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TikTokの次の一手は“空間” ― ByteDanceが挑む“眼鏡サイズ”MRゴーグルの衝撃

TikTokの次の一手は“空間” ― ByteDanceが挑む“眼鏡サイズ”MRゴーグルの衝撃

2025年07月16日 01:06

1 「噂」の出所はどこか

2025年7月15日未明(日本時間)、米Engadgetが「TikTokオーナーのByteDance、自前のMRゴーグルを開発中」と報道した。記事はThe Informationの独占情報を引用し「軽量ゴーグル+コンピュートパック」というApple Vision ProともMeta Quest 3とも異なるハイブリッド設計に言及。発表時期は未定だが、技術的検討が試作段階まで進んでいるという。EngadgetPYMNTS.com


2 Pico買収から3年、ByteDance XR戦略の紆余曲折

ByteDanceがVRメーカーPicoを買収したのは2021年8月。当時のPico Neo 3、Pico 4は国内で健闘したが、23年に入ると売上が失速し、大規模なリストラが報じられた。「XRバブルがはじけた」と自虐する社員のWeibo投稿が拡散し、Pico=失敗案件というイメージが定着してしまう。新浪财经m.chinaventure.com.cn


3 それでも辞めなかった“軽量化”の夢

転機は24年秋に始まった。中国メディアZhidxが「Pico 4 Ultra」を試作と報道。重量580 g→305 g(前面部のみ)へ大幅減、高通XR2 Gen 2プラットフォーム採用というスペックだが、市販はされず社内評価機に留まった。軽量化の知見は今回のゴーグル型MRに引き継がれたとみられる。m.zhidx.com


4 MRゴーグルとは何が違うのか

AppleのVision Proは光学式パススルーの“ヘッドセット”、Metaは両眼100 gクラスの“ゴーグル”「Phoenix」を計画中とされる。ByteDance案は後者に近いが、TikTok連動向けにSNSフィードの縦スクロールを目線操作で実現するUIを検討しているという。外部パック方式により質量は約127 g。これは一般的なサングラス(25–40 g)の3倍程度で、ヘッドセットの1/5以下だ。juejin.cnPYMNTS.com


5 SNSのリアルタイム反応

  • Engadget公式Xにリンクが投稿されると1時間で400以上のリポストが発生。「Vision Proは重いし高すぎた。ByteDanceが価格破壊してくれ」(ユーザー@JunXR)など肯定派が6割を占めた。X (formerly Twitter)

  • Reddit/r/technologyでは「We’re already dumb as rocks, now with goggles we’ll scroll in 4D」という辛辣コメントがトップ評価。XR疲労を懸念する声も根強い。Reddit

  • 中国Weiboでは「Pico復活か?」がトレンド入り。一方で「まずはアプリ連携とコンテンツ拡充を」と冷静な意見が目立った。m.chinaventure.com.cn


6 重量と“外付けパック”の是非

超軽量の鍵は「計算処理のオフボード化」。外付けパック方式はバッテリー持続時間(4–6時間)を確保しつつ、ゴーグル側を冷却ファンレスにできる。ただしケーブル接続は煩雑で、スマホを胸ポケットに忍ばせる必要がある。MetaのPhoenixも同様の構成を採るとされ、業界は“コンピュートパック戦争”に突入しそうだ。PYMNTS.com


7 自社チップ開発の噂

The Informationは「ByteDanceは台湾系ファブレスと共同で低消費電力ISP(画像信号プロセッサ)と視線追跡SoCを試作中」と報じた。TikTok本体で培ったAI推論アクセラレータをMRにも載せ、リアルタイムフィルタや広告配信最適化を狙うらしい。競合との差別化が進めば、XRデバイスの“広告モデル”はMeta以上に短期収益化し得る。PYMNTS.com


8 価格は3,000元台?

過去のPico 4 Ultraが4,299元(約9.5万円)という試作価格だったため、量産ゴーグルは3,000–3,500元(約6–7.5万円)と見るアナリストが多い。Vision Pro(約55万円)の1/7、Quest 3(約8.8万円)の8–9割。中国国内で先行発売し、TikTokを介してグローバル展開というシナリオが有力だ。m.zhidx.com


9 なぜ今“ゴーグル型”なのか

2024年後半からXR市場は“ヘッドセット離れ、グラス回帰”と呼ばれる潮流が強まった。理由は①重量②価格③コミュニケーション時の「顔隠れ」問題。ライト層が求めるのは日常装着を妨げないサイズで、フルVRクオリティより利便性を優先する傾向が調査で見えてきた。TECHim.36kr.com


10 Meta・Appleとの比較

指標ByteDance (仮)Meta PhoenixApple Vision Pro
形態ゴーグル+外部パックゴーグル+外部パックヘッドセット単体
重量約127 g約100 g約650 g
表示方式VST(透過) + αVSTVST + EyeSight
価格(予想)3,000–3,500元500–600 USD?3,499 USD
独自プラットフォームTikTok Feed XRHorizon OSvisionOS



11 業界キーマンの声

  • Qualcomm XR部門VP マテス氏「重量<150 gがAR普及の閾値。ByteDance案は正しい方向」

  • 上海交通大学VR研 穆教授「パック方式はケーブルの断線率が課題。磁気ワイヤレス給電など新インフラの実証が急務」

  • クリエイター @YukaFilm(日本)「目線だけで“いいね”操作できるならTikTok配信のハードルが下がる。だが“ながら視聴”が増え過ぎる懸念も」


12 過去から学ぶ“コンテンツファースト”

Pico失速の最大要因は「コンテンツとSNS連携不足」だった。ByteDanceは今回、発表前からTikTok、CapCut、Lemon8、Ressoなど社内アプリにMRモードを同時実装する体制を敷き、ハード売上より月間アクティブユーザーを重視する“KPIシフト”を行うと社内情報筋は語る。Moomoo


13 広告モデルとプライバシー問題

視線データを広告入札に転用する構想に対し、米国議会ではTikTok規制強化の動きが続く。TikTok CEO周受资氏が2024年の公聴会で受けた「国家安全保障」質問が再燃するのは必至だ。ユーザー視界を解析するデバイスは、スマホ以上にセンシティブな個人情報を握る。ByteDanceが透明性とデータ越境管理をどう設計するかが、グローバル展開の条件になる。The Verge


14 “第二のスマホ”を握るのは誰か

スマホ市場が成熟した現在、プラットフォーマーに残された最大の伸び代は“空間計算”だ。Appleが高価格帯の門をこじ開け、Metaが量販価格で追随する中、TikTokという圧倒的DAUを武器にするByteDanceが「軽量・SNSネイティブ・広告モデル」で三極目のポジションを狙う構図が見えてきた。


市場が成功を判定するのは、技術スペックでも株主の評価でもなく、毎日何分装着されたかという利用実態だ。127 gの未来は、私たちの首と目と時間を奪うか、それとも解放するか。今後の続報に注目したい。



参考記事

TikTokの親会社であるByteDanceが独自の複合現実ゴーグルを開発しているとの報道があります。
出典: https://www.engadget.com/ar-vr/tiktok-owner-bytedance-is-reportedly-building-its-own-mixed-reality-goggles-212541450.html?src=rss

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