え方に基づいています。



3. 静電気+ガソリンはなにが危ないのか?

では、そもそも静電気とガソリンはどのように危険なのでしょうか。



3-1. ガソリンが燃えるのは「液体」ではなく「蒸気」

  • ガソリン自体は液体ですが、常温でも揮発して 可燃性の蒸気 を出します。

  • この蒸気が空気と混ざり、一定の濃度範囲(爆発下限〜上限)になると、火花などの「点火源」があった瞬間に燃焼・爆発が起こります。ehscompliance.com+1

ガソリンスタンドは屋外ですが、ノズル周辺や地面付近には、見えないガソリン蒸気が局所的に滞留することがあります。



3-2. 静電気の「小さな火花」でも条件が揃えば引火する

静電気の放電エネルギーはとても小さいものの、

  • 蒸気濃度

  • 温度

  • 放電の位置

などの条件が揃うと、ガソリン蒸気に火がつく可能性があります。


各国の安全機関や石油業界団体のレポートでは、静電気が原因とみられるガソリン給油中の火災事例が、米国・欧州・アジアなど世界各地で報告されています。Petroleum Equipment Institute+2My Digital Publication+2



3-3. どんなときに静電気がたまりやすい?

  • 乾燥した冬場

  • 化繊の服(フリース、ポリエステルなど)を着ている

  • 車のシートに座ったり立ち上がったりを繰り返す

  • タイヤや床面が絶縁性が高い

…といった条件で、人体や衣服に静電気がたまりやすくなります。

これは、国や地域に関係なく共通の物理現象なので、世界中のスタンドで同様のリスクが存在することになります。



4. 世界の統計から見る「どれくらい危険なの?」

4-1. アメリカのデータ:まれだが無視できない

アメリカでは、静電気が関与したガソリンスタンド火災を調査した研究がいくつかあります。


  • 研究者 Babrauskas らの整理によると、米国で毎年150〜200件ほど、静電気によるガソリン蒸気の着火が関与したと推定される火災 が報告されています。ResearchGate

  • 石油機器協会(PEI)が集めたデータでは、1990年代後半〜2000年にかけて、給油中の静電気火災が70件以上報告されており、多くが「給油中に車内へ戻る→再びノズルに触れた瞬間に発火」というパターンでした。Petroleum Equipment Institute+1


ガソリン販売量が「年間数十億ガロン」という巨大な母数であることを考えると、確率的には非常に低い(“数千万回に1回レベル”)と言えます。それでも、

  • 一般人が日常的に行う行為であること

  • 発生した際の被害が大きいこと

から、各国の安全基準は「めったに起きないが、ゼロではないリスク」として真剣に取り組んでいます。



4-2. 携帯電話はどれくらい危ないのか?

NFPA(全米防火協会)や複数の技術レポートは、「携帯電話が直接の着火源となった確実な証拠はほぼない」 としています。NFPA+2Stonehouse Process Safety+2


一方で、

  • 携帯電話や電子機器のバッテリー故障・ショートによる火花

  • 静電気を帯びた人が携帯を出し入れする動作

など、理論的にはリスク要因になり得るため、「危険性は極めて低いが、完全にゼロとは言い切れない」という評価が一般的です。scicom.sanei.or.jp+1


そのため、多くの国のスタンドでは依然として 「給油中のスマホ利用禁止」 を掲示し続けています。



5. スマホ禁止の本当の狙いは「注意力」と「静電気」

「スマホが直接火をつけるわけじゃないなら、禁止する必要ある?」という疑問も出てきます。

ここで大事なのは、 「安全ルールは単一の危険だけを見るわけではない」 という点です。



5-1. 給油に集中させるための“行動デザイン”

  • スマホに集中すると、ノズルがこぼれていることや周囲の異変に気づきにくくなる

  • 決済アプリ操作に夢中になり、ノズルを差したまま離れてしまうケースも考えられる

安全設計の観点では、「人の注意力は有限」という前提に立ち、危険作業中(給油中)は余計なタスクを減らすのが基本です。



5-2. 静電気をためる動きそのものを減らす

スマホを出し入れする動きは、

  • ポケットやバッグとの摩擦

  • 上着のチャックの開け閉め

などを伴い、静電気を発生させやすくなります。


つまり、

「スマホ禁止」は、
① 注意散漫防止(ヒューマンエラー対策)
② 静電気の発生要因を減らす
という二重の意味を持った“行動ルール”なのです。

こう考えると、「給油中に歩き回らないで」という指示も同じ文脈で理解できます。



6. なぜ「給油途中で歩き回る」のが危険なのか

日本のニュースタイトルにもある「給油途中で歩くこともNG」というポイントを世界の事例と合わせて見てみましょう。



6-1. 典型的な事故パターン

世界の事故報告をまとめると、静電気起因の火災には共通したパターンが見られます。Jerusalem Post+3af.mil+3https://www.12onyourside.com+3

  1. 給油を開始

  2. 寒くて車内に戻る/財布やスマホを取りに戻る

  3. シートとの摩擦で静電気がたまる

  4. 再びノズルに触れた瞬間、火花が飛ぶ

  5. ノズル周辺に滞留していたガソリン蒸気に引火 → 炎上


多くの安全ガイドラインは、

「給油中は車内に戻らない」
「どうしても戻った場合は、ノズルや給油口に触る前に一度車の金属部分を触って静電気を逃がす」

と注意喚起しています。eversafe.com.ph+1



6-2. ノズルを抜かずにその場を離れるリスク

  • 子どもが近づいてホースをいじる

  • 他の車や人がぶつかる

  • ホースが引っ張られてガソリンがこぼれる

といったリスクもあり、「給油中はその場を離れない」というのは世界共通の基本ルールといえます。ehscompliance.com+1



7. 世界のガソリンスタンド事情:日本・欧米・アジア比較

ここからは、国・地域ごとのルールや文化の違いをざっくり見ていきます。



7-1. 日本:静電気対策が“見える化”されたスタンド

日本のセルフスタンドの特徴として、

  • 静電気除去パネル(手形マーク)を触ってから給油

  • 「給油中スマホ禁止」「エンジン停止」「禁煙」のピクトグラム表示

  • 消防法に基づく厳格な設備基準

などが挙げられます。JAPAN AUTOMOBILE FEDERATION (JAF)+2国土交通省+2

外国人ドライバーからすると、「わざわざ手形を触るの?」と驚かれることもありますが、これこそ日本独自の“見える安全文化”です。



7-2. アメリカ・カナダ:注意喚起は多いが、運用はかなりバラバラ

米国のスタンドでは、

  • 「Turn off engine」「No smoking」「Discharge static before fueling」などの表示

  • NFPAなどの基準に沿った安全設計

  • 一部でモバイル決済ノズルやタッチレス決済の導入

が進んでいます。NFPA+2eversafe.com.ph+2


ただし、

  • 給油中に車内に戻る人は依然として多い

  • スマホ禁止の掲示はあるが、実際には誰も気にしていないスタンドもある

など、運用や意識は日本に比べてかなり緩い場所もあります。



7-3. 欧州・その他の地域

欧州や中東、アジアの多くの国でも、

  • スマホ禁止

  • エンジン停止

  • 禁煙

は共通のルールとして掲示されています。scicom.sanei.or.jp+1


一方で、

  • 店員が給油を担当する「フルサービス」が主流の国

  • セルフスタンドでもスタッフが常に目を光らせている国

など、文化や法規によってスタイルはさまざまです。



8. 世界共通で役立つ「給油安全チェックリスト」

旅行者・在住者を問わず、どの国でも通用する「安全な給油マナー」 をまとめておきます。



8-1. 給油前

  • エンジンを完全に停止する

  • タバコ・電子タバコは絶対にNG

  • 給油機の注意書きをざっと確認する

  • 静電気除去パネルがあれば必ず触る



8-2. 給油中

  • ノズルをしっかり握り、車体から目を離さない

  • スマホはポケット・バッグから出さない(決済アプリも給油前か後に操作)

  • 車内に戻らない

  • 子どもは車から降ろさず、走り回らせない



8-3. 給油後

  • ノズルを確実に戻してから、車に乗り込む

  • こぼれたガソリンがあれば、すぐに店員に知らせる

  • スマホ操作やナビ設定は、スタンドを出てから安全な場所で行う

これらは、静電気リスクだけでなく、 ヒューマンエラー全般を減らす行動パターン でもあります。ehscompliance.com+1



9. もし火が出てしまったら…世界共通の初動対応

万が一、給油中に火が出てしまったらどうするべきでしょうか。

各国の安全マニュアルは、おおむね共通して以下を推奨しています。https://www.12onyourside.com+2eversafe.com.ph+2


  1. ノズルは抜かない

    • 反射的にノズルを抜いて逃げたくなりますが、それはNG。

    • ノズルを抜くとガソリンが大量にこぼれ、火勢が一気に広がるおそれがあります。

  2. 車から人を離し、その場から退避

    • まず人命を最優先に。

    • 同乗者がいればすぐに車から離れさせ、風上の安全な場所へ。

  3. スタンドのスタッフに知らせ、消火器・緊急停止ボタンの操作を任せる

    • 多くの国で、スタンド従業員は火災時の訓練を受けています。

    • 自分で無理に消火しようとするより、早く異常を伝えることが重要です。

  4. 大きな火災になりそうな場合はすぐに消防へ通報

このような対応は、国を問わずほぼ共通です。海外旅行中でも覚えておくと安心です。



10. モバイル決済・EV時代の「アップデートされた安全文化」

近年、世界中でガソリンスタンドも大きく変化しています。

  • スマホアプリでの事前決済・後払い

  • 車載ディスプレイと連携した支払い

  • EV(電気自動車)の急速充電ステーションとの併設

など、「スマホを一切使わない」前提での運用は現実的ではなくなりつつあります。出光興産+1


そこで重要になるのは、

  • 「いつスマホを使ってよいか」を明確に分ける

    • 車を停める前:ナビ・アプリ操作OK

    • 給油前:決済アプリの準備・クーポン表示OK

    • 給油中:スマホ操作NG(ポケットに入れたまま)

    • 給油後:レシート確認やポイントアプリ操作OK

  • EV充電中も同様に「ケーブル周りに集中する」意識を持つ

    • EVでも、ケーブル損傷や周辺の可燃物など別のリスクが存在します。


つまり、「スマホそのもの」ではなく、

“注意力の配分”と“静電気をためない行動”をどうデザインするか
が、これからの世界共通の安全文化のテーマになっていきます。



11. まとめ:世界中のドライバーに伝えたいこと

  • 静電気によるガソリンスタンド火災は、統計上はとてもまれですが、発生すれば大事故になり得る“ハイリスク・ロー確率”の出来事です。インフラ交通省+1

  • 携帯電話が直接火をつけた確実な事例はほとんど報告されていないものの、各国のスタンドは 「安全側に振ったルール」 として給油中のスマホ禁止を続けています。NFPA+1

  • 「スマホいじり禁止」「給油中に歩き回らない」というルールの本質は、

    • 静電気をためない

    • ガソリン蒸気とこぼれた燃料に気を配る

    • 危険な作業に集中する
      という 人間の行動をデザインする工夫 です。


世界のどの国で運転していても、

  • 給油前に静電気を逃がす

  • 給油中はスマホに触れず、車から離れない

  • 異常があればすぐにスタッフに知らせる

この3つを守るだけで、静電気火災のリスクは大きく下げられます。
「ちょっとくらい平気だろう」という油断こそが、一番の着火源なのかもしれません。


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