メインコンテンツにスキップ
ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア ロゴ
  • 記事一覧
  • 🗒️ 新規登録
  • 🔑 ログイン
    • English
    • 中文
    • Español
    • Français
    • 한국어
    • Deutsch
    • ภาษาไทย
    • हिंदी
クッキーの使用について

当サイトでは、サービスの向上とユーザー体験の最適化のためにクッキーを使用しています。 プライバシーポリシー および クッキーポリシー をご確認ください。

クッキー設定

クッキーの使用について詳細な設定を行うことができます。

必須クッキー

サイトの基本機能に必要なクッキーです。これらは無効にできません。

分析クッキー

サイトの使用状況を分析し、サービス向上に役立てるためのクッキーです。

マーケティングクッキー

パーソナライズされた広告を表示するためのクッキーです。

機能クッキー

ユーザー設定や言語選択などの機能を提供するクッキーです。

EU、ロシア産ガスの依存脱却へ:エネルギー転換の未来を探る - LNGも前倒し封鎖?

EU、ロシア産ガスの依存脱却へ:エネルギー転換の未来を探る - LNGも前倒し封鎖?

2025年10月22日 17:28

イントロ:歴史の針が動いた日

EUのエネルギー相は2025年10月20日、ロシア産天然ガス(パイプライン+LNG)を2028年1月1日までに段階的に全廃する方針で合意しました。新規契約は2026年1月から禁止、既存の短期契約は2026年6月まで、長期契約は2028年1月までに終了という工程表です。これは閣僚理事会(Council)が交渉立場を決めた段階で、今後は欧州議会とのトリローグ(三者協議)を経て最終化されます。欧州理事会 Reuters



何が決まったのか:3つの要点

  1. 法的拘束力ある段階的禁止
     新規のロシア産ガス契約は2026年1月以降NG。短期契約(2025年6月17日以前に締結)は2026年6月まで、長期契約は2028年1月まで許容という“ソフトランディング”設計です。trtworld.com

  2. 現状と目標のギャップ
     EUの対露ガス依存度は**2021年の約45% → 2025年は約12〜13%**まで縮小。それでもフランス、ベルギー、ハンガリーなど一部でロシア産の流入は続いています。Reuters

  3. 政治プロセスは続く
     この合意は閣僚理事会の「位置付け」にすぎず、最終法案は欧州議会との調整が必須。議会側はむしろ**前倒し(2026年全面禁止)**を可決した委員会案も持ち、今後の交渉で強いカードになり得ます。欧州理事会


背景:ウクライナ経由のパイプライン時代の終焉

2025年1月1日、ウクライナ経由の露ガス輸送が停止し、欧州のロシア産パイプライン・ガス時代は終幕を迎えました。以降、EUの補完供給はノルウェーのパイプラインや米国・カタールなどのLNGで穴埋めが進みます。Reuters



影響:エネルギー安全保障と産業競争力

  • 供給面:FSRU(洋上受入設備)や相互接続の強化、LNG契約の多角化で構造的な置換は進行中。議論の焦点は価格ボラティリティと冬場のピーク需要に耐えられるか。欧州議会委員会や業界分析は、透明性ルール(ガスの原産地と契約期間の開示)で抜け道を塞ぐ狙いも示しています。欧州議会

  • 価格・産業:ガスコストは電力料金と直結し、エネルギー集約型産業の国際競争力に波及。欧州域内の省エネ・再エネ加速が構造的な負担軽減の鍵になります(委員会=「ロシア・ガスへの回帰はない」)。ガーディアン


まだ残る論点:LNGは「2027年前倒し」も?

同時並行で、ロシア産LNGの港湾受入を2027年に前倒しで停止する制裁パッケージも協議中との報道。外交・安全保障高官からの示唆もあり、LNGの段階的遮断が法制化されれば、欧州の終着点が早まる可能性があります。Reuters



国別の温度差:ハンガリーと近隣の反発

  • ハンガリーは強硬に反対。「ロシア産を切れば経済が崩れる」と主張し、モスクワの会議でもEU案を痛烈批判。Reuters

  • セルビア・ハンガリーの不満は報じられ、法的措置を示唆する声も。balkaninsight.com

  • 安全保障上の例外や内陸国への配慮は議論が続きますが、最終法案にどこまで柔軟条項が入るかが焦点です。Reuters


SNSでの反応:支持、疑念、そして現実主義

 


賛成派の声

  • 「ロシアのエネルギー兵器化に終止符を」(EUエネルギー担当の発信。LNG全面禁止の前倒しを推すトーン)X (formerly Twitter)

  • 「2027年でロシア産化石燃料から決別」というコミッション首脳の過去ポストも再拡散。X (formerly Twitter)


慎重派・反対派の声

  • スロバキアのフィツォ首相は書簡で2028年以降の供給不安を直言。産業と家計の負担増を懸念するポストが拡散。X (formerly Twitter)

  • ハンガリー政府周辺からは、即時全面遮断は非現実的との主張が引き続き発信・報道。Reuters

ニュースメディアの拡散

  • 「2028年までの全廃」「2026年から新規契約禁止」という見出しが各国メディアやアカウントで一斉に共有され、工程表の分かりやすさがバズのトリガーに。X (formerly Twitter)


産業・市場の読み筋:置換は“可能”、だが楽観は禁物

  • 置換可能性:ノルウェー+米・カタールLNGの組み合わせで量的には成立。ただし寒波・水力不振・原発稼働低下が重なると、TTF(欧州ガス)価格の跳ねは避けにくい。各国の需要抑制策と需要の柔軟化が保険になります。Reuters

  • 制度面:原産地証明の厳格化で「第三国経由でラベル替え」するグレーなフローを封じる狙い。EU側は新規締結の封鎖+既存の期限切りを二重ロックにしています。欧州議会


今後のカレンダー:交渉と実装

  • 〜2025年末:欧州議会の本会議審議・三者協議。委員会案にはより前倒しの条項もあり、落としどころが注目。Reuters

  • 2026年1月:新規ロシア産ガス契約の締結禁止スタート。短期契約の猶予は6月まで。trtworld.com

  • 2028年1月1日:全面禁止のデッドライン。技術的・法的な微調整(例外や報告義務)は実装段階で具体化。欧州理事会


結論:欧州は“不可逆”を選んだ

ウクライナ経由の停止でパイプライン時代は幕を下ろし、透明性ルール+契約期限+LNG前倒し検討で抜け道を封じる構え。政治の意思が市場の再編を引っ張る構図が定着しました。2028年へ向かう3年弱、勝負どころは需要サイドの改革と制度の穴埋め——このレースは、冬のたびに中間テストが課されます。Reuters


参考記事

EUは2028年1月1日までにロシア産ガスの輸入を段階的に廃止することで合意しました。
出典: https://seekingalpha.com/news/4505799-eu-agrees-to-phase-out-russian-gas-imports-by-january-1-2028?utm_source=feed_news_all&utm_medium=referral&feed_item_type=news

← 記事一覧に戻る

お問い合わせ |  利用規約 |  プライバシーポリシー |  クッキーポリシー |  クッキー設定

© Copyright ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア All rights reserved.