スマートフォンで“月食”を美しく撮る:失敗しない最短ルート完全ガイド

スマートフォンで“月食”を美しく撮る:失敗しない最短ルート完全ガイド

1. 月食は「スマホで十分」——まずは前提と心構え

  • 安全性:月食は太陽を直接見る現象ではないため、肉眼で安全に観察できます。特別な保護具は不要です。NASA Scienceタイムアンドデート

  • スマホの実力最新スマホ+ちょっとしたコツだけでOK。記念写真程度なら“簡単スマホで十分”という専門メディアの解説も。teltarif.de

  • 考え方:高倍率で月面クレーターを克明に…は専用機材の領域。スマホは「雰囲気・色・物語」重視(前景と組み合わせる)で勝ち筋を作るのがコツです。タイムアンドデート



2. 必要な道具(最小構成/あると便利)

  • 最小構成:スマホ、三脚 or 安定した台+タイマー(2〜3秒)/セルフタイマー、レンズ拭き。タイムアンドデート

  • あると便利

    • Bluetoothリモコン/有線リモート(シャッター時のブレ低減)。タイムアンドデート

    • RAW記録(iPhoneのApple ProRAW/GalaxyのExpert RAW/サードパーティ)で編集耐性UP。Apple Support

    • スマホ×双眼鏡/望遠鏡アダプター(“アフォーカル”撮影)……デジタルズームより画質が保てます。スカイ・アット・ナイト・マガジン+1

    • 予備バッテリー、防寒・防露対策(冷え・結露で電池消耗が早い)。



3. 事前準備(30〜60分)

  1. 時刻と方角を把握:観測地の月の出/高度食の進行をチェック。段取り次第で構図の自由度が変わります。タイムアンドデート

  2. 場所選び:東〜南の見通しが良い高台や水辺。街明かりが少ない場所ほど空の階調が残ります。タイムアンドデート

  3. 構図の仕込み:月だけでなく木・建物・塔・地平線を入れるとスケール感が出ます。タイムアンドデート

  4. 天候薄雲は演出、厚雲は敵。通過雲で色の変化を狙いつつ、雨雲なら潔くライブ配信に切り替え。タイムアンドデート



4. 撮影の大原則(共通)



5. 露出の目安(スマホで“始点”を作る)

スマホは機種差が大きいのであくまで出発点。手元の結果を見て+/-補正してください。


フェーズ目安(Pro/マニュアル系)ポイント
部分食(明るい)ISO 50–200 / 1/250〜1/100秒月は意外に明るい。白飛びしたらさらに速く。
皆既入り〜皆既中(赤銅色)ISO 400–1600 / 1/15〜1秒固定は必須。色を残すなら露出長め+複数テイク。
皆既明け(再び明るい)ISO 100–400 / 1/200〜1/60秒露出を戻す。段階的に速くして白飛び回避。

※ 部分/皆既でISOとシャッターの考え方は各社解説と整合。皆既中は暗いのでISO↑ or シャッター↓で対応、部分は低ISO+速いシャッターで月のディテールを守るのが基本です。スカイ・アット・ナイト・マガジンタイムアンドデート



6. iPhone編:最短セットアップ

  1. Nightモード:暗所で自動起動。三脚使用で露光時間を延ばすとディテールUP。Apple Support

  2. AE/AFロック:月を長押し→AE/AF LOCK太陽マークのスライダーで明るさ微調整。Apple Support

  3. ProRAW(対応Pro機種):設定>カメラ>フォーマット>Apple ProRAWをON。現像耐性が上がり、赤銅色の階調を救えます。Apple Support+1

  4. 連写/タイムラプス:モデルによってNightモードのタイムラプスも可。皆既の色変化を“動画的”に記録。Apple Support


補足:標準カメラで露出とフォーカスを別々に固定する機能は基本的になく(AE/AFは同時ロック)、必要ならサードパーティのマニュアルカメラアプリをご検討ください。Apple Support Community



7. Android編:Galaxy/Pixelの強み

  • Galaxy(サムスン)ProモードでISO/シャッター/WBを手動調整。皆既中はISO↑、部分は低ISOで。必要に応じてRAW記録。Samsung

  • PixelNight Sight → Astrophotography。三脚や固定台に置くと自動的に切替、長秒露光を合成してノイズを低減。Google ヘルプAndroid Central



8. ズームの考え方:デジタルより「光学 or クロップ」

  • スマホのピンチズームは画素を拡大するだけで劣化しがち。まずは等倍でシャープに撮って後でトリミングが鉄板。The Times of India

  • より大きく撮りたいなら双眼鏡/望遠鏡アダプターを検討(スマホを接眼部に固定する“アフォーカル”)。スカイ・アット・ナイト・マガジン



9. 現場での10分セットアップ手順(チェックリスト)

  1. 三脚を設置し水平出し→スマホ固定。

  2. レンズを拭く。

  3. カメラ起動→フラッシュOFFグリッドONタイムアンドデート

  4. タイマー2〜3秒に設定。タイムアンドデート

  5. 月を長押しでAE/AFロック→露出スライダーで白飛びを消す。Apple Support

  6. テスト撮影×3(明るめ・標準・暗め)=簡易ブラケットタイムアンドデート

  7. 皆既に入ったらNight/Astro/Proに切替、ISOとシャッターを調整。Apple SupportGoogle ヘルプSamsung

  8. 連写 or タイムラプスで変化を継続記録。Apple Support



10. 構図と物語:月だけにしない



11. 仕上げ(編集の最小手順)

  • トリミング(デジタルズーム代わり)。

  • コントラスト/ハイライトを控えめに下げ彩度は赤系を軽く

  • ホワイトバランスは“やや暖色”寄りで赤銅色を再現。

  • **RAW(ProRAW/DNG)**なら階調復元の余地が大きい。Apple Support



12. うまくいかない時の対処(よくある失敗)



13. iPhone/Android別・クイック手順(保存版)

iPhone(Night+AE/AF)

  1. 三脚固定→Night起動→AE/AF長押し→露出を少し暗め。

  2. 皆既に入ったらNightの露光時間スライダーを伸ばす。RAW可ならProRAW ONApple Support+1

Galaxy(Proモード)

  1. ProでISO/SSをマニュアル管理。部分は低ISO+高速、皆既はISO↑+低速。RAW保存も可。Samsung

Pixel(Astrophotography)

  1. Night Sight→固定→Astroモードに切替→完了まで待つ。Google ヘルプ



14. さらに一歩:双眼鏡・望遠鏡を併用する

  • スマホ用アダプターで接眼部に固定すると“光学的な拡大”が得られ、デジタルズームより精細。最初は合わせ込みが難しいが、慣れれば強力。スカイ・アット・ナイト・マガジン



15. 観察マナーと安全の再確認

  • 周囲の人の視界を遮らない、ライトは赤色+最低限

  • 月食はどの段階も安全に観察可能。太陽を観察する日食とは別物です。NASA Scientific Visualization Studio


参考記事

「スマートフォンで:月食の写真を簡単に撮る方法」
出典: https://www.teltarif.de/nr0/mondfinsternis-handy/news/99615.html