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百度、AI革命で検索と動画生成を刷新!百度が狙う広告後の金脈

百度、AI革命で検索と動画生成を刷新!百度が狙う広告後の金脈

2025年07月04日 11:15

1. “10年ぶりの大改造”──検索トップページがAIネイティブに

7月3日朝(北京時間)、百度(Baidu)は自社検索の「最大規模アップデート」を公式ブログと北京本社の説明会で発表した。検索窓は“ロングクエリ”を前提に横幅が拡張され、音声入力ボタンとカメラ入力ボタンが常設。背面では大規模言語モデルERNIE 4.5ファミリーが全文脈を解釈し、回答候補を生成する。


さらに文脈に応じ画像・動画・ショッピング・地図などをインラインでカルーセル表示する―まさに「生成AIネイティブ・ポータル」への脱皮だ。reuters.comreuters.com


2. MuseSteamer――“1枚画像→10秒動画”を3段階の料金で

同時に披露されたのが画像to動画モデル「MuseSteamer」。Turbo/Pro/Liteの3ティア構成で、Turboは最速1.5秒、Proは4秒、Liteは10秒で1080p動画を生成する。いずれも1枚の静止画から最大10秒尺を出力でき、企業ユーザー限定でテスト提供を開始。Baiduは「SoraやGen-2より中国語音声のリップシンク精度が高い」と強調した。reuters.comtechinasia.com


3. なぜ“B2B専用”なのか――法規制とマネタイズの現実

OpenAI「Sora」やRunway「Gen-3 Alpha」が月額課金モデルで一般クリエイターに門戸を開く中、MuseSteamerは法人限定β。背景には

①著作権クリアランス義務を負う企業の方が中国サイバー監管の審査が通りやすい

②法人向け高単価SaaSの方が広告減収を補える

③出力物品質への問い合わせがサポートコストに直結する

――等の計算がある。Reutersは「Chatbot系プラットフォームDoubao(字節跳動)やYuanbao(Tencent)に奪われた検索トラフィックの巻き返し策」と分析した。reuters.comreuters.com


4. SNSが沸いた48時間―肯定7割、懐疑3割

 


  • ポジティブ

    • 「中国語音声付き動画がボタン一つで!」(@hasantoxr)twitter.com

    • 「Midjourney + Sora の中国企業版、しかも実行速度が爆速」(@LearnWithBishal)twitter.com

    • AI速報日本語アカウントは「絵想(中国語版サイト)で今週中に試用登録受付」と報道。x.com

  • ネガティブ/懸念

    • Weiboでは「個人が触れないなら興味半減」「検閲ワードで動画が黒塗りになるのでは」といった投稿が散見。

    • X英語圏でも「法人契約だけ?API価格が不明のままではSora対抗にならない」との指摘。

定量的にはStocktwitsでの“BIDU Bullish”メッセージ比率が前日比+14ptに跳ね上がったが、同スレッド内でも「著作権リスクを抱えたままでは上値重い」とシニカルな声が続く。stocktwits.com


5. 技術面ディープダイブ

MuseSteamerは、静止画エンべディング+拡散モデルを時間軸方向に拡張した「Conditioned Latent Diffusion」に、ERNIE Visionエンコーダを合流させたハイブリッド構成。Turbo版は4 GPU A800×8枚で1.5 秒生成、Pro版はA100×4枚で4 秒――など詳細スペックが中国語技術ブログに掲載された。これにより口唇同期誤差(LSE)がOpenAI Sora比▲18%削減とされる。mfro.net


6. 競合状況:各社の“V-Gen”ロードマップ

企業モデル公開範囲推奨長さ価格(試用)位置付け
BaiduMuseSteamerB2B β10 秒非公表中国語特化
OpenAISora予約済60 秒未定汎用
ByteDanceMagicVideo 3消費者向け15 秒月額 ¥1,980ショート動画連携
RunwayGen-3 Alpha早期Access16 秒月額 $12映画制作寄り


百度は“長さより速度と母語音声”を差別化軸に据え、検索トラフィック(広告)と企業SaaS(課金)の“二毛作”を狙う格好だ。


7. 市場インパクト

発表翌日、香港上場のBIDU株は一時前日比+3.1%まで上昇したが、終値は+0.6%にとどまった。ゴールドマン・サックスは目標株価を「競争環境不透明」を理由に据え置き。投資家は“製品デモ→本番課金”までのタイムラグを見極めに入っている。stocktwits.com


8. 課題と展望

  1. 著作権クリアランス──入力画像の権利確認を企業側に委ねるモデルは、米国DMCA相当の通告に直面する可能性。

  2. 検閲・倫理──中国国内向けサービスは政治的フィルターを避けられず、生成結果がグローバル市場基準に達しない恐れ。

  3. GPUコスト──Turboの推論速度を支えるクラスタはA800/A100中心。ChatGPTの推論最適化が進む中、演算当たりコストで劣後する懸念。

百度は年内にもLite版のAPIを海外法人向けに拡張し、2026年前半には個人クリエイター向けサブスクリプションを検討するとしている。


9. まとめ

MuseSteamerと検索AIフルリニューアルは、広告依存の既存事業をAI SaaSへ置き換える百度の“第二創業”。ただしマネタイズとグローバル適合の壁は高い。競合の動向と規制環境の変化次第で、挑戦は―検索史を塗り替える成功譚にも、短命な花火にもなりうる。


参考記事

百度、AIを活用した検索機能の刷新と画像から動画を生成するモデル「MuseSteamer」を披露
出典: https://seekingalpha.com/news/4465258-baidu-shows-off-search-with-ai-revamp-image-to-video-model-musesteamer?utm_source=feed_news_all&utm_medium=referral&feed_item_type=news

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