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大学生が社会主義に傾倒する理由 : “反・大企業”のZ世代、何にYESと言い、何にNOと言うのか

大学生が社会主義に傾倒する理由 : “反・大企業”のZ世代、何にYESと言い、何にNOと言うのか

2025年09月25日 01:06

1) 何が起きているのか:数字で読む“社会主義シフト”

9月下旬にかけて報じられた最新の学生調査では、「キューバや旧ソ連のような“社会主義国”は米国のような資本主義国より良い経済モデルを提供する」という命題に46%が賛成、39%が反対、15%が不明と回答した。居住希望としては資本主義40%:社会主義36%:不明24%で拮抗している。調査対象は4年制大学の学部生820人、ヤエル大学のWilliam F. Buckley Instituteのためにオンラインで実施されたものだ。ニューヨーク・ポスト


この数字は、米国全体の「資本主義」イメージ低下と歩調を合わせる。Gallupの今月の世論調査では、**資本主義を肯定的に見る成人は54%**と調査開始以降の最低圏、**民主党支持層では社会主義肯定66%という構図が見えた。学生に限らず、若年・リベラル層を中心に「反・大企業」「再分配志向」**が強まっている。AP News


一方で、今回の学生調査は言論・表現をめぐる設問でも注目を集めた。「ヘイトスピーチを止めるための暴力は正当化され得る」に約4割が同意、招かれた講演者の妨害を容認する層も半数近いという。価値観の分断(特にリベラル層で顕著)も同時に示唆されている。ニューヨーク・ポスト



2) どうして支持が広がるのか:背景の3層構造

① 体感インフレと将来不安
学費・家賃・医療費の上昇に対し、初任給や安定雇用が追いつかない。「市場任せの30年」への倦怠感が、公的関与や再分配への需要へ直結する。Gallupの潮流データも、資本主義の“効き目”への信頼低下を裏づける。AP News


② “社会主義”の再定義
**「社会主義=国家所有・中央計画」という古典的定義より、「政府の積極関与と再分配」**を指して用いる若者が増え、言葉の射程が広がっているとの指摘もある。概念の変容が支持率の見かけを押し上げる面は否めない。Fox News


③ “反企業/反格差”ナラティブの浸透
学生調査の長年の主催者であるBuckley Instituteは保守系のキャンパス言論NPOだが、そこでさえ価格統制や大学のDEI要件支持など、**「市場より規制」**を肯定する回答が目立ってきた年もある。反大企業/反格差の物語は左右を越え、学生の“当たり前”になりつつある。Buckley Institute



3) SNSの空気:賛否の“定番論点”を拾い読み

今回の数字はX/Instagram/YouTubeで瞬時に拡散し、賛否それぞれのテンプレが並んだ。

  • ポジ派(肯定):「キューバは医療・教育で成果」「米国の対キューバ制裁で不利だったのに持ちこたえた」——こうした主張を並べたスレッドや解説ポストが目立つ。Reddit

  • ネガ派(批判):「ならばなぜキューバから米国への大量移民が続くのか」「物資不足と言論統制を無視していないか」といった現実コストの指摘。Reddit

  • 定義派(中立):「“社会主義”って何を指す? 北欧型福祉国家? 旧ソ連型? 言葉のズレが議論を空回りさせている」と概念の再確認を促す声。Fox News

  • メディア拡散:New York Postなどの見出しを引用する切り抜き動画や投稿が多数。調査数値(46%)の画像カードがそのまま拡散される傾向も。YouTubeInstagram

※SNS例は「代表的な論点」の紹介であり、個別投稿を是認する趣旨ではない。



4) この“傾き”が示す現実的な帰結

  • 政策需要の再配分:学費無償化、医療公費拡大、家賃規制、最低賃金引き上げなど、再分配・規制メニューへの支持がキャンパス発で主流政治に波及。AP News

  • 企業のレピュテーション・リスク:若年人材の**“反・大企業”感情が採用やブランド選好に影響。ESGや価格設定の透明性**は“採用広報”の文脈でも無視できない。AP News

  • 言論空間の緊張:**講演妨害や“暴力の容認”の回答比率は、学内イベント運営・警備・規程の再設計を迫る。「不快 vs. 実害」**ラインの合意形成が鍵。ニューヨーク・ポスト


5) 調査を読む時の注意点(メタ)

  • 出典の連鎖:LewRockwell→Paul Craig Roberts→RT→Buckley系調査という再転載チェーンになっている点は把握しておきたい。原データの公開範囲や設問文、サンプル抽出の詳細は主催団体の年次調査ページと並行確認が望ましい。LewRockwell paulcraigroberts.org

  • サンプルと方法:オンラインの自主回答は政治関心の高い層が過大に表れる可能性がある。とはいえ、Gallupの成人調査でも似た方向の変化が観測されており、単発ノイズとは言い切れない。AP News

  • 概念のズレ:若者が想起する「社会主義」は北欧型の“再分配強化”に近いことが多い。古典定義との語義ギャップが議論を空転させやすい。Fox News


6) まとめの私見

今回の数字は、「社会主義の勝利」というより、「市場だけでは安心できない」という生活実感の噴出だ。
可処分所得・負債・雇用安定といった**“生計のKPI”が改善しない限り、若年層は“公の手”に期待を寄せ続けるだろう。逆に言えば、市場側が“公”の役割を取り込み、生活のボトルネックを解消できれば、若者は看板(主義名)ではなく実効性**に投票するはずだ。



参考記事

アメリカの大学生がますます社会主義を支持
出典: https://www.lewrockwell.com/political-theatre/us-college-students-increasingly-favoring-socialism/

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